第76回華道京展
大丸京都店6階の大丸ミュージアムで開催された第76回華道京展。
前期4月10日から12日まで、後期13日から15日まで出品した嵯峨御流作品をご紹介します。
前期 辻井ミカ
花材:ノハナショウブ、カキツバタ、ヒカゲカズラ
嵯峨御流 後期作品
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Profile
辻󠄀井ミカ先生は、祖父・父の跡を継ぎ昭和43年より嵯峨御流に入門され、平成2年派遣講師となり本格的に華道家としての活動を開始される。
平成8年華道芸術学院教授に任命されたのを始め、華道評議員、華道理事、華道企画推進室副室長等の総司所役職を歴任、平成16年より平成26年3月まで弘友会司所の司所長に就任される。
そして平成26年4月1日より華道総司所華務長に就任。
現在、日本いけばな芸術協会常任理事、大正大学客員教授を務められる。
大丸京都店6階の大丸ミュージアムで開催された第76回華道京展。
前期4月10日から12日まで、後期13日から15日まで出品した嵯峨御流作品をご紹介します。
前期 辻井ミカ
花材:ノハナショウブ、カキツバタ、ヒカゲカズラ
嵯峨御流 後期作品
今日ご紹介する桜は、大覚寺内の、霊明殿の朱塗りのお堂を拝見に見る枝垂桜。早咲きで、長く咲き続ける桜です。
京都では都おどりが4月1日から始まっていて都に春が来た、の風情です。
舞う姿の美しさの源は、体の軸をブレさせない体幹の強さにあると思っています。枝垂れ桜を見ると、大きく袖を振って舞う姿のイメージが重なります。
4月11日から13日。
大覚寺内全館と華道芸術学院で、嵯峨御流華道祭が開催されます。
この3日間、10時から16時までの華展をご覧いただけます。華展はお寺の宸殿と、嵯峨寮、そして華道芸術学院二階です。
また大沢池畔のお茶室望雲亭、お寺の五大堂、にはお茶席。
そして大沢池に浮かぶ竜頭鷁首船に乗っていただいて池を一周していただくこともできます。
4月13日は主なる行事「嵯峨天皇奉献華式」が、10:00から11:30前殿の前の白砂、石舞台で行われますので周りのお堂や縁などお近くでご覧くださいませ。
桜は、4月2日現在このような感じですから、華道祭には満開の桜がお楽しみいただけるのではないかと思い、ワクワクしています。
https://www.sagagoryu.gr.jp/page_id_34571/
3月30日。
遠州のいけばな展を拝見するため平安神宮へ参りました。遠州の花展は花筵と称されます、前日は華神祭で献花式をなさったようです。お家元にご挨拶、お話ししながら遠州のお花をゆっくり拝見させていただきました。お写真は控えさせていただきましたのでご紹介できませんが。
少し時間があり京都京セラ美術館へ。
本館で開催されていた「モネ睡蓮の時 Le dernier Monet : Paysages d’eau」
モネは日本の文化に対して、
「日本人のまれに見る趣味の良さはいつも私を魅了してきた。影によって存在を、断片によって全体を暗示するその美学に、私は共感をおぼえる」と語っている。モネの光と色彩の表現や大胆な印象派らしい筆致などに加えて、これまで以上に今回はとても興味深く拝見しました。
同館 東山キューブで開催されていた蜷川実花「彼岸の光 此岸の影」強烈に心身を揺さぶられる体験。見終わった後の
廊下には体験の残像のようなスクリーンが貼られて。。。
大阪市内、難波神社で開催された華展は、大変ご盛会でした。
一階、二階に分かれて展示された多くの作品の中から、
未生流中山文甫会会長 中山高甫先生
委員長 舟井琴甫先生
実行委員長 山野一甫先生
の作品をご紹介させていただきます。
嵯峨御流も毎年6名の先生方が出品されます、女流いけばな作家によるいけばな展を拝見に京都文化博物館へまいりました。6階の和室を会場に、作品のみならず先生方の和やかな雰囲気も女流展ならではです。
嵯峨御流のコーナーでは、作品に対する想い入れをめいめいがお話しくださいましたので、制作の過程が想像できて楽しいかったです。
わたくしのスナップで嵯峨御流の出品作品5作(1作は2名合作)をご紹介します。
東京国立博物館の大覚寺展
後期展が開催中です。わたくしは、前後期通してこれで3度目、あともう一度見に行くつもりです。行くたびに、新たな発見がありますので。
障壁画は写真撮影が許されています。
この様な機会はもうないかもしれない、とたくさん撮らせていただきました。
間近で拝見する狩野山楽の絵。後期は桃竹図が展示されています。
大覚寺では、非公開の正寝殿にある桃竹図はめったに拝見することはできません。しかも桃の図は正寝殿「御冠の間(おかんむりのま)」の西側にあるため正面からは見えないところですので、桃の構図がこれほど圧倒的な強い幹だったことを新鮮な気持ちで拝見しました。
ちょうど、嵯峨御流の月刊誌「嵯峨」3月号の表紙が、この桃の図の一部分です。
一生で一度の機会、大覚寺展にぜひお運び下さい。この機会にしか出会えないものがたくさんあります。