いけばな嵯峨御流

令和5年度嵯峨天皇奉献華道祭 「シン・日本をいける」を開催

いけばな通信

 令和5年度嵯峨天皇奉献華道祭を「シン・日本をいける」をテーマに、4月14日から16日までの3日間、開催いたしました。

 今年はコロナウイルス感染症対策の制限を緩和し、華席をコロナ禍前の規模で設置した他、望雲亭でのお茶席や、学院103教室でのいけばな体験を4年ぶりに実施いたしました。

 初日の14日は心経前殿で華道役職者(名誉職)辞令交付式と物故師範慰霊法会が執り行われました。また期間中の3日間を通じて、正寝殿で法印と権法印、傘寿御祝の親授式が、心経前殿では称号や特別階級、正教授の授与式、申請表彰が厳かに執り行われたほか、各司所に華供養写経功徳証が手渡されました。

 最終日の16日には、尾池泰道門跡猊下御導師のもと、大阪司所41名の出仕により、心経前殿において嵯峨天皇奉献華法会、後宇多法皇700年御忌及び後亀山天皇600年御忌が併修されました。御宝前には令和4年度に各司所で写経された華供養写経が奉納され、供華、献香、花手前の披露、献華の後、庭湖会による献菓、献茶が行われました。続いて伊勢俊雄執行長が回向文を捧読しました。次に献華代表を務める神崎勇甫大阪司所長が、願文を捧読し、最後に全員で御法楽を捧げて奉修しました。

 3日間とも国内外を問わず、多くの方が訪れ、賑わいを見せた華道祭となりました。

 

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