いけばな嵯峨御流

華務長の部屋

いけばな嵯峨御流 華務長
華道家

辻井ミカ

Profile

辻󠄀井ミカ先生は、祖父・父の跡を継ぎ昭和43年より嵯峨御流に入門され、平成2年派遣講師となり本格的に華道家としての活動を開始される。

平成8年華道芸術学院教授に任命されたのを始め、華道評議員、華道理事、華道企画推進室副室長等の総司所役職を歴任、平成16年より平成26年3月まで弘友会司所の司所長に就任される。

そして平成26年4月1日より華道総司所華務長に就任。
現在、日本いけばな芸術協会常任理事、大正大学客員教授を務められる。

華務長からのお知らせ

7月19日。六本木俳優座にて、「女人嵯峨」アフタートークに出演しました。

大覚寺勅封般若心経1200年並びに、いけばな嵯峨御流創流1200年を記念して大覚寺が協賛されている、劇団俳小による特別プロジェクト公演「女人嵯峨」の舞台が7月15日から22日まで、東京六本木の俳優座劇場で公演されました。

「女人嵯峨」は嵯峨天皇や嘉智子内親王(檀林皇后)を中心に激動の時代を生きた女性たちの物語です。この公演に、大覚寺、嵯峨御流、龍村美術織物が特別協賛しました。

16日には公演後のアフタートークで竹原善生教務部長が戊戌開封法会についてお話しされ、17日は私が嵯峨御流や大覚寺の歴史を交えながら、大沢池に浮かぶ竜頭鷁首の風景を、デモンストレーションでご紹介させていただきました。

大沢池は、今ちょうど名古曽蓮が真っ盛りですので、その風景を、暁天という品種の茶碗蓮で見立てて池の風景を表現し、竜頭鷁首の一対の船花器に、白いランを嵯峨天皇、赤いランを檀林皇后に見立てていけています。

8月20日18時。大覚寺宵弘法

「宵弘法」は毎年、8月20日の夜18時から行われている、弘法大師様のご遺徳を偲ぶとともに除災招福を祈念し、ご先祖様を供養する「嵯峨の送り火」とも言われる大切な法会です。

 

法会が始まり大沢池の中ほどに設えられたお焚き上げの山に火が灯されると、みるみるお不動様の後背火焔のごとく大きな炎となり、荘厳な「嵯峨の送り火」が始まりました。ご献灯、灯籠流しなども風流で雅な、大覚寺大沢池宵弘法です。

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