いけばな嵯峨御流

II世界大会In沖縄 その3

最後の5作目は、嵯峨天皇の平和への祈りと命の尊さを菊花に託す作品としました。

本日の世界大会のために、門外不出の嵯峨菊を、本来なら秋にさくところを4月にあわせて咲かせてくださいました、奇跡の嵯峨菊です。

 平安時代、嵯峨天皇は庭に咲く菊花を瓶にいけ、その姿に天地人の調和の姿を見いだされ、「而今、花を賞ずる者は之を持って範とすべし」と仰った事が今日まで伝わっています。

花は、平和を願う心と命の尊さを表すシンボルであり、嵯峨御流の華道家は、嵯峨天皇の想いを花に託して連綿と伝えて今に至っています。今日ここに出会う人々と、生きとし生きるものすべての為に、菊の花をいけ、多様な文化が共生できる世界の平和を切に願うものです。

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ところで、大覚寺は平成30年に嵯峨天皇の祈りを写経に託されたご宸翰の写経が60年に一度開く年、1200年め20回目の御開帳となります。このお写経の心を以て、私どももいけばなで皆様が幸せでありますように、そして世界が平和でありますよう、祈りの心をたくしてこれからも花をいけ続けてまいることが、フレンドシップスルーフラワーズ このモットーに繋がる事だと思います。

 ご覧下さり、ありがとうございました。

 

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