10月4日から6日まで3日間開催された観月の夕べ。4日、5日、わたくしもいそいそと池畔へ赴きました。
煌々と輝く月天と、水面の月を同時に愛でる風流、平安貴族は盃にも月を浮かべて楽しまれたとか。
今年新調され、龍頭鷁首が番となった船が池を行き交う光景も雅やかで。
月天を招来する御読経の響きと佐藤和哉様の篠笛の繊細な音に包まれるこの場所では、大声で我が事をおしゃべりする人もなく、誰もが静かさを楽しまれておられている感じ。
職員の方や御用達の皆様が和かに細やかなお心配りでお迎えされるご様子が、こちらの心に幸せなさざなみとなって伝わり一層の雅を感じる幸せな時を過ごさせていただきました。
観月の夕べにて、洗心の感。
有難うございました。
10月4日から6日までの観月の夕べの期間、嵯峨御流青年部SAGASの作品が蓮華殿前に飾られています。
室内からも映えるよう配慮なさって、とても良い感じ。
2025年の観月の夕べは、10月4日から6日。
3日間毎日19:00から、満月法会・ご法話が執り行われます。月を望む場所に祭壇を設け、一山の僧侶が出仕されて「月天」を招来し、農作物の豊作と人々の幸せを祈願されます。法会のあと、ご法話が拝聴できます。
5日だけは法話の後、篠笛奏者の佐藤和哉様が、大沢池畔を笛の音を奏でながら巡られるのを、月を愛でながら拝聴できる特別なひと時となります。
写真は、昨年の月をわたくしが撮ったものです。こんなにきれいに池の水面が鏡のようになっているのは、職員の方々総出で何度も何度も池に入って菱狩りや蓮刈りをされた賜物です。
今年も池に映る中秋の月天を拝ませていただきに、4日も5日も大沢池へ日参します。
先のブログで竹林の小径のライトアップをご紹介しました。ライトアップは18時からですので、18:30頃までご覧になったあと、最寄りのバス停「嵯峨小学校前」または「野々宮」から市バス28番大覚寺行きに乗って約5分の大覚寺で名月をご覧にいらしてください。
9月29日にプレオープンを見てきました。嵐山 竹林の小径に灯籠がともされ、その一角で、竹灯りを使ったライトアップイベントが開催(ここだけは有料)されています。
10月1日から31日まで。18:00〜21:00。最寄駅は、JR「嵯峨嵐山」または嵐電「嵐山」。
地元の嵐山保勝会、嵯峨自治連合会、京都発竹流域環境ネットによる実行委員会で頑張っておられます。
10月1日。供待に、秋桜と薄。

令和8年 御題「明」にちなむ御題花を発表しました。9月25日。
嵯峨御流では毎年、天皇様が催される歌会始の御題に因んだ作品と花器を創作して、新年に全国の門人の皆さまと共に御題花をいけています。
令和8年の御題「明」に因む御題花と御題花器の発表会を開催しました。
御題花としては、古代の「明」の字が日月から成ることから発想し、アンスリウムを日月と見立てたシンメトリーの構成にしました。
万葉集 巻1 柿本人麻呂
「東の野にかぎろひの立つ見えて
かへり見すれば 月かたぶきぬ」
この歌の情景にも想いを馳せて。
令和8年は大覚寺が寺号勅許1150年を迎えられますので、黎明の年となるよう祈念して、濃き紫色の四角の器を創作いたしました。御題花器は高さ20センチ、幅・奥行きとも15センチと小柄ながら様々に使え、しかも安定した器です。
日本いけばな芸術協会の特別企画として、いけばな展が開催されます。
前期は10月7日、8日、9日。
後期は10月10日、11日。
嵯峨御流からは、
前期1名 辻井ミカ
後期3名 青野直甫 村上巨樹 谷田緑甫
ギャラリーEASTです。
万博会場の中ですので入場はご自身でしていただかなくてはなりませんが、会場はどなたでもご自由にご覧いただけます。
ぜひぜひお越しくださいませ。
なお、会場のギャラリーEASTは、東ゲートから歩いて約10分のところ。西ゲートからは約30分ほど歩いていただかなくてはなりません。
9月22日。2人で供待に挿花しました。
供待は大覚寺へ拝観にこられた方のお玄関でもある拝観口の手前にありますので、たくさんの方がお声をかけてくださいます。
取り合わせに興味を持たれたり、花材を知りたいとおっしゃったり、ただ黙ってじっと鑑賞してくださる方も。とにかく素通りする方はほぼおられないのです。
生きているもの同士、花の持つ何かが人の心に波動を伝えるのでしょうか。
有難いことです。
大覚寺寺号勅許1150年記念いけばな展 ベルギー・ルクセンブルク支部主催
ベルギー王国アーロン市を拠点に30年以上活動する、嵯峨御流ベルギー・ルクセンブルク支部は、大覚寺寺号勅許1150年を記念して9月27日(土)、28日(日)の両日にいけばな展を開催されます。
支部では、アストリッド マトン支部長を中心に、遠いヨーロッパに於いてでも何か寺号勅許に寄与する企画を考えたいと、一年以上前から寄付を集めたり様々な”できること”を模索されていたようです。
この度、9月に華展&デモンストレーションを開催される運びとなり、ポスターを送ってくださいましたので、盛会を願い皆様にご紹介したいと思います。
この支部は、北海道の故南秀月先生ご指導のもと創立され以来、ずっとフランス語圏のベルギーと日本との架け橋となってくださっている支部顧問・高橋文夫&マリアンヌ夫妻(在ベルギー ブリュッセル)の多大なるご尽力のおかげで、毎月月刊嵯峨を取り寄せての勉強会、また総司所との意思の疎通をはかりながら20年、30年、と周年記念華展も着実に歴史を積み重ねて今まで活動してこられましたが、6月26日に、アウトバーンで不慮の事故に遭われマリアンヌさんが急逝なさるという、受け入れ難い悲報がありました。長年の嵯峨御流へのご貢献に対し、深い感謝と哀悼の祈りを捧げたいと思います。
9月13日。豊中市立文化芸術センターで開催された華展とお茶会に伺いました。
わたくしが撮ったスナップ写真で、嵯峨御流の出品作品をご紹介します。
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村司辰朗、日高昌峰、村司弘峰、外林珠峰、越岡知峰
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日高由峰
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江島智峰
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石井美代甫
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椹木麻峰
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谷木朋甫
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村司春峰
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日裏昌峰
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島田千早甫
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神崎佳峰