いけばな嵯峨御流

華務長の部屋

いけばな嵯峨御流 華務長
華道家

辻井ミカ

Profile

辻󠄀井ミカ先生は、祖父・父の跡を継ぎ昭和43年より嵯峨御流に入門され、平成2年派遣講師となり本格的に華道家としての活動を開始される。

平成8年華道芸術学院教授に任命されたのを始め、華道評議員、華道理事、華道企画推進室副室長等の総司所役職を歴任、平成16年より平成26年3月まで弘友会司所の司所長に就任される。

そして平成26年4月1日より華道総司所華務長に就任。
現在 日本いけばな芸術協会理事、大阪府花道家協会常任理事、いけばな女流選抜作家展運営委員、大正大学客員教授を務められる。

華務長からのお知らせ

10月16日。総司所において、「花がさね」講習会を担当しました。

午前中は講義と9作品の参考花を見ていただき、午後は各自の作品をいけてもらって各自にアドバイスの後、合評。

その後はグループに分かれて、連歌のように、複数の器に花を調和よく重ねていく試みをいたしました。そして、それぞれのグループ作品を合評しました。
人の数だけ想いは様々ですが、一つの作品に向かううちに自然に心も寄り合う。そのような体験を致しました。


「新花『花がさね』」
平成30年の戊戌の年に、嵯峨御流創流1200年を記念して創られた様式です。
嵯峨御流の全ての花態の中に流れる思想(六大、三大)と、嵯峨天皇様の人々と自然をいとおしむ大御心(いつくしみのこころ)を大切にしながら、やさしくいけられる というこころを込めて 「花がさね」という名前の新花を発表したものです。


「縁の重なりを大事に」
人は人と出会い、あるいは花と出会い、出会うところに御縁が結ばれてお互いがお互いの光輝く何かが生まれます。人も花もそれ自体は小さな存在ですが、重なり結ばれることでみなぎる力が生まれてくるものです。

「花がさねで大切にしていること」
嵯峨天皇が一輪の菊花に託された、平和を願い命を大切にしている慈しむ御心。この宇宙に縁の繋がりが網のように広がっている、そのように花の持つ線、面、色、姿が縁を結んでお互いに引き立て合い、立体を構成しながら新鮮な出会いを楽しみ花に想いを託してゆくこと。
また、空間との出会いなど、花がさねは無限に縁を広げ繋げることができます。

大覚寺 夜のご参拝のために、御殿に挿花。

婦人画報が企画された「名刹、大覚寺と京都ブライトンホテルで夜の京都を堪能する」のため、10月18日に大覚寺宸殿「紅梅の間」に挿花をさせていただきました。
夕暮れに見る花と、闇夜の中で光に浮かび上がる花は趣がずいぶん違います。夜は魔法がかけられたように神秘的。

いけばなインターナショナル大阪支部創立30周年記念祝賀会でデモンストレーションをさせていただきました。

令和3年、いけばなインターナショナル大阪支部は30周年を迎えられました。

10月15日、ホテルニューオータニ大阪鳳凰の間に於いて記念祝賀会、及び隣室でメンバーによる記念華展が行われ、多くの方々の祝福を戴かれました。
わたくしは、祝賀会でのデモンストレーションをさせていただき、いけばな作品にお慶びの気持ちを託して皆様とともに祝福の意を表しました。
こうして、一堂に集いお食事までできたのは久しぶりのこと。この祝賀会開催も、昨年から延期続きでしたので、主催者の方々はどれほどご心労を重ねられた事でしょう!参会者の皆様は出会えたことにお互いに喜び合われ、そのお姿を見て、一層の喜びに包まれる想いです。

ご来賓の、I.I.本部会長 坂田展子様、嵯峨御流理事長伊勢俊雄僧正様をはじめ、嵯峨御流からも40名以上の参加者があり嬉しい事でした。

10月2日配信のインターネット「婦人画報ウェブマガジン」に辻󠄀井博州先生の作品5点が紹介されています。

10月2日配信のインターネット版「婦人画報ウェブマガジン」に、辻󠄀井博州先生の「菊」の作品5点が紹介されています。
過去の婦人画報に特集された記事です。
こちらのアドレスからご覧下さい。

https://www.fujingaho.jp/lifestyle/tea-flower

https://www.fujingaho.jp/lifestyle/tea-flower/a37715677/ikebana-artists-tsujiihakusyu-kiku/

日本いけばな懇話会のInstagram花展。9月27日にアップされた作品です。

諸流派の会 日本いけばな懇話会のInstagramで、次のリンク先からご覧いただけます。
9月27日は私の作品を掲載していただきました。

 

 
 
 
 
 
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色紙の文字は
「無苦集滅道 無知亦無得」
絵・時計の花器は澤野井伸夫氏
花はカーネーションとベル鉄線です。
お家が明るくなるような軽やかなものを選びました。

家庭画報11月号に 旧嵯峨御所 大本山 大覚寺が紹介されています。

家庭画報11月号に、大覚寺が紹介されています。
4ページにわたり、ヤマザキ マリさんが特別に思い入れのある場所の一つとして再訪された記事です。

10月2日。総司所で「ものづくり講座」を受講、ステキな花器の製作を体験。楽しい!

総司所会員の皆様!楽しい講座のご報告です。
嵯峨御流ならでは!の企画として、大覚寺学園 嵯峨美術大学の御協力をいただき、直接また間接的にいけばなに役立つ、学び視野が広がるような講座が年に数度、嵯峨御流総司所会員を対象に開催されています。

10月2日は、嵯峨美術大学芸術学部デザイン学科生活プロダクト領域准教授の楠林 拓先生を講師にお迎えし、「ものづくり講座」が開催されました。ジェスモナイトという素材を使って高さ20cmほどの花器を製作しました。ピグメント(顔料)のビビッドな色もとても魅力です。皆好きな色を使った器がその日のうちに仕上がりました。一日で完結できるようにと、楠林先生がステキな(そして初心者が作りやすい)器の形を考えてくださり、型紙をレーザーカッターで切りだし作成したものをご用意下さって、と至れり尽くせりのおかげで、新鮮でワクワクの「ものづくり講座」。素材や造形に詳しくない我々に、楠林先生はわかりやすく丁寧にご説明下さり、素人でもレベルの高い器が出来上がるような方法と試作を長時間かけて考えてくださったそうです。私も受講生として「ものづくり講座」を体験しました。外を赤、中は黒のものをつくって、出来栄えに内心大満足してワクワク致しましたよ。この器に、「そわか」を用いて荘厳花を生けることもできますし、使い方は創意工夫で無限大です。これからも楠林先生や、また別の分野の先生方にもご協力をお願いして、いけばな✖️アートの講座を総司所で企画していきますので、ぜひご参加下さいませ。初めて体験した素材ジェスモナイトは、石膏のような感触ですが非常に優れた性質であることと、何よりも樹脂で立体造形をする際に出る有害な溶剤や匂いが全く無いこと、VOCフリー、強硬度、素材は水溶性で作業が終われば水で洗えば良いなど、ご家庭でも気軽に使える素材であるとのことです。

ジェスモナイトのサイトhttps://jesmonite.jp/about/story/

 

私の作った作品

参考花

9月26日。ガラス作家 高臣大介さんの展示会に伺いました。

大丸京都店で開催された、北海道のガラス作家 高臣大介さんの展示会を拝見しました。
洞爺湖にある工房<gla_gla>で、無色の吹きガラスを追求し続けておられる方です。
2017年2月26日、嵯峨御流北海道地区連絡協議会主催の公開講座が札幌市内「北海道立近代美術館」で開催され、舞台でデモンストレーションをさせていただいた時に、花衣桁に飾る器を作ってくださったのです。
公開講座の日は雪景色で、舞台が終わると吹雪になっていたのを懐かしく思い出します。先生方と一緒にいけた、3.5mもの高さの蝦夷松を使った景色いけ「深山の景」、ハルニレを用いた「森林の景」、そして「花衣桁」のデモンストレーションでした。
公開講座のテーマは「大切にしたい北海道の風景」!深い雪に覆われた蝦夷松の林へ、膝まで埋もれながら見に連れて行って下さった事などが大変懐かしく思い出されます。。。

月刊『嵯峨』取材で、美術館訪問の機会を重ねて思うこと。

紙面がA4サイズと大きくなり内容もリニューアルしたのは2019年4月号から。編集に携わる職員の方々や華道の先生方の尽力で、毎号熱い想いを込めて制作されています。
工夫されているのは、いけばな作品の写真は大画面で見ることができ、文字よりビジュアルに重点を置いた25ページ構成になっていること。全国の司所活動のページは詳細をホームページで見ていただけるようにして紙面にはダイジェスト的に紹介するというホームページとの併載により充実度をはかっています。また、井上治 嵯峨御流学術顧問には書き下ろし論文をシリーズでのせて頂いています。表紙は、今年度のシリーズは大覚寺貴賓室である秩父宮御殿の襖絵で、この場所には滅多に入ることができませんので大変貴重な写真として永久保存したいものですね。
美しい本ですので、ご友人などにお広めくださいませ。

 

<秩父宮御殿>
ー2021年4月号p25より引用ー
秩父宮邸は秩父宮殿下のご住居として昭和2年に現在の秋篠宮邸地に建設され、昭和16年には日本館と呼ばれる木造平屋建の付属棟が建てられました。昭和20年5月25日夜半からの東京大空襲で住居は消失しましたが、幸いに日本館は火災を免れました。その後、大覚寺寺号勅許1100年記念に際して昭和46年に大覚寺に下賜され、貴賓館とされています。内部は3部屋からなり、大覚寺に移築されるに伴って土居次義、松元道夫、林司馬、吉田友一らによって四季折々の草木や野鳥の襖絵が描かれました。


<対談や美術館訪問の機会を重ねて思うこと>
リニューアル以来、読者の皆様に是非ともご紹介したい、美に関する事やご縁のあるお人や場所、主として美術館などを、私が現地へ伺って直接取材させて頂く形のページを頂いております。
「話の双葉」シリーズではお会いしたい方、お話を伺いたい方との対談。
「美に迫る」シリーズは、京都へこられたらぜひお立ち寄りいただきたい美術館などをご紹介。
今年度からは「美を支える人々」シリーズ。魅力ある美術館や場には、その場を創り支える情熱を持った人の力があればこそ!鋭い感性を感じる伝え方や見せ方、創意と工夫が凝らされた展示により、新鮮で強烈な感動が湧き起こります。

 

<守破離>
シリーズ取材で、佐川美術館を訪れた時「守破離」と書かれた扁額に出会いました。守破離は千利休の「規矩作法 守りつくして 破るとも 離るるとても 本をわするな」から来た言葉で、芸術全般にも通じる事です。
いけばなは型があるから面白くて奥深く、喜びは尽きることがありません。大自然の理を一瓶の中に表し、自然と同化するかのような境地に至ることも。

モノクロームの世界に紅一点

大沢池に咲く蓮「名古曽」の名残の一花。
大覚寺の御池を美しく保つ作業をされた9月9日に、職員の方に無心して一花採ってきていただきました。
艶やかで大きく、その香りは心身ともに癒してくれる清涼感があります。

今年、大覚寺・華道総司所で企画していたSummer college☆では、この蓮をいけて皆様にご覧いただくつもりでした。
さらに、9月19日〜21日の観月祭も、コロナ緊急事態宣言期間延長のためやむなく中止となりましたので、まだ池に少し咲いている名残の名古曽をご覧くださいませ。
まだ蕾ですが、両手のひらからこぼれそうなほど大きい花です。

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