華務長の部屋

辻井ミカ

いけばな嵯峨御流 華務長 華道家 辻井ミカ

Profile

辻井ミカ先生は、祖父・父の跡を継ぎ昭和43年より嵯峨御流に入門され、平成2年派遣講師となり本格的に華道家としての活動を開始される。

平成8年華道芸術学院教授に任命されたのを始め、華道評議員、華道理事、華道企画推進室副室長等の総司所役職を歴任、平成16年より平成26年3月まで弘友会司所の司所長に就任される。

そして平成26年4月1日より華道総司所華務長に就任。
現在 嵯峨美術大学評議員、日本いけばな芸術協会理事、大阪府花道家協会常任理事、いけばな女性作家展運営委員、大正大学客員教授を務められる。

華務長からのお知らせ

夏の植物が表れはじめました。大覚寺5月28日

28日はお不動様の御縁日です。毎月、大覚寺境内の護摩堂(石仏の隣)で護摩が焚かれていて、5月28日、私も拝ませて頂きました。

最近、梅雨入り前の時雨で嵯峨一帯や大覚寺はしっとりと雨に濡れて良い感じ・大沢池には、やっと蓮の浮葉が現れてきました!この池にしかない「名古曽」です。

昨今 他の蓮池もアカミミガメの食害などでバスの新芽が出ないという事を聞いておりましたので大変心配していましたが、、、
そして、華道芸術学院の前を流れる御殿川の川底には、抜かれないよう大切に杭で囲われた、自然ばえのオモダカの一種が芽を出しました。
このオモダカは、葉が矢尻になっていないのです。でも、オモダカといえば、嵯峨祭りの5基の剣鉾の模様(澤瀉・牡丹・菊・龍・麒麟)の一つでもありますから、杭を立ててくださった御方にもきっと格別の想い入れがおありなのでしょう、大切にしていきたいと思います。

池の端を歩くと、揺れる青楓には赤いプロペラ状のタネが宿り、地面にはピンク色のミニチュアサイズのニワゼキショウがいたるところに生えています。毎年ここで子育てをしていたアオバズクの一家は今年も来るのでしょうか。
お寺の境内は、知れば知るほどに、魅力が一杯です。

日本造園学会全国大会 ミニフォーラム「文化遺産と自然のよりよい関係を考える」に、プレゼンテーターの一人として発表しました。

造園学会が京都大学農学部・大学院農学科で開催され、その企画の一つであるミニシンポジュウムのプレゼンテーターの一人として発表をいたしました。

「文化遺産と自然とのより良い関係を求めて」を目的に、元日本国際文化研究所の白幡洋三郎先生と、常寂光寺の長尾憲佑住職の発表からディスカッションが始まりました。

私は<文化遺産は揺るぎない価値を継承する伝統文化の寄り添いがあって維持されるもの>であること、また嵯峨御流には大沢池の風景を原点として自然の風景をいけあらわす景色いけがあり、連続した水の流れが風景を作るという発想が嵯峨御流独特であることをお伝えした後、自然の風景をいけあらわす景色いけにより継承されて来た大沢池の風景をいけた『庭湖の景』の紹介事例を発表致しました。

2018年5月27日 嵯峨祭 還幸祭

愛宕神社の愛宕大権現、野宮神社の野宮神社大明神をお祭りする嵯峨祭りは450年以上の歴史があり1537年の文献に記述が見られる古いお祭りです。祭神が二社、神輿も二基ある事や、お祭りの主催が江戸時代まで大覚寺・清涼寺(棲霞寺)などのお寺だということが他と違う特徴なのです。


二基のお神輿は清涼寺の前を通り大覚寺に到着し、そこで儀式が行われます。大覚寺勅使門を五基の剣鉾がくぐり抜け、神輿の担ぎ手と2基の神輿は勅使門の前で大覚寺僧侶の読経と神社の祝詞の両方、神仏習合の形で清払いをお受けになります。大覚寺を出た後は、五基の剣鉾(オモダカ、リュウ、キリン、キク、ボタン)が「りん」をならし、神輿が通る為に邪気を払いながら一日かけて嵯峨一帯を練り歩くのです。


毎年、第四日曜日。お旅所出発は10時。大覚寺到着は11時50分。町内を練り歩いてお旅所へ戻るのは17時。
お祭りの法被には、大覚寺の寺章「嵯峨」の山山を上下に重ねたものがつけられています。

5月26日。嵯峨御流大田司所創立40周年記念華展を拝見しました。

島根県大田市の大田市民会館中ホールで、5月26日・27日に開催された華展を拝見しました。

 

特に、会場の多くの部分を割いて展示されていた、「景色いけ・七景」は、水の循環により綿々と続いている大自然の生態系の特徴的な景色をいけばなで表現するものです。深山を源として発する水が森林を育て、野辺を潤し、池や湿地にとどまり新しい命を発生させ、やがて河川となり豊かな水量となって大海に流れ込むまでの特色ある風景を、深山の景、森林の景、野辺の景、池水の景、沼沢の景、河川の景、海浜の景、の七つに見立てて水盤にいけ表します。

実際にいける過程においては、特に水の流れが織りなす動的な姿を重視し、「水の取り方」に重点を置いて景色いけが出来上がっていきます。
大田司所の所在する豊かな自然の中で、会員の皆様が実際に目で見て感じた、愛着のある風景を再現されているのがよく伝わってきました。

もちろん、景色いけ以外にも、嵯峨御流の古典の伝承花から色彩豊かな現代花まで、会員の力作が展示されていました。

 

4月9日に起こった島根県西部地震で最大震度5を観測したのは大田市でした。今この時期に華展を開催することに司所長は懸念されていましたが、会員の意思で開催することができたという事です。

私は、開場間も無く、ご近所の方々が男性も女性も大勢ご来場され、楽しげに花を見ておられる様子に接して、いけばなは心に光をもたらしてくれるのだと痛感いたしました。

「日本いけばな芸術特別企画 in 彩の国」前期5月24日から25日の嵯峨御流出品作品

5月25日。「日本いけばな芸術特別企画 in 彩の国」2日目。

5月24日(木)〜27日(日)まで埼玉会館(浦和)にて開催中。


特別ホームページ
https://nihonikebana-sp-sainokuni.jimdofree.com/

本日は、「日本いけばな芸術特別企画 in 彩の国」2日目の朝です。

たくさんのプログラムの中で、今日は作品展示の他に12:00〜9流派による公開制作

「いけばなの多様性を探るーカキツバタを生けるー」

が行われ、私はカキツバタを、嵯峨御流の御所好み「十二律管『奏』」にいける過程をご覧頂きました。

<嵯峨御流の生花と十二律管の解説文を作品に添えました>
生花は、美しい弓張りの姿をいけ表すために、直角二等辺三角形の中に、天、地、人の三枝を当てはめて、植物の出生や本質を踏まえつつ、定められた花形をいけるものです。

器は、「十二律管」を見立てたものです。律管(りっかん)は、古来 日本や中国で用いられた、雅楽などの音階の調律のための12本で1組の管です。この笛を見立てて、江戸初期にいけばなで用いられたのが竹器「十二律管」。花をいれた筒と入れない筒とを組み合わせ、花器相応の花を調子よくいけあげます。 

本日用いているものは、嵯峨御流 御所好 「十二律管『奏』」で、竹の十二律管の約3分の1の大きさで作られた、漆塗りのものです。種々の花をとり入れ、音楽を奏でるような雰意気に序、破、急を取り入れながら全体を構成します。

5月24日。いよいよ本日24日から開催されました!「日本いけばな芸術特別企画 in 彩の国」

5月24日(木)〜27日(日)まで埼玉会館(浦和)にて。

 

特別ホームページ
https://nihonikebana-sp-sainokuni.jimdofree.com/

 

開会式には遠山敦子会長はじめ、埼玉県知事様、埼玉市長様などの方々をお迎えし、大勢の来場者で賑わっています。

お近くの方は、ぜひお立ち寄りくださいませ。嵯峨御流からは前後期12名が出瓶しています。

私は屋外展示で、入り口近くのテラスにあり、どなたでもご覧いただける場所です。

5月24日〜27日 「日本いけばな芸術特別企画 in 彩の国」 プログラム紹介

〜「日本いけばな芸術特別企画 in 彩の国」特別ホームページ公開のお知らせ〜

 

5月24日(木)〜27日(日)まで埼玉会館(浦和)にて開催される「日本いけばな芸術特別企画 in 彩の国」が特別ホームページを公開されています。
「さ」触って「い」生けて「た」楽しんで「ま」学んでをコンセプトに、従来の作品展示にとどまらず、様々な体験型のプログラムが用意されておりますので、詳細は是非リンク先からご覧ください。

https://nihonikebana-sp-sainokuni.jimdofree.com/


そのなかで、デモンストレーション
「いけばなの多様性を探るーカキツバタを生ける」が 埼玉会館3階3B会議室で行われ、嵯峨御流も参加します。


<協会FBより>
いけばなは長い年月の間に磨かれ、様々な流派や様式が生まれました。それぞれ、花に対する扱い方や思いも異なります。
そのような、いけばなの多様性を「かきつばた」という共通の花材で展示することで、浮き彫りにする企画です。(*チラシには掲載されていないプログラムです)
9流派による公開制作、生けかたや様式の違いをお楽しみください。

〜日時〜
5月25日(金) 12:00〜公開制作
(完成次第 16:00 まで展示)

〜出演者と様式〜
芦田一春(遠州)生花
岡田広山(広山流) 抛入れ
菊池瑞月(小原流) 盛花
坂田文子(池坊)立花
辻井ミカ(嵯峨御流)生花
西村一観(清泉古流)生花
肥原慶甫(未生流)生花
福居朱季(草月流)自由花
横地画抱(相阿彌流)生花
*作家名50音順

高野山代参

弘法大師空海御入滅に際し、嵯峨天皇様が高野山に勅使を遣わされた事に因み、旧暦3月21日に高野山で営まれる旧正御影供(きゅうしょうみえく)に、大覚寺から檀信徒総代と華道の代表が、毎年参拝に伺う事になっています。
今年5月6日に、檀信徒総代の渡邉 昭様とご一緒に高野山へお参りさせていただきました。高野山は初夏の新緑に彩られ、内八葉外八葉の高野の峰々に抱かれた蓮台のような場所です。

まず奥の院の御廟にお参りし、その後、正御影供の法要のため、金剛峯寺から御影堂へと僧侶方の列に続いて進列して、御影堂に到着。御影堂外陣に座し、お祈りを捧げ、お焼香をさせて頂きました。

 

高野六木

高野山では古くから

ヒノキスギモミツガアカマツコウヤマキ 

の六種の樹木を「*高野六木*(こうやりくぼく)」と呼んで重視した。
伐採を行った跡地にはこの六種を植えたという。これは森林を人為的に利用しつ
つ、その森林の自然林的様子や多様性を維持する効果があったとも考えられている。

(Weblio辞書より引用)

5月14日。第43回中日いけばな芸術展後期展を拝見しました。

名古屋 松坂屋で開催された、中日いけばな芸術展後期展を拝見しました。

スナップで撮った嵯峨御流の先生方の作品をご紹介します。残念ながら、前期は拝見できませんでした。

 

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