11月6日、書展「竹心展」を拝見しました。
京都文化博物館にて開催された、竹心書道会主催の「第19回竹心展」を拝見しました。大覚寺で書を教えておられた、故竹内香邨竹先生を師と仰ぐお方が、竹内先生の気風を今に伝えるべく、毎年開催されているものです。
睦まじい会員の皆様による書・画・花 の作品を堪能させていただきました。
賑やかな会員の和を、見守るように飾られている、竹内香邨の作品をご紹介させて頂きます。
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Profile
辻󠄀井ミカ先生は、祖父・父の跡を継ぎ昭和43年より嵯峨御流に入門され、平成2年派遣講師となり本格的に華道家としての活動を開始される。
平成8年華道芸術学院教授に任命されたのを始め、華道評議員、華道理事、華道企画推進室副室長等の総司所役職を歴任、平成16年より平成26年3月まで弘友会司所の司所長に就任される。
そして平成26年4月1日より華道総司所華務長に就任。
現在、日本いけばな芸術協会常任理事、大正大学客員教授を務められる。
京都文化博物館にて開催された、竹心書道会主催の「第19回竹心展」を拝見しました。大覚寺で書を教えておられた、故竹内香邨竹先生を師と仰ぐお方が、竹内先生の気風を今に伝えるべく、毎年開催されているものです。
睦まじい会員の皆様による書・画・花 の作品を堪能させていただきました。
賑やかな会員の和を、見守るように飾られている、竹内香邨の作品をご紹介させて頂きます。
84流派74名の、京都若手華道家による展覧会です。嵯峨御流からは前期2名、後期2名が出瓶されています。
後期の嵯峨御流の作品をご紹介します。
今年のテーマは「花×彩×葉」。84流派74名の若手華道家による展覧会です。嵯峨御流からは前期2名、後期2名が出瓶されています。
前期の嵯峨御流の作品をご紹介します。
11月1日から6日まで、「第31回 国民文化祭・あいち2016 華道フェスティバル」に出瓶された嵯峨御流の作品をご紹介致します。この華道フェスティバルでは、嵯峨御流の庄司信洲先生が実行委員副会長を務めておられます。
なお、華道フェスティバル記念講演会・シンポジウムが、11月5日(土)13:30から16:00.、愛知芸術文化センター12階アートスペースAで開催されます。
第1部基調講演は、京都の細見美術館館長 細見良行氏。テーマは「琳派400年―花遊びの系譜」。
第2部シンポジウムは、テーマ「いけばなの未来」。パネリストは、細見良行氏、美術評論家 三頭谷鷹史氏、未生流中山文甫会副家元 中山高昌先生、石田流家元 石田秀翠先生、わたくしも参加させていただきます。司会進行は庄司信洲先生です。
前期作品
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後期作品 | |
嵯峨菊をいけさせて頂きました。
わたくしは、この度 「第31回 国民文化祭・あいち2016華道フェスティバル」後期展に、日本いけばな芸術協会から招待出瓶させて頂きました。
嵯峨菊は、嵯峨野の風土が育んだ独特の瀟洒な姿・咲き方をする菊です。また、旧嵯峨御所大覚寺には、嵯峨天皇が菊を手折られて殿中の瓶にいけられたところ、その菊に自ずと天地人三才の姿が備わっていた事に感動され、「爾今花を賞ずる者はこれを範とすべし」と仰せになられた事が寺伝として伝わっております。
この作品では、菊の籬(まがき)を連想する花器を用い、手作りの籬を添えています。「籬の菊」は、秋の風物詩として絵や歌に古くから好まれているモチーフ、ビルの中にいける1500mm×1200mmの花台の空間に、嵯峨菊が咲く野の風情を感じていただければ幸いです。
11月4日から6日名古屋市民ギャラリー栄8Fにて展示されます。
美しい秋晴れの10月30日、昭和48年以来恒例となりました、神宮での嵯峨御流献華式が中部地区連絡協議会8司所のご奉仕により、執り行われました。今年は三重司所と岐阜司所が献華式を担当されました。
参集殿能舞台に於いての、厳かな献華の儀では、若松一対が清々しく美しい所作でいけられて、見守る約100名余りの先生方の祈りの 心が一つとなったような感動を覚え、続く草津栄晋総務部長様による願文朗読は、朗々と晴れやかな御声が響き渡り感極まりました。
いけあげられた献華を奉持 して、能舞台から内宮神楽殿まで、長い進列が境内の玉砂利の道を進みました。進列の先頭は草津栄晋僧正様、続いて華務長、相談役来田仙甫 先生、師範 代表、献華者、献華従者、献華侍者、参列者(中部地区をはじめとして各地からお集まりになられた方々)と続きます。 神宮の森は、静謐な気が立ち込め、神域は大勢の人で込み合っていました。 その大勢の人々の中を、神職の方に先導されて内宮参拝に向かいます。四重にめぐらされた垣根の 最も外側「板垣」のご門をくぐり「外玉垣」の前でお払いを 受けた 後、一般の 方は入れない鳥居の内側へ全員が通されました。玉石を踏みしめて中へ 入ると、「内玉垣」の前で拝礼。ここより内側は皇族方 が 入られる聖域であり、最も本殿に近い垣根は「瑞垣(みずがき)」と呼ばれると、昨年教えて頂いた思い出がよみがえりました。 参拝を終えたあと内宮神楽殿に献じられた若松一対の前で大々神楽の奉奏を受けさせていただきました。
神宮に花を献じる事の深い意義に心を馳せ、本日の献花式が一糸乱れぬ所作で美しく執り行われ、皆様のお力添えで無事終えられましたことを、有難くまた誇らしく思いました。
ご関係の皆様には、万端のご準備大変ご苦労様でございました。有難うございました。
学校法人大覚寺学園大学 京都嵯峨芸術大学の学園祭「嵐芸祭」において、授業として華道を履修している学生130名による「学生華道展」が大学構内の第六演習室にて開催され、10月29日に華展を拝見してまいりました。芸術学部1回生から4回生、また短期大学部と専攻科までの130名もの学生がいけた作品はいずれも力強く、一作一作丁寧にいけておられて、学生の日頃の熱心な受講と、華展に際し本気で花に向き合っている姿が感じられて、とても感動致しました。
展示は、嵯峨御流独特の景色いけや、会場中央の高学年クラスの学生によるオブジェ作品なども交え、意欲溢れる会場構成となっていました。
この大学の華道の授業は、半年ずつレベル1からレベル8まで段階を経て指導が行われ、8を履修し終えると、華道正教授の資格を取得することもできるのです。今回の華展は、昨年までの講師と今年度講師の先生方のご尽力のおかげで、作品が年々レベルアップしていくように感じました。
私が会場で感じたこと。それは、学生の本気と一生懸命さ。いけばなには、人の気合いが表れるものだと、改めて実感した次第です。
学生にも、よく頑張りました、とねぎらいの言葉とともに、お互いが調和よく、譲ったり助け合ったり、一つの素晴らしいチームワークを華展でみせてくれたことを、褒めてさしあげたいと思います。みんなが力を合わせれば、このような、凛とした気配漂う華展ができることを、この体験を、一生忘れず心に持っておいていただきたいとも思います。
そして、何より忘れてはならないのは、いけばなという、命ある花を生けて作品をつくる芸術は、花をいけるということだけだけではなく、今回の華展のように、準備構成はもとより、いけこみの段取り・花材の調達と調整・メンテナンス・ストック花材のケア、花がいつも美しく展示されるための全体と自分の役割と行動など、これらのどれ一つ欠けても華展はうまくいかないこと。そのために、表面には出ない講師の先生方や、職員の方のご苦労に、心を馳せることができる人であってほしいです。
華展当日には、お客様を迎える喜び、会場のエネルギーと素晴らしい植物の気の中で自分の作品が輝いて見えた嬉しさ、自分がメンテナンスできていない時でも誰かが水を差し枯れた葉をそっとのぞいてくれている事に気が付く事でしょう。
華展会場を誇らしくご案内できるためには、目に見えない沢山のチカラが必要です。
全体の中の自分が、いまどう動いたら良いか、またお客様を気持ち良い応対でお迎えする事・感謝の心・隣同士また全体の中での自分の振舞い・など、華展は花会すなわち人と人が出会い花を通じて喜びを分かち合える場所でなくてはなりません。学生が、この華展で学ばれた多くの事はきっと未来の自分に大いに役立つことになります。
今回、お世話になった隣同士の人に、クラスのみんなに、大変お世話になった講師の先生に、職員さんに、すべての感謝の気持ちを言葉に出して終わっていただきたいと思います。
2016 10月29日。東寺で行われた「京都花いけバトル決勝@東寺」を拝見。6歳の少年がExhibitionの部に出演しました。5分間でいけあげるルールに従い、対抗の上野雄次さんとのバトル。小さな体に、集中力をみなぎらせて挑む姿は観客を虜にしました。
少年の名前は神戸 眸君。1歳頃からお花に興味を持ち自分でいけ始め、やがて西村良子さんが代表をつとめられている、自宅近所のまちづくり団体「高瀬川会議」の主催による「京都木屋町花いけ部」に第一回目から参加して木屋町の川に花をいけて街を美しくする活動にも参加しているそうです。
眸君のひいおばあさまのご縁で私の元で嵯峨御流に入門されたのが、つい先月の事。すでに花をいける事に対する姿勢は年齢を感じさせず、自分の主張もはっきり持ってお稽古にのぞんでいます。なにより、このバトルに特別出演が決まったときからの自主トレがすごい!ご自宅で、小学校の空き地で、橋の欄干、またバトルの会場となる東寺へランドセルを背負ったまま放課後駆けつけて、と本当に真面目に真剣に自主トレに励んでいる様子にも感動しました。
花をいける目的や道は人様々です、人々に命の大切さと平和への願いを伝える、未来の華道家を目指してほしいと思いました。
写真は、すべて神戸君のご両親が撮影されたものを、お借りしました。
花いけバトルのホームページから、引用します。
http://hanaikebattle.com
「観客の眼前で複数のバトラーが花をいける。
同じ制限時間、同じ器、同じ花。
条件は各回異なるものの
基本のルールはとってもシンプル。
観客を魅了させたバトラーの勝ち。
果てることのない情熱のぶつかり合い
「花いけバトル」。」
11月1日から30日まで、大覚寺境内一円にて嵯峨菊展が開催されます。旧嵯峨御所大覚寺には、嵯峨天皇が菊を手折られて殿中の瓶にいけられたところ、その菊に自ずと天地人三才の姿が備わっていた事に感動され、「爾今花を賞ずる者はこれを範とすべし」と仰せになられた事が寺伝として伝わっております。
嵯峨菊は、嵯峨野の風土が育んだ独特の瀟洒な姿・咲き方をしています。その嵯峨菊を、3本寄せ植えにして、一鉢の中に花を3輪、5輪、7輪と咲かせ、葉には春夏秋冬の四季を表す仕立て方にして、大宮人の御渡りになる際の目線から見て丁度見頃の高さ約2mに揃える、という超絶技の仕立て方になっています。寺内の御殿や渡り廊下などの背景に溶けこむ、約700鉢の門外不出の嵯峨菊は、ここでしか出会えない風景です。
写真は、昨年のものです。大覚寺ホームページからお借りしました。