いけばな嵯峨御流

華務長の部屋

いけばな嵯峨御流 華務長
華道家

辻井ミカ

Profile

辻󠄀井ミカ先生は、祖父・父の跡を継ぎ昭和43年より嵯峨御流に入門され、平成2年派遣講師となり本格的に華道家としての活動を開始される。

平成8年華道芸術学院教授に任命されたのを始め、華道評議員、華道理事、華道企画推進室副室長等の総司所役職を歴任、平成16年より平成26年3月まで弘友会司所の司所長に就任される。

そして平成26年4月1日より華道総司所華務長に就任。
現在、日本いけばな芸術協会常任理事、大正大学客員教授を務められる。

華務長からのお知らせ

嵯峨御流学術顧問 井上 治先生 ルーマニアでご講演

いけばなインターナショナルのルーマニア支部からの招聘を受けられて、10月13日に井上治先生がご講演をなさるとのご連絡をいただきました。その日の朝にルーマニアのテレビにも出演されたようです。
ルーマニアには、いけばなに深い興味をお持ちで、嵯峨御流を学びたいと思っておられる方がいらっしゃるそうで、嬉しい事です。
何とかそういう人たちに学ぶ手段を提供できれば良いですね、との井上先生のお言葉に同感の思いです。

嵐芸祭での、嵯峨御流華道授業履修生による『学生華道展』

嵯峨美術大学・嵯峨美術短期大学 2025年の学園祭「嵐芸祭」が10月18日・19日両日開催され、第四演習室において、選択科目で嵯峨御流華道を学ぶ学生による「学生華道展」を拝見しました。
この大学では、華道の授業が半年で1単位。それを1から8まで順次履修できて、4年間履修すると正教授の資格もいただけます。10名の講師が6つのクラスに分かれて、丁寧にご指導いただいています。
この華展では色彩の取り合わせなど、それぞれとてもよく考えていけているなと感心させられることがいっぱいあり、全体としても勢いのある、素敵な華展でした。
 
お写真は、わたくしが撮影したものですので、撮れていない作品もあるかもしれませんができる限り沢山の力作をご覧いただきたく、ご紹介いたします。

 

 

これらの7作品は、1階に展示された、プロダクトデザインの展示です。華道講師とコラボで、掛け花器を創作されたもの。

嵯峨御流北米司所、85周年記念イベントの様子を講師の先生からのご報告によりご紹介します。

嵯峨御流北米司所では、10月10日から12日まで、ポートランド日本庭園において、85周年の記念イベントを開催されました。
日本から応援に行かれた先生からのご報告により、その様子をご紹介させていただきます。
まず、ポートランド日本庭園のイベント紹介の記事。
https://japanesegarden.org/events/cultural-demonstration-saga-goryu-ikebana-2025-10-10/

 
10日の華展とデモンストレーションの様子

 

七景のうち 六つを北米司所の方たちが、オレゴンの景色ということで華展として展示され、デモンストレーションで、深山をいけて七景を完成させ、七景の説明をなさったとの事。
デモンストレーションは、深山、荘厳華、瓶花、生花(八葉蓮)、きざはし、最後にオレゴンを代表する山🗻マウントフットを錦木で富士流しの応用で。
隈研吾設計の建物の一室での開催で、多くの人が参加されて盛況であったそうです。

 

2日目。3つのワークショップ。
午前中は、北米司所会員を対象とした「盛花」
午後は、アイアイポートランド支部会員と北米司所会員を対象として「瓶花」
会場を、日本庭園から日蓮寺という華展の下いけをしていた場所に移して開催。
 
12日(日)午前中、3つ目のワークショップで、北米司所会員を対象にした生花。
斑入りの朝鮮槙 行花態 参考花。
実技はリアトリス 真花態
 
ディナーパーティー
在ポートランド領事事務所の等々力研総領事ご夫妻、
 ポートランド ジャパニーズガーデン関係者
生け花 インターナショナル ポートランド支部 関係者
北米支所 会員及び家族 ら 35名程度の参加

大覚寺 観月の夕べにて。洗心

10月4日から6日まで3日間開催された観月の夕べ。4日、5日、わたくしもいそいそと池畔へ赴きました。
煌々と輝く月天と、水面の月を同時に愛でる風流、平安貴族は盃にも月を浮かべて楽しまれたとか。
今年新調され、龍頭鷁首が番となった船が池を行き交う光景も雅やかで。
月天を招来する御読経の響きと佐藤和哉様の篠笛の繊細な音に包まれるこの場所では、大声で我が事をおしゃべりする人もなく、誰もが静かさを楽しまれておられている感じ。
職員の方や御用達の皆様が和かに細やかなお心配りでお迎えされるご様子が、こちらの心に幸せなさざなみとなって伝わり一層の雅を感じる幸せな時を過ごさせていただきました。
観月の夕べにて、洗心の感。
有難うございました。

嵯峨御流青年部SAGASの作品 観月の夕べにて

10月4日から6日までの観月の夕べの期間、嵯峨御流青年部SAGASの作品が蓮華殿前に飾られています。
室内からも映えるよう配慮なさって、とても良い感じ。

大覚寺 観月の夕べ

2025年の観月の夕べは、10月4日から6日。
3日間毎日19:00から、満月法会・ご法話が執り行われます。月を望む場所に祭壇を設け、一山の僧侶が出仕されて「月天」を招来し、農作物の豊作と人々の幸せを祈願されます。法会のあと、ご法話が拝聴できます。
5日だけは法話の後、篠笛奏者の佐藤和哉様が、大沢池畔を笛の音を奏でながら巡られるのを、月を愛でながら拝聴できる特別なひと時となります。
 
写真は、昨年の月をわたくしが撮ったものです。こんなにきれいに池の水面が鏡のようになっているのは、職員の方々総出で何度も何度も池に入って菱狩りや蓮刈りをされた賜物です。
今年も池に映る中秋の月天を拝ませていただきに、4日も5日も大沢池へ日参します。
 
先のブログで竹林の小径のライトアップをご紹介しました。ライトアップは18時からですので、18:30頃までご覧になったあと、最寄りのバス停「嵯峨小学校前」または「野々宮」から市バス28番大覚寺行きに乗って約5分の大覚寺で名月をご覧にいらしてください。
 

夜の竹林散策「嵐山月灯路」

9月29日にプレオープンを見てきました。嵐山 竹林の小径に灯籠がともされ、その一角で、竹灯りを使ったライトアップイベントが開催(ここだけは有料)されています。
10月1日から31日まで。18:00〜21:00。最寄駅は、JR「嵯峨嵐山」または嵐電「嵐山」。
 
地元の嵐山保勝会、嵯峨自治連合会、京都発竹流域環境ネットによる実行委員会で頑張っておられます。

令和8年 御題「明」にちなむ御題花を発表しました。9月25日。

嵯峨御流では毎年、天皇様が催される歌会始の御題に因んだ作品と花器を創作して、新年に全国の門人の皆さまと共に御題花をいけています。
令和8年の御題「明」に因む御題花と御題花器の発表会を開催しました。
 
御題花としては、古代の「明」の字が日月から成ることから発想し、アンスリウムを日月と見立てたシンメトリーの構成にしました。
 
万葉集 巻1  柿本人麻呂
「東の野にかぎろひの立つ見えて
かへり見すれば 月かたぶきぬ」
この歌の情景にも想いを馳せて。
 
令和8年は大覚寺が寺号勅許1150年を迎えられますので、黎明の年となるよう祈念して、濃き紫色の四角の器を創作いたしました。御題花器は高さ20センチ、幅・奥行きとも15センチと小柄ながら様々に使え、しかも安定した器です。

万博でいけばな展が開催されます!

日本いけばな芸術協会の特別企画として、いけばな展が開催されます。
前期は10月7日、8日、9日。
後期は10月10日、11日。
 
嵯峨御流からは、
前期1名 辻井ミカ
後期3名 青野直甫 村上巨樹 谷田緑甫
ギャラリーEASTです。
万博会場の中ですので入場はご自身でしていただかなくてはなりませんが、会場はどなたでもご自由にご覧いただけます。
ぜひぜひお越しくださいませ。
なお、会場のギャラリーEASTは、東ゲートから歩いて約10分のところ。西ゲートからは約30分ほど歩いていただかなくてはなりません。
 

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