いけばな嵯峨御流

1月18日。いけばなインターナショナル2018新年会において、嵯峨御流が、デモンストレーションを致しました。

1月18日。パレスホテル東京にて開催された「2018いけばなインターナショナル新年会」において、名誉総裁高円宮妃久子殿下、絢子女王殿下ご臨席のもと、嵯峨御流がデモンストレーションをさせて頂きました。
各国大使館や、福岡県知事様、華道お家元の先生方、I.I.会員の150名あまりの方、嵯峨御流からは伊勢俊雄理事長、そして嵯峨御流の150名の方々もご参加くださり、あわせて300名余りの方が集われました。
皆さまありがとうございました。


高円宮妃久子殿下のご挨拶の中で、今年戊戌の年が大覚寺にとって特別な記念の年である事を、お話し下さいましたので、スピーチの一部をご紹介させていただきます。「平安時代の弘仁9年818年、ちょうど1200年前に、疫病の広がっている国をご覧になって、当時の帝である嵯峨天皇様が弘法大師様のおすすめによって般若心経を書かれました。その写経を勅使が開封するのは60年に一度、干支で言いますと今年。今年で20回目のご開封となります。お写経をお書きになられましたことによって疫病はおさまって天下泰平になったと言われております。今いろいろ恐ろしいことも起こったりしますが今年ご開封があることによって、何か私どもにも良いことが訪れてくれれば良いなと思います。また同じく嵯峨天皇様によって、お池の菊をいけられたということで嵯峨御流にとっても創流1200年の節目の年を迎えられます。その節目の年に嵯峨御流のデモンストレーションを拝見しながら皆様と共に楽しいひと時を過ごせることを嬉しく思っております」とのお言葉でした。

私のデモンストレーションでは、まず昨年の世界大会でのさまざまな出会いと体験、役員の皆様にお世話になった感謝を申し上げました。1100名を超える国内外からの参加者が、お花のご縁で国や言葉の違いを超えて親しくなれたことを実感し、これはまさしくI.I.のモットーである<花を通じての友好>の実践であったこと、また、お花を通じて人が会い、縁が重なって喜びは何倍にもなる、そのような素晴らしい体験でした、とお話致しました。


50分間のデモンストレーション、テーマは<戊戌の年のお正月をお目出度いものづくしでお祝いする>
①「三番叟」
②「青竹五重切りに梅をいける」
③「春を待つ心」
④「開封を記念しご縁の重なりを祝って嵯峨御流が発表した、新花『花がさね』」


お迎え花として会場にいけておきましたのは、「深山の景」。命の根源である水が、生まれ出ずる風景です。山からわき出た水は、細流が集まって川となりやがて海へと注ぎ込む。海から蒸発した水は霧や雨となり深山へ降り注ぐ。命あるものはすべてつながって存在しているという大切な事を、この作品に託しました。

 

 

 

 

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