いけばな嵯峨御流

華務長の部屋

いけばな嵯峨御流 華務長
華道家

辻井ミカ

Profile

辻󠄀井ミカ先生は、祖父・父の跡を継ぎ昭和43年より嵯峨御流に入門され、平成2年派遣講師となり本格的に華道家としての活動を開始される。

平成8年華道芸術学院教授に任命されたのを始め、華道評議員、華道理事、華道企画推進室副室長等の総司所役職を歴任、平成16年より平成26年3月まで弘友会司所の司所長に就任される。

そして平成26年4月1日より華道総司所華務長に就任。
現在、日本いけばな芸術協会常任理事、大正大学客員教授を務められる。

華務長からのお知らせ

第47回日本いけばな芸術展、開催中

第47回日本いけばな芸術展が、大阪なんば高島屋で開催されています。お近くにお立ち寄りの際はぜひご覧ください。

出瓶中の私の作品です。「豊穣」をテーマに、花材は、柘榴・稲穂・鶏頭・木苺、籠花器にいけています。花をいけるとき、私が表現したいものは、命のたくましさや力。自然の移ろい行く姿の中に、命を育む豊かさや力を見出したいと願っています。本日の産経新聞朝刊に記事が掲載されました。

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日本いけばな芸術展

10月8日(水)から13日(月・祝)まで、「第47回いけばな芸術展」が開催されます。嵯峨御流からも、大勢出瓶しますので、ぜひご覧下さい。大阪なんば、高島屋にて。第一次展8日・9日。第二次展10日・11日。第三次展12日・13日。

8日・10日・12日は入場19:30まで。9日・11日・13日は入場16:30まで。image0018.jpg

兵庫県いけばな協会の華展を拝見しました

大丸ミュージアム(神戸)で10月2日から10月7日まで開催され、後期の作品展を拝見しました。嵯峨御流は、前期・後期で役員席に6名、会員席に5名が出瓶されていました。

会場を暗くして、スポットライトで各作品を照らす設えが素敵でした。

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総司所会員限定の企画について

華道総司所では、総司所会員(正教授会員/門人会員)を対象にした、充実した講習会を企画しています。

9月17日・18日には、「盛花」・「瓶花」のゼミナールが開催されました。100名限定の講習会で、遠方からもご参加があり、受講者の皆様の表情にはいきいきとした活気を感じました。こういう機会にぜひ総司所へお運び下さり、新しい仲間との出会いを作ってください。嵯峨野には彼岸花が満開で、秋の大覚寺の風情もお楽しみいただけたことと思います。今後も、10月28日(火)・29日(水)に葉蘭専科ベーシック・ステップアップが開催されます。垣花悦甫先生・富岡紀甫先生の担当で、葉蘭に特化した生花の研究会となります。11月15日(土)は遊花一日・秋期大学が開催されます。西村強甫学院長の担当で、午前はデモンストレーション「寄せ筒の心をいける」、午後は実技「二管筒にいける」の内容です。いずれも、歴史と伝統ある「伝承花」の特別講習ですので、花を通じて日本伝統文化に触れる好機です。受講のお申込みは、下記にご連絡ください。

華道芸術学院℡・075(871)0181

秋から冬にかけて、大覚寺は美しい紅葉に彩られ、格別の美しさです。

この場所に実際に足を運ばれて、嵯峨天皇様の御心を受け継ぐいけばなと日本文化の薫りを感じてください。

華道総司所会員の方は、常の拝観は無料に加えて、下記の催しも無料でご覧いただけます。

■大覚寺夜間特別拝観「真紅の水鏡」11 月11 日(火)~ 12 月7 日(日)17:30 ~20:30

■大覚寺嵯峨菊展 11 月1 日~ 30 日 9:00 ~ 16:30

■特別名宝展 四季花鳥の美術10 月3日( 金) ~ 12 月8日(月)

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10月2日、読売新聞朝刊に大覚寺「四季耕作図」の記事

10月2日、読売新聞朝刊に大覚寺「四季耕作図」の記事が大きく掲載されています。伝 狩野山楽筆「四季耕作図襖」をキャノンの最新技術が甦らせた、という記事です。以下、新聞を抜粋して。

大覚寺の「正寝殿」(国重要文化財)の南東角、「竹の間」の襖をかつて飾っていた「四季耕作図」は、流転の運命をたどり、現在は屏風の状態で1980年代にミネアポリス美術館に納められています。キャノンと京都文化協会による、日本の貴重な文化財の保存と高精細複製品の活用を目的とした社会貢献活動「綴プロジェクト」のお陰で、もともとあった大覚寺に、四季耕作図の高精細複製品の障壁画がよみがえりました。

10月3日から、12月8日まで正寝殿で特別公開されます。

 

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未生流笹岡創流95周年記念華展、祝賀会

9月7日に京都市内の青蓮院で開催された華展、及びウェスティン都ホテルでの祝賀会に出席させていただきました。私方の華務長就任祝賀会にもお越しくださいました、三代目家元笹岡隆甫先生の作品写真を掲載させていただきます。藤田裕之京都市副市長様・垣花悦甫先生と、ウェスティンでの祝賀会でお会いし、記念写真。もう一枚の写真は、京都府のキャラクター「まゆまろ」。いけばなが趣味の一つだそうで、家元と一緒に花をいけて会場をにぎわせていました。

 

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10月の花 月刊「嵯峨」10月号

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月刊『嵯峨』10月号の門跡様のお言葉は「更待何時」(さらにいずれのときをかまたん)。

「今すべきことは、今しなければならない」という意味です、と説かれており、私には耳の痛い言葉です。仕事を先延ばしにして心を苦しめるのも自分、一つづつ整理して爽やかな心で過ごすのも自分。 

いけばなには、紅葉が美しいナナカマドを主体に使いました。

牧野富太郎博士によると、ナナカマドは材が堅いので燃えにくく、かまどに七度入れてもまだ焼け残るというのでこの名がついたと述べられています。別名「雷電木」は、雷除けの木ということで、家の軒先などに植える地域もあるようです。北欧にも西洋ナナカマドが自生しており、英名Rowan、又はMountain Ash、スコットランドではwiggen treeとも呼ばれ、神話によれば雷神トールが増水した河を渡るとき、このナナカマドに助けられたとされており、北欧などでは魔除けの木であるようです。出会わせた栗は、秋の豊かな実りを象徴して。

花材:七竈(ナナカマド)・栗・鶏頭・古木

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