いけばな嵯峨御流

7月の花 月刊「嵯峨」7月号

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夏到来! 今月の作品は、涼感を誘う水草を、池をゆったりと泳ぐ双魚を描いたお皿にいけています。

 

写真の睡蓮は熱帯性のもので、花茎が水面から立ち上がる性質があります。 エジプトでは花が開くときの花弁の様子が、太陽の光線に似ると考えて、 睡蓮を太陽のシンボルとして尊敬していたということが伝わっています。

エキノドルスは南アメリカ原産 オモダカ科の抽水植物、 水槽の中に沈めて鑑賞できる植物で花はオモダカに似ていてとても愛らしいものです。

 

さて、睡蓮は花暦として洋の東西を問わず夏を象徴する植物ですね。

夏の七草 「涼しさは よし い おもだか ひつじぐさ はちす かわほね さぎそうの花」 葦(ヨシ)藺(イ)沢瀉(オモダカ)未草(ヒツジグサ)蓮(ハチス) 河骨(コウホネ)鷺草(サギソウ) 昭和の初め頃の園芸研究家、勧修寺経雄の和歌より。

この風流な歌の中に詠まれているのはすべて水草(ミズクサ)、未草は日本原産の睡蓮。

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