いけばな嵯峨御流

華務長の部屋

いけばな嵯峨御流 華務長
華道家

辻井ミカ

Profile

辻󠄀井ミカ先生は、祖父・父の跡を継ぎ昭和43年より嵯峨御流に入門され、平成2年派遣講師となり本格的に華道家としての活動を開始される。

平成8年華道芸術学院教授に任命されたのを始め、華道評議員、華道理事、華道企画推進室副室長等の総司所役職を歴任、平成16年より平成26年3月まで弘友会司所の司所長に就任される。

そして平成26年4月1日より華道総司所華務長に就任。
現在、日本いけばな芸術協会常任理事、大正大学客員教授を務められる。

華務長からのお知らせ

燭台大蒟蒻の開花。9月1日 常寂光寺にて。

念願の、燭台大蒟蒻の開花を見ることができ、夢が叶いました。
開花した花の中は人の体温よりやや温かく、強烈な臭いを放って、たちまち夥しい数の蝿が群がってきたのには驚き!です。
こんなにも神秘的で強烈で美しい自然の力に圧倒されました。
 
開花を見に東京から駆けつけられた、プラントハンターの西畠清順さんと久しぶりにお会いできて、それも嬉しい事。

 

燭台大蒟蒻 ショクダイオオコンニャク

https://www.sagagoryu.gr.jp/post_id_37556/

 

このブログでもご紹介している、常寂光寺の燭台大蒟蒻は8月29日、少し蕾が膨らみ始めました。咲くのはいつになるのでしょうね。今週の日曜日なのか、来週になるのか、、、

高さは人よりも高く巨大な花となるそうです。ひとめ、この目で見てみたいと、日参する日々です。常寂光寺様の開門時間は9:00から16:30までです。

 

燭台大蒟蒻 ショクダイ オオコンニャク

世界最大の花と言われる、ショクダイ オオコンニャク。
嵯峨小倉山 常寂光寺 本堂玄関前で開花寸前。
この写真は8月25日撮影。明後日くらいには満開になるのではないかとの事。咲くと2日間くらいで萎むそうです。
お堂を背景に一層際立つ、祈り花のようなこの姿も凛々しくて。

日本美術の鉱脈

大阪中之島美術館で開催の「日本美術の鉱脈」展。
話題の、円山応挙と伊藤若冲の合作も拝見して、撮影可能な作品の一部を掲載しました。
伊藤若冲の幻の作品『釈迦十六羅漢図屏風』のデジタル推定復元。
そして、縄文土器。
まだ世に知られていない、また将来日本の宝となる、日本の美術作品を掘り出す展覧会。
 

忙中閑。 ルイ・ヴィトン「ヴィジョナリー ジャーニー」展

8月21日。日本いけばな芸術協会の会議の前に、中之島美術館へ。ルイ・ヴィトンの歴史と代々受け継がれる理念、匠の技、パリ万博をきっかけに、日本文化の影響を受けたこと。メゾンの革新性と創造性に触れる旅を満喫しました。
次のブログで、同じく中之島美術館で開催中の「日本美術の鉱脈展 未来の国宝を探せ!」をご報告します。

大覚寺 宵弘法(万灯会)

毎年、8月20日に大沢池畔で行われている大覚寺宵弘法は「嵯峨の送り火」と言われています。19時から法要の始まりと同時に、水上に設けられた護摩壇に火が入れられます。声明、御読経と進むのに合わせるように炎は大きく大きくなっていきます。御読経の響きが佳境に入ると炎も最大に。幻想的な雰囲気の中で灯籠とともに御霊をお送りすることができるのです。

五山送り火 嵯峨の鳥居形を拝む

 

8月16日。五山送り火でした。
都の西北、愛宕さんの麓、鳥居本にある曼荼羅山に鳥居形は灯されますが、京都の市街地からは見えにくいそうで、見た事ないという友人も少なくありません。嵯峨では真正面から拝むことが出来ます。
大文字、妙法、船形、左大文字、と時間差で点灯されていき、鳥居形は一番最後20:20に点きはじめます。子供の頃から、親しみを込めて”鳥居さん拝も”と言い慣れてきた、この鳥居さんが、他の送り火と違うのは、元になるお松明から火を移したお松明を人が持って走って、それぞれの火床へ突き立てるという事です。
途中ですごい雨になりましたけれど、今年も無事に力強い炎でご先祖様をお見送りさせていただけて有難うございました。

 

大覚寺を紹介されたテレビ番組がYouTubeで配信されております。

読売テレビの「かんさい情報ネットten.」で水曜日に放送されている15分間のコーナー「若一調査隊」で、作家の若一光司さんが大覚寺をとてもご丁寧にご紹介してくださっています。ぜひご覧ください。
日本現存最古の庭園池や院政が行われたお部屋など、皇室ゆかりの門跡寺院の歴史が短時間でよく伝わってくる内容です。
 
 
このブログは華道総司所が夏休みの間はお休みとなります。御精霊様をお迎えして五山の送り火でお見送りするまでの間は、わたくしも時折供待のお花をいけたり手直ししながら、静かに過ごさせていただきます。
ブログをご覧くださる皆様、酷暑のみぎり、どうかくれぐれもご自愛くださいませ。また、8月18日からよろしくお願い申し上げます。
 

 

 

第76回横浜名流華道展2次展、3次展を拝見

横浜高島屋ギャラリーで開催された華展は7月23日から28日までを3次に分けて開催され、わたくしは2次展と3次展を拝見しました。残念ながら1次展は見ることが叶わなかったのですが、嵯峨御流の作品をご紹介したいと思います。
 
2次展25日、26日展示
3次展27日、28日展示
 

 

 

大覚寺 供待

供待は、大覚寺の拝観口の手前にあって、どなた様でもご覧いただける場所です。土日などは特にご参拝のお方が多いので、お花があると、「ようこそ」の気持ちが伝わることと思います。
教授の先生と一緒に7月19日にいけた、桧扇と野辺の景色です。

 

 

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