いけばな嵯峨御流

華務長の部屋

いけばな嵯峨御流 華務長
華道家

辻井ミカ

Profile

辻󠄀井ミカ先生は、祖父・父の跡を継ぎ昭和43年より嵯峨御流に入門され、平成2年派遣講師となり本格的に華道家としての活動を開始される。

平成8年華道芸術学院教授に任命されたのを始め、華道評議員、華道理事、華道企画推進室副室長等の総司所役職を歴任、平成16年より平成26年3月まで弘友会司所の司所長に就任される。

そして平成26年4月1日より華道総司所華務長に就任。
現在、日本いけばな芸術協会常任理事、大正大学客員教授を務められる。

華務長からのお知らせ

鑿入れ式(のみいれしき)

平成30年に嵯峨天皇勅封般若心経1200年戊戌開封法会・いけばな嵯峨御流創流1200年を迎える事から、大覚寺教務部教学課と大覚寺心経会が中心となり、秘鍵大師さま(弘法大師さま)と嵯峨天皇さまのご尊像を造顕されることになりました。本日7月1日、大覚寺は写経日でございました。数百名のお写経信者の方々が参詣される中、御像が彫られる材に、ひとり一人がノミ入れを行う式典が執り行われました。嵯峨天皇さまのご尊像は、嵯峨菊をお持ちになられたお姿でお彫りになられるという事です。私もご尊像の完成を心待ちにいたしたいと存じます。

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嵯峨御流中部地区連絡協議会 いけばな公開講座

平成27年6月27日(土)、嵯峨御流中部地区連絡協議会主催「いけばな公開講座 『 華やかな平安文化の薫りをいける』」が名古屋市芸術創造センターで開催され、講師として、私と光岡道寛理事が出向しました。中部地区8司所(愛知岡崎司所・名古屋司所・岐阜司所・岐阜各務原司所・南勢司所・三重司所・敷寿会司所・上野司所)から300名の方が集まってくださいましたので、今日は皆様とともに嵯峨御流の思想と独自性を見つけ、デモでいけばなを楽しんで頂きたいと思います、また光岡先生との息を合わせた実演もお楽しみに、とお話しいたしました。芸術創造センターは大きな舞台ですので、いずれも大作で「荘厳華」「生花  体用相応」「十二律管」「香嵐渓の風景」のデモンストレーションを致しました。

「荘厳華」、幅1m の大きな花器「亀甲」(鶴翁花器を大きくしたもの)を用いて、デルフィニウム・板屋楓などを使った行花態に。「生花  体用相応」、板屋楓の大きな枝を、舞台上で生花の姿に整えて。「十二律管」は2組を用いて、伝統的な素材である楓と、モダンな観葉植物のセロームの出会いを楽しむ作品に。
最後の「香嵐渓の風景」と題した大作には、板屋楓、野村楓、赤枝垂楓、青枝垂楓、などの様々な楓を地区で揃えていただきましたので、総司所の金色の筒18本を用いた豪快な風景となりました。
花材は、地区の先生方と花年さんが実際に足を運んで選んできて下さったもの、舞台上や見えないところで大変お世話になった役員の先生方にも心から感謝申し上げ、ご報告といたします。

 

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