いけばな嵯峨御流

華務長の部屋

いけばな嵯峨御流 華務長
華道家

辻井ミカ

Profile

辻󠄀井ミカ先生は、祖父・父の跡を継ぎ昭和43年より嵯峨御流に入門され、平成2年派遣講師となり本格的に華道家としての活動を開始される。

平成8年華道芸術学院教授に任命されたのを始め、華道評議員、華道理事、華道企画推進室副室長等の総司所役職を歴任、平成16年より平成26年3月まで弘友会司所の司所長に就任される。

そして平成26年4月1日より華道総司所華務長に就任。
現在、日本いけばな芸術協会常任理事、大正大学客員教授を務められる。

華務長からのお知らせ

4月9日。第70回華道京展 を拝見。後期 嵯峨御流の作品をご紹介します。

大丸京都店6階の大丸ミュージアムで4日から9日まで開催された、第70階華道京展。

後期 嵯峨御流の作品を、出瓶者の先生から頂いたお写真でご紹介します。

4月7日。結婚式に「桃夭」の詩を想う。

4月7日。結婚式にお招きを受けました。代々深いご縁を頂いておりますので、この度のお招きを嬉しく思いました。

そして、今日は大安日にして、旧暦の3月3日雛節句の日。お母様は精緻なお人形をお創りになる人形作家でいらっしゃいますので、上巳の節句の日にお式を挙げられる事は素晴らしいご縁だと思いました。
東京農大ご出身で、お花のご縁で知り合われたお二人は、これから下関の「下関花維新の会」の一員となられ、花卉園芸生産農家として、花づくりに携わられるとの事。
平和のシンボルでもある花を作る素晴らしいお仕事を通じ、お二人の未来に大きな花が咲きますように、心から願いました。


この日、新婦は桃の花のように麗しく輝いておられました。中国で祝婚歌として詠まれた、『詩経』の「桃夭」の詩にうたわれているように。

 

「桃夭」
桃之夭夭 灼灼其華
之子于帰 宜其室家
桃之夭夭 有蕡其実
之子于帰 宜其家室
桃之夭夭 其葉蓁蓁
之子于帰 宜其家人
(詩経)


とうよう
桃のようようたる
しゃくしゃくたるその華
このこ ゆき 嫁ぐ
その室家に宜しからん

桃のようようたる
ふんたるあり その実
このこ ゆき 嫁ぐ
その家室に宜しからん

桃のようようたる
その葉しんしんたり
このこ ゆき 嫁ぐ
その家人に宜しからん

 

現代語訳
https://ja.m.wikibooks.org/wiki/高等学校古文/漢詩/桃夭

(を引用させていただきました。)
桃(の花)は若々しいよ、  
燃えるように盛んに咲くその花よ。
(その花のように若く美しい)この娘は今お嫁に行きます。  
きっとその家の人とうまくいくでしょう。
桃(の実)は若々しいよ、   
はち切れるようなその実よ。
この娘は今お嫁に行きます。  
きっとその家の人とうまくいくでしょう。
桃(の葉)は若々しいよ、  
盛んに茂るその葉よ。
この娘は今お嫁に行きます。  
きっとその家の人とうまくいくでしょう。

乾杯のご挨拶の様子。

(披露宴の閉会時に、映像がスクリーンに映し出されていましたので、自分で自分を撮影)

4月8日。大覚寺。

4月8日。お釈迦様の誕生を祝う「灌仏会」(花まつり)の日です。花御堂に安置した釈迦像に甘茶を注ぐ行事が大覚寺の中で行われます。

この日、抜けるような青空を背景に、境内の桜が一層美しく見えます。華道芸術学院の真前に建つ華供養塔の周りには、桜吹雪が、雑草一つ生えていない苔の上に散って、絵のように美しい。

お庭の手入れは、管財課の皆様が精魂込めてなさってくださるお陰で、いつもお寺は美しく、身も心も浄められます。

4月6日。第70回華道京展特別企画、新進陶芸作家特別出品。

コーディネーター 辻 喜代治 氏の言葉。
「第70回華道京展を記念して、若手陶芸家とのコラボレーション(協作)を企画しました。50回展でも同様の企画がありましたが、今回は陶芸家が常日頃制作発表している作品、つまり特に花を意識せずに制作・発表されたものに、華道家が挑む方法をとっています。京都の4芸術系大学から選ばれた33名との”新しい華空間”。どのような展開になるか興味のあるところです。そして他分野との直接的な関わりが希薄になっている今日、華道界・陶芸界にとっても刺激的な展覧会になることが期待されます。」

このブログで、嵯峨美術大学の8名の作家の作品に諸流派の華道家がいけられたコラボレーション作品をご紹介させていただきます。

 

4月6日。第70回華道京展を拝見。嵯峨御流の作品をご紹介します。

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大丸京都店6階の大丸ミュージアムで4日から9日まで前後期に別れて開催される、第70階華道京展を拝見。嵯峨御流の作品を、私のスナップでご紹介します。

4月4日。「第70回華道京展 始まりは今、華道」祝賀パーティー

4月4日18時から、ブライトンホテル1階慶祥雲の間にて開催された祝賀パーティに、お招きを受けて出席しました。
華展は4月4日から9日まで、前後期に分かれて大丸京都店6階で、開催されています。嵯峨御流も出品されていますのでご覧下さい。

3月20日。嵯峨美術大学・大学院・短期大学の卒業式に出席しました。

3月20日、学校法人 大覚寺学園 嵯峨美術大学・大学院・短期大学部の卒業式が挙行されました。
卒業式に先立ち会議室において、大学で華道の授業を4年間学んだ学生に、嵯峨御流華範の許状授与、及び正教授の親授式を致しました。

華道ⅠからⅧまでの全てのクラスおよび華道理論担当の10名の華道講師全員が見守る中、ご父兄の方々も同席され、厳粛で晴れやか親授式となりました。

これから社会人として、さまざまな分野で活躍される時、いけばなで学んだ事を生かしていただきたいとおもいます。

卒業生の答辞は、華道の授業も履修しておられた山下茉優さんが述べられました。山下さんのご挨拶の言葉の中に、華道の授業が楽しかったことや、華道の野外研修で行った大覚寺での思い出が語られていました、と担当講師の先生方は感動されていました。

講堂で行われる卒業式・入学式の花は、毎年担当講師がいけています。

写真は、平成30年度の華道授業担当講師です。

BRUTUSに、当流学術顧問 井上 治先生が執筆なさっています。

4月15日号のBRUTUSに、当流学術顧問 井上 治先生が執筆なさっています。

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3月31日。嵯峨御流 庄司信洲先生社中 「あさき会」の華展に参りました。

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名古屋市内の東山荘という贅沢な作りの家屋のなかで開催された華展は、「一時(ひととき)の賞翫花」と題して行われました。

9種類の桜や名椿をはじめとした麗しい花や珍なる古木が、骨董の器や花台との出会いにより妙なる光を放ち、庭の風景とも相まってしばし文人の趣向に遊ぶ豊かな時間を過ごしました。

3月30日。嵯峨御流北陸司所創立70周年記念華展に参りました。

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金沢市文化ホールで3月30日・31日の両日開催された、北陸司所華展開会式に出席致しました。伊勢俊雄理事長、西村強甫華道芸術学院長、村 陽甫北陸司所長とともに、テープカットをし、皆様へのはなむけの言葉を述べさせて頂きました。

華展会場は、展示ギャラリーと茶室「閑清庵」で、全く趣向の違うコントラストのはっきりした会場構成でした。ギャラリーでは、中央にすっぱりとしたモダンな作品、茶室は加賀ならではのしつらえに感動しました。

 

昭和23年創立時の、初代司所長北野美甫先生のご遺品の花器も沢山使われていて、大切に丁寧に保存されている事に感動しました。また、珍しい逸品の花材の数々に加えて、会員の方々が足で探してこられた花材もあり、季節を感じ豊かな気持ちになれた良い華展、
そしてなによりも、会員の皆々様の笑顔が素晴らしく、日頃の司所研究会の盛り上がりを感じて嬉しくなりました。
北國新聞社、テレビ金沢、エフエム石川、北陸放送などの後援も戴かれて、地元に大いに発信された事とおもいます。

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