いけばな嵯峨御流

華務長の部屋

いけばな嵯峨御流 華務長
華道家

辻井ミカ

Profile

辻󠄀井ミカ先生は、祖父・父の跡を継ぎ昭和43年より嵯峨御流に入門され、平成2年派遣講師となり本格的に華道家としての活動を開始される。

平成8年華道芸術学院教授に任命されたのを始め、華道評議員、華道理事、華道企画推進室副室長等の総司所役職を歴任、平成16年より平成26年3月まで弘友会司所の司所長に就任される。

そして平成26年4月1日より華道総司所華務長に就任。
現在、日本いけばな芸術協会常任理事、大正大学客員教授を務められる。

華務長からのお知らせ

嬉しいこと

嬉しいこと。
庭の胡蝶侘助の、小指の爪ほどの蕾が弾けておちょぼ口
「なにもなにもちひさきものはみなうつくし」

2024年3月30日 夜7時からNHK生放送で大覚寺の桜

<NHK生放送2時間番組のこと>
2024年3月30日 夜7時からNHK生放送で大覚寺の桜が中継されるそうです。ちょうどお寺の桜が咲き始める頃ではないでしょうか。嵯峨御流の桜のいけばなをいけてお迎えするようですので、画面に少し映るかもしれません。
2024年3月30日(土)19:00~21:00
NHKBS/BSP4K「生中継 古都の春 光る君へ千年の桜~極上の夜桜と平安文化を堪能する2時間~」
 
 
<大覚寺春季名宝展のこと>
いま展示中の、大覚寺春季名宝展では、「『源氏物語と嵯峨野古典文学めぐり』〜王朝・雅人の世界〜」開催中で、NHKの京都 NEWS WEBに、大覚寺で開催中の令和6年 春季名宝展が取りあげられたそうです。https://www3.nhk.or.jp/lnews/kyoto/20240322/2010019755.html
早速わたくしも寺内の霊宝殿で、屏風絵や優美な筆致の写本など拝見させていただきました。
18巻の「松風」には、「光源氏が造らせたお堂が大覚寺の南付近にあった」という記述の部分を実際に見ることができます。
第24帖「胡蝶」では、春の御殿の庭で龍頭鷁首の舟を池に浮かべているところが描かれていて、この様子さながらの風景が、大覚寺では春の華道祭(2024年は4/12〜14)と秋の観月の夕べ(2024年は9/15〜17)で体験できます。
*開催期間*
【前期】3月22日(金)~4月22日(月)
【後期】4月26日(金)~5月27日(月)
 
 

ベルギー・ルクセンブルグ支部からのお便り

春の報せとともに、ベルギー・ルクセンブルグ支部からの嬉しいお便りが届きました。
 
創立30周年記念華展を盛大に開催されたのは2018年。
<記念華展の記事はこちらをご覧下さい>
 
 
以来今年で36年目となるのではないかと存じます。
支部長アストリッド・マトン先生が、新しく支部のニュースレターを立ち上げられたとのこと、顧問の高橋文夫様からご連絡をいただきました。研究会日程の案内がメインだそうですが、
 
とかかれた部分をクリックすると、華道の意味を説明されるページに入れます。主として初心者を意識したニュースレターになっているとのことです。ぜひご覧下さいませ。
アストリッド・マトン先生は大学の教授でもいらっしゃるので、とてもわかりやすく資料をまとめられていますので。ただしフランス語です。
 
ベルギー・ルクセンブルグ支部も、令和8年の次号勅許1150年を楽しみにしておられるとのこと、何かベルギーと日本がコラボレーションできることはないかと、折に触れお話ししています。

嵯峨美術大学・嵯峨美術短期大学の卒業式が3月19日に開催されました。

大覚寺学園 嵯峨美術大学・嵯峨美術短期大学・大学院の卒業式が執り行われました。大学では嵯峨御流華道の授業があり、今年も華道総司所より出向の10名の講師が6クラスに分かれて担当されました。卒業式に先立って別室にて正教授及び師範ほか許状の親授式を行い、このように大勢の学生が嵯峨御流の門人、また師範、正教授として巣立たれることに感無量の思いでした。親授式での祝辞の中で、骨身を削ってご尽力くださった講師先生方や職員の方々にも思いを馳せられる人であって欲しいとの想いをお伝えして、正教授拝受者には嵯峨御流華道総司所 華務職を拝命し自覚をもってとお話しさせていただきました。
 
お写真は、卒業式の講堂で、式典のために前日講師の先生方がいけられたお祝いのいけばなです。希望を胸に卒業式を迎える学生の前途洋々の未来を、花も応援しているかのようです。
そして、もう一枚は、今年ご指導にあたって下さいました講師の先生方のうち9名と、華道企画推進室室長青野先生との記念写真です。

3月16日。 京都華道会司所創立100周年記念華展を拝見。京都文化博物館にて

京都華道会司所では、コロナのため2年ほど延期されていた100周年記念華展を、晴れて今年3月に開催されました。
本華展は心がときめく素晴しいものでした。
いけられた一つ一つの作品に凛としたものを感じるのは、その奥に、花に真摯に向かう姿があるからこそだと思います。力を尽くし、誇りに満ちた会員皆様の姿に、司所の活力、輝く光明を感じた次第です。
開会式での司所長様の力強いご挨拶、
御先輩の重みあるお言葉が心に響きます。

深山の景

池水の景

沼沢の景

河川の景

森林の景

野辺の景

海浜の景

 

3月15日嵯峨釈迦堂 お松明式

3月15日は、京都の三大火祭りの一つ、嵯峨釈迦堂のお松明を毎年拝みに行きます。本堂でお釈迦さまの涅槃会法要がおわると、境内に据えられた高さ7メートルほどもある3基のお松明に火が灯されて、燃え上がり、燃え尽きて火の粉が頭上を舞います。

大覚寺伝灯学院生が供待に挿花なされた作品

大覚寺伝灯学院では、1年間の規律正しい厳格なご修行を積まれる中で、授業の一環として華道を学ばれています。いよいよご卒業になられます皆様のいけばな作品が大覚寺供待に飾られました。
いずれの作品からも晴れやかさと力強さが感じられ、充実した一年を耐えてお過ごしになられたことが花を通じて伝わってくるように感じました。
ご卒業おめでとうございます、これからのご活躍をお祈り申し上げます。

3月9日。岡山司所いけばな展「つなぐ〜百年によせて〜」

日本三名園の一つ、岡山後楽園内にある鶴鳴館において開催された花展は、岡山後楽園の雄大で優美な御庭を借景に、いけばなを出会わせる趣向で、至福の時を過ごさせていただきました。
司所員全員の創意と工夫で作品を作り上げられたという達成感と和気藹々の雰囲気に満ち満ちた会場に居て、100年の歴史をこれから先へと「つなぐ」願いをヒシと感じました。
これからもこの結束力で未来が大きく開かれていかれますことを念じております。

3月2日。岡山県津山市での 美作司所創立90周年記念華展「つむぐ」を拝見しました。

風花の舞う晴天のもと、津山文化センターにおいて開催された、司所創立90周年記念華展「つむぐ」を拝見しました
しっかりといけられた一つ一つの作品は、会員の研鑽の賜物、そして回廊を回るたび思いがけない風景に出会える会場構成は来場者を楽しませてくださいました。
会員皆様の、喜びに誇りに満ちた眼差しに、この華展が未来を切り拓く大きな機会であることを確信いたしました。

天道花

暮らしの中の花

嵯峨小学校 花校路

2月28日。嵯峨小学校図工展が開催され、6年生による自作花器に各自いけばなをいけてお玄関から図工展会場入口までをつなぐ「嵯峨小学校 花校路」を拝見してきました。
それぞれの作品にはテーマがつけられていて、2月22日のいけばな体験で学んだことをしっかり踏まえつつイメージを膨らませていけたんだろうな、と言うことが伝わる素敵な展示です。
 
体育館での図工展も拝見しました。1年生から6年生まで学年ごとにテーマを決めた取り組みは見応えがあり、子供さんの豊かな創造力と可能性に感動いたしました。
 
舞台の緞帳がとても素晴らしいので、写真に収めさせていただきました。愛宕山から嵐山までの「嵯峨野」の構図です。大覚寺の部分をクローズアップしてご紹介します。
 
 
いけばな体験は2月22日でした。https://www.sagagoryu.gr.jp/post_id_30073/

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