5月16日。日本いけばな芸術東北展に出品しました。
日本いけばな芸術協会は、1966年に全国の諸流派代表(130流派223名)によって設立、現在300流派4200名の会員を擁する公益財団法人です。
東京・大阪での本部展、全国各地で地区展を開催し、いけばな芸術の普及と発展に寄与。東北展は9年ぶりの開催となり、協会を代表する役員、東北地区会員、一般出品あわせて37流派396名の代表作家が前期・後期にわかれて展示します。堤焼、玉虫塗の花器に協会役員がいけるコーナーを設け、いけばなと宮城の伝統工芸品のコラボレーションを企画。また、東日本大震災復興応援企画として、いけばなデモンストレーションが、他にもこどもいけばな体験教室を開催し、期間中に作品展示されるなど。
今回私は、協会役員として、前期に玉虫塗の器にいけることになり、アルミニウム製壺の深い緑色のに合わせて、「地湧金蓮」というバショウ科の植物と、石化柳を取り合わせました。
東北で作品をいけるのは初めてでしたが、嵯峨御流は全国に107の司所が存在しますので、有難いことに山形司所・仙台司所・秋田司所の先生方に助けて頂き無事3日間の展示を全うすることができましたこと、感謝しております。
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飯澤愛甫先生、佐藤ゆかり先生と。
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前期 飯澤愛甫
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前期 辻󠄀井ミカ
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前期 佐藤香甫
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前期 工藤れい甫
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後期 伊藤竜甫
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後期 石田テル甫
今年も待ち焦がれていた折鶴という品種の白いカキツバタが咲きました。
5月13日。仁和寺へ。御室流華道第103回流祖奉献全国挿花大会を拝見しました。
総本山仁和寺で開催された、恒例の挿花大会に、華道総司所から竹原善生教務部長とご一緒に伺いました。
仁和寺門跡 御室流家元 瀬川大秀様、華務長 小田美風先生、吉田正裕執行長様にご挨拶させて頂き、小田華務長様のご案内で各華展会場を拝見いたしました。
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向かって右より、吉田正裕執行長、小田美風華務長、瀬川大秀家元、竹原善生大覚寺教務部長。
5月11日。嵯峨御流華道富山司所創立65周年記念華展のテープカットに出席しました。
会期は5月11日(土)・12日(日)で、「高岡御車山会館」と、「ウィング・ウィング高岡」の2会場にて開催されました。
高岡御車山会館の会場は嵯峨御流の伝承花を中心とした展示で、ウィング・ウィング高岡会場では、ホールを生かした様々な花態と御所車が飾られました。
ウィング・ウィング高岡会場の御所車、御車山会館の御車、と両会場ともに御車が核となる会場構成だということでした。
さらに富山司所長のお話しを伺いますと、「嵯峨御流の花を地元の皆様により知っていただきたい。地元が誇りとする御車山を、嵯峨御流の花展を見に来られる多くの皆様に見て頂きたい。また、御車山をふくめ伝統的な建築物がならぶ街並みといけばなが融合する様子も楽しんで頂きたい。」と深い想い入れを町全体を会場と見なして実現されたとの事でした。高岡へ足を運ばれる遠来のお客様にも、また高岡の市民の方々にも、地元の伝統文化といけばな双方の魅力を感じていただける素晴らしい企画だと思いました。
5月11日初日は、華道総司所伊勢俊雄理事長様、地元の御高名な方々とともにテープカットに臨み、私もお祝いの言葉をのべ、華展は大盛会で2日間で2000名余りの来場者があったとのことです。
東京新聞5月2日に、天皇陛下が大覚寺へ御成になられた記事が掲載されました。
https://www.google.co.jp/amp/amp.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201905/CK2019050202000117.html
写真を上記より、記事を下記より転載させていただきます。
https://www.chunichi.co.jp/article/front/list/CK2019050302000056.html
東京新聞5月2日web
<新時代の皇室>(1)温故 「人々に寄り添う」は伝統
昨年10月、60年ぶりに封印を解かれた嵯峨天皇の宸翰(しんかん)に見入る天皇陛下=宮内庁提供
即位されたばかりの天皇陛下を見ようと一日早朝から多くの人が皇居に集まった。お堀の内側、宮殿「松の間」で午前十一時十分すぎ、即位後朝見(ちょうけん)の儀が始まった。静寂の中、陛下の国民に向けた初めてのお言葉が響く。「常に国民を思い、国民に寄り添いながら…」
二〇一六年八月八日、陛下は名古屋駅の貴賓室にいた。視線の先に映し出されていたのは上皇さまが退位の意向をにじませたビデオメッセージ。上皇さまは何度も「国民」と口にした。
上皇ご夫妻は、災害の被災地や国内外の戦跡をたびたび訪れ、傷ついた人々に寄り添い続けた。そのスタイルは「平成流」とも評された。だが陛下の見方はやや異なり、そうした姿勢こそ歴代天皇の伝統であるとみている。
ビデオメッセージの前日、陛下は愛知県西尾市にある古書の博物館「岩瀬文庫」で、百五代の後奈良天皇による直筆の宸翰(しんかん)を鑑賞した。疫病や飢饉(ききん)などを収めるために天皇が寺社に収めた写経で、いわば国民のための祈りだ。陛下は昨年十月三十一日にも、京都市右京区の大覚寺で、六十年ぶりに封印を解かれ公開された、嵯峨天皇による平安時代の宸翰に感嘆の声を漏らし、案内役の伊勢俊雄(しゅんゆう)・同寺執行(しぎょう)長(60)に「千二百年、よく守っていただきました」と礼を述べた。伊勢さんは陛下の穏やかな表情に期するものを感じたという。
「歴代天皇の事績は、折があるたびに調べるようにしている」。学習院幼稚園と中、高等科時代の同級生小山泰生さんは昨年の正月に陛下から、そう聞かされた。「天皇が国民にとって、どのような存在かということは、今後も考え続けなくてはいけないことだろうから」と小山さんはおもんぱかる。
陛下は即位後朝見の儀で、皇位を受け継ぐに当たり心にとどめることを二つ挙げた。一つは「上皇さまのこれまでの歩み」。もうひとつが「歴代の天皇のなさりよう」だった。
初代神武天皇から数えて百二十六代目、史料上確認されているだけでも皇室の歴史は千数百年に及ぶ。時代によって政治の体制は移ろい、その存在感に濃淡はあっても、天皇はこの国の権威の中心にあり続けた。
過去の天皇の事績をたどり、自身の理想とする天皇像を模索してきた陛下。新時代の幕開けとともに象徴天皇としての歩みがいま始まったばかりだ。小山さんはこう指摘する。「国民がどういうお姿を期待するか。天皇の存在は、その映し鏡でしょう」
天皇の歴史に詳しい所功・京都産業大名誉教授(日本法制史)は「天皇の役割は時代によって違うが、政治的、経済的な力がない時も、国家国民のために祈ってきた。陛下は歴史の研究者であり、神話よりも実証的で具体的なものを受け継ぎ、お手本とされるのだろう」と話す。
令和という新時代を迎え、陛下は伝統と変化の調和をどう模索し、どのような皇室像を描くのだろうか。新時代の皇室の課題を探る。
(この連載は荘加卓嗣、小松田健一が担当します)
御即位を祝い、御所車に挿花。大覚寺式台玄関に5月6日まで飾られました。
4月30日に、教授/派遣講師5名の先生方と一緒に、奉祝の花をいけました。
嵯峨天皇を御始祖とする嵯峨御流は、天皇の嵯峨離宮に源を発しており、仙洞御所から大覚寺となった貞観18年(876)以来、王朝文化の薫りを連綿と守り続け、現在に伝えています。御所車は、源氏物語などにも登場するように、貴族の乗る雅な牛車です。嵯峨天皇の曾孫が、御所車に色とりどりの花を飾り献じて以来、御所車の館部分を取りはずし勾欄で囲った、格調高い花をいける「御所車」が考案されました。
この度用いた花材には、新しい天皇陛下の御即位を心からお祝い申し上げる気持ちと、令和の御代の平安と弥栄、また天皇様ご家族のお幸せを願う心を託しました。
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令和元年5月1日:伊勢俊雄理事長 辻井ミカ華務長
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4月30日
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5月6日
桐。
桐は、瑞鳥鳳凰が棲む木で、神聖なものとされて、日本国の紋章ともなっています。ちょうど今の季節に紫の花を咲かせています。
板屋楓と紅白のツツジ。
新緑のみずみずしさと紅白の花の色に、新天皇様御即位の喜びを表しています。
松とバラは「不老長春」の吉祥の取り合わせで、松には皇室の安泰が未来永劫に続く事を、また薔薇は若々しさと壮健を表しています。
天皇陛下ご一家の御印もいけております。梓(陛下)はキササゲの事で、金に染めて用いています。ハマナス(皇后)はバラ科ですので、薔薇で見立て、ゴヨウツツジ(愛子内親王)は白い平戸躑躅で見立てています。
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キササゲと桐。 桐に紫色の花が咲いています。
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キササゲとバラ
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平戸躑躅
いけばなインターナショナル大阪支部フェスティバル。嵯峨御流会員の作品をご紹介します。
4月28日。いけばなインターナショナル大阪支部フェスティバル。嵯峨御流の会員の作品をご紹介します。
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霜竹、小西、中村、3名による合作
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三部知甫
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高砂由利甫
4月28日。いけばなインターナショナル大阪支部フェスティバルに出瓶しました。
創立28年を迎える、いけばなインターナショナル大阪支部のフェスティバル(華展)に於いて、流派代表席に出瓶しました。
4月28日、大阪国際交流センターにて。
花材は、白樺・シャクナゲ・ドラセナです。