第13回いけばなインターナショナル世界大会「継ぎ、繋ぐ」
4月25日(金)から28日(月)までの4日間、京都市の国立京都国際会館で第13回いけばなインターナショナル世界大会2025「継ぎ、繋ぐ」が8年ぶりに開催されました。
流派を超えて世界中から会員が一堂に会し、各流派家元によるいけばなデモンストレーション、会員華展、カルチャープログラム、デイツアーなどが催されました。
27日は高円宮妃久子殿下お成りの中、山川龍舟門跡猊下のご臨席を得て、辻井ミカ華務長が1000名を超える観覧者の前でデモンストレーションを披露しました。
嵯峨御流いけばなの原点である「大覚寺の四季」をテーマに辻井華務長が夏の御殿川、竹林、蛍の作品と、秋の月を眺める風情をいけられました。
冬の作品では今大会のテーマ「継ぎ、繋ぐ」を象徴する植物でもある「日陰蔓」を使って卯杖で祝意を伝え、春は桜を使って大沢池の風景をいけられました。
最後には、大覚寺派青年教師会10名による声明が会場を幽玄な世界にいざなう中、調和のとれた姿を現わす荘厳華をいけ上げて世界平和を祈る心を伝えられました。
また華展会場には、国内外の会員によるいけばな作品が展示されました。
大覚寺寺号勅許開創1150年を来年に迎える年に開催された世界大会。嵯峨天皇に始まる当流のいけばなが、その真髄を広く世界に発信することができました。