いけばな嵯峨御流

華務長の部屋

いけばな嵯峨御流 華務長
華道家

辻井ミカ

Profile

辻󠄀井ミカ先生は、祖父・父の跡を継ぎ昭和43年より嵯峨御流に入門され、平成2年派遣講師となり本格的に華道家としての活動を開始される。

平成8年華道芸術学院教授に任命されたのを始め、華道評議員、華道理事、華道企画推進室副室長等の総司所役職を歴任、平成16年より平成26年3月まで弘友会司所の司所長に就任される。

そして平成26年4月1日より華道総司所華務長に就任。
現在、日本いけばな芸術協会常任理事、大正大学客員教授を務められる。

華務長からのお知らせ

*大阪 うめだ阪急百貨店 2016年6号ウィンドウ迎春花

*6**号ウィンドウ「賢」*

3世紀の三国時代に戦乱の世を逃 れて隠遁し、竹林に集まって酒をくみかわしては楽を奏し清談を交わしたといわれる「竹林の七賢」は文人画の画題ともなっている。竹林に遊 ぶ風情をいけてみる。

主な花材:竹(孟宗竹 観音竹 布袋竹 黒竹 紅寒竹 大名 竹 金明竹 )落 羽松気根 南天 お多福南天 サルノコシカケ 万年青 仏手柑

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*大阪 うめだ阪急百貨店 2016年5号ウィンドウ迎春花

*5**号ウィンドウ「鶴」*

鶴は、亀と共に 古来より長寿を象徴する吉祥の鳥として、また夫婦仲が大変良く一生を連れ添うことから仲良きことの象徴ともされる瑞鳥。群鶴が海上を渡り、天空を舞う飛翔 の姿を末広の扇に描く。

主な花材:扇芭蕉の花 オーガスタ ストレリチア 胡蝶蘭

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*大阪 うめだ阪急百貨店 2016年4号ウィンドウ迎春花

*4**号ウィンドウ「亀」*

日本で「鶴は千年 亀は万年」と言われ長寿を象徴する吉祥の動物として尊ばれている。亀の甲羅の六角形の紋様は、吉兆を表す図形。浦島太郎 の話では龍宮城の使いとされているが、古代中国では仙人が住む不老長寿の地「逢莱山」の使いとされ、龍・鳳凰・麒麟とならんで四霊の一つに数えられる。年老いて甲羅に緑色の苔が糸状に生えた亀を「緑毛の亀」と呼び、瑞祥の最たるものとされている。

 

主な花材:竹籠 椿 リプサリス サルオガセモドキ 蘭 ア ンスリウム 水 仙 福寿草  ほか

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*大阪 うめだ阪急百貨店 2016年3号ウィンドウ迎春花

*3**号ウィンドウ「獅」*

太陽の力を宿すとされている獅子は、厄除けのシンボルで、お 正月には家々の門かどで獅子舞が行われる風景が各地でみられる。勇壮な身体に大きな目,大きく裂けた口,渦状の巻き毛が特徴。相性の良い とりあわせのたとえでもある 「獅子に牡丹」を、ここでは葉牡丹を牡丹に見立てている。

主な花材:貝塚伊吹 オーガスタの葉 古木 葉牡丹 地湧金 蓮(ちゆうきんれん))

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大阪 うめだ阪急百貨店 2016年2号ウィンドウ迎春花

*2**号ウィンドウ「申」*

 

能が成立する以前、猿楽(申楽)と呼ばれる時代から舞われて いた「三番叟(さんばそう)」の祝儀舞。神の依代を意味する「松」の絵の前で、烏帽子をかぶり舞うその舞は、五穀豊穣を祈り、感謝を捧げ 拍子を打って地固めをする「揉ノ段」、稲穂の象徴である鈴を天地四方に響かせて邪鬼をはらう「鈴ノ段」からなるという。縁起物(えんぎも の)として「千両、万両有り通し♪」と語呂(ごろ)合わせで寄せ植えされることもある、赤い実を結ぶ5種類の植物をいけている。

主な花材:桐 蛇の目松 一両(アリドオシ) 十両(ヤブコ ウジ) 百両 千両 万両 蘭

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大阪 うめだ阪急百貨店 2016年1号ウィンドウ迎春花

*1号ウィンドウ「人」*

古来、常緑の松は、長寿・延命を託す木として神聖視されてき た。また、松柏(しょうはく)とは、松や児手柏(このてがしわ)のような裏表のない常盤木のことをい い、心変わりしない人・家督相続・子孫繁栄の意味などの意味から古代人の身近に植えられていたという。花器は、宮中で毎年行われる新 年歌会始(うたかいはじめ)の御題「人」の漢字を表現した。

主な花材:大王松(だいおうしょう) 児手柏(このてがしわ) アガベ 金柑(きんかん) ピラカンサ ウメモドキ  ナンキンハゼ アオキ 銀着色パームボート 

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大阪 うめだ阪急百貨店 2016年コンコースウィンドウの作品をご紹介します。2016年1月11日まで展示 

大阪地区連絡協議会9司所の華道家と、花屋さんや大工さんなど100名が力をあわせて、昨年12月26日の閉店後にウィンドウ7面に超大作迎春花をいけました。

ここは、一日50万人の人が通られる場所です、今年7面のウィンドウを通じて皆様に届けたいメッセージは<喜び>です。

人の和の力で、平成28年を喜 びあふれる平和な歳にしたいと願い制作しました。

向かって右端の1号ウィンドウは「人」で始まります。年の始めに宮中で催される歌会始、今年の御題「人」に因ん で。

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12月30日 大覚寺の寺内挿花

大覚寺華務職としての大事なお勤めの一つ、新年を迎える大覚寺の寺内挿花が行われました。12月30日に、田中喜久甫いけばな文化綜合研究所所長指導の下、嵯峨御流教授と派遣講師の先生方が、大覚寺内の挿花をいたしました。私は御題「人」の作品を鳳凰の間にいけさせていただきました。

既にお正月の準備が整い、掃き清められた寺内のお堂やお部屋に、清々しいいけばなが飾られ新たな歳をお迎えするに相応しい雰囲気となりました。

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平成27年12月13日 容真流の華展を拝見しました。

容真流は創立175周年を迎えられ、晴れやかな華展が大阪市内で開催され、12月13日に拝見いたしました。

櫻居一真先生は大阪府花道家協会の副会長でもいらっしゃいます。

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会場でのスナップ。中央は容真流家元 櫻居一真先生。左隣は大阪府花道家協会会長 新居哲甫先生ご夫妻。家元の右隣は同協会副会長 宇田土風先生。

 
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家元作品

 
 
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会場でお会いした、大阪の花卉生産者として有名な姓本様ご夫妻。容真流様と深い付合いでいらっしゃいます。

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