大正大学仏教学科「仏教文化概論」 いけばな嵯峨御流講座
東京都豊島区の大正大学仏教学科「仏教文化概論」において、10月17日(金)、「いけばなで自然と命の大切さを学ぶ」をテーマにいけばな嵯峨御流講座が行われました。
昨年までは年2回、講義と実技に分けて実施されていましたが、今年からは年1回で講義から実技までを行うこととなりました。
前半は辻井ミカ華務長による講義とデモンストレーションが行われました。命の根源である水の流れが、山から海まで連続して流れることにより、風景が生み出される。その風景をいけばなで表現する、嵯峨御流独自の花態「景色いけ」から「深山の景」「野辺の景」を助手の石田啓甫先生と共に紹介し、「いけばな」は生命感の表現であること、「景色いけ」は自然を守りたいという心を育てるものであることを説明されました。
後半は、谷田緑甫いけばな文化綜合研究所長による荘厳華の実技指導が行われました。荘厳華について解説した後、教授の石田啓甫先生、納富貴甫先生、准教授の谷口陽甫先生、宮武裕甫先生が実技指導に加わり、学生たちは花器「そわか」に真の真を挿花しました。多くの学生にとって初めての体験となりましたが、苦戦しながらも熱心に取り組み、荘厳華への理解を深めました。