いけばな嵯峨御流

華務長の部屋

いけばな嵯峨御流 華務長
華道家

辻井ミカ

Profile

辻󠄀井ミカ先生は、祖父・父の跡を継ぎ昭和43年より嵯峨御流に入門され、平成2年派遣講師となり本格的に華道家としての活動を開始される。

平成8年華道芸術学院教授に任命されたのを始め、華道評議員、華道理事、華道企画推進室副室長等の総司所役職を歴任、平成16年より平成26年3月まで弘友会司所の司所長に就任される。

そして平成26年4月1日より華道総司所華務長に就任。
現在、日本いけばな芸術協会常任理事、大正大学客員教授を務められる。

華務長からのお知らせ

令和4年3月31日

年度末の今日。別れと出会い、悲喜交交が錯綜する。
今朝の大覚寺朝礼の後、明智門から出て松越しに桜咲くを見る。

3月19日。嵯峨美術大学・大学院・嵯峨美術短期大学卒業式

3月19日卒業式の日に、華道授業を4年間履修した学生の中で正教授を取得した12名に、華道授業担当講師9名と総司所から私共3名、そしてお世話になった大学職員の方が見守る中で、「正教授証」をお手渡しさせていただきました。
この大学では2年間華道を学んで許状を申請すれば、師範の資格が頂けます。そして4年間学び許状を申請すれば、正教授を申請し取得することができるのです。正教授は、嵯峨御流華務職であり、資格としては子弟の指導、許状の取次もでき、また同時に嵯峨御流華務職としていけばなで社会に貢献をする、いわば一人の華道家としての位を頂けることになります。
前途洋々の学生に、華道での学びがさらに人生を豊かに彩り、常に自分の側に花があり、あるときは救いとなり、またある時は自分を支えるものとなりますよう、ライフワークにしていただきたいとおもいます。

お写真は、卒業式のために華道授業担当講師の先生方がいけられた、式典会場の花の前で。
佐々木正子学長を中心に、9名の担当講師と、青野先生、谷田先生とでご一緒に撮ったものです。

華道祭 4月8日から10日まで。大覚寺にて。

令和4年度華道祭
https://www.sagagoryu.gr.jp/page_id_23288/
この機会にあわせて、寺内の宝物館が開かれています。「華と大覚寺」いけばなに関する宝物も展示されますので、ぜひ足をお運びくださいませ。

3月9日。大覚寺伝灯学院生のご卒業

1年間、大覚寺の中で僧侶の修行をなさる、大覚寺伝灯学院の方のご卒業の日が近づいてきました。様々な授業の中で、華道嵯峨御流も週に一度学ばれてきましたその最後の発表の場として、式台玄関前の供待にいけばなを飾られました。いずれの作品も凛として、こちらの背筋が伸びる思いが致しました。丁寧にいけられ、毎朝一枚の葉の乱れもなく手入れされた花は、見る人の心を浄化してくれます。素晴らしい卒業制作、有難うございました、と自然に手が合わさるのでした。

3月6日。桑原専慶流「花の芸術」展を拝見しました

流祖 冨春軒桑原仙溪著「立花時勢粧」(りっかいまようすがた)出版から333年を記念されてのいけばな展でした。
大丸京都店 大丸ミュージアムには、華麗で圧巻の作品が。
わたくしのスナップ写真ではいけばなを拝見して感じた感動をは伝えられませんが、桑原仙溪家元、桑原櫻子副家元、桑原健一郎家元嗣の御作品をご紹介させていただきます。

いけばな女流選抜作家展 嵯峨御流 後期作品

私も22番花席に合作出品しております、いけばな女流選抜作家展の、嵯峨御流3月6日から8日の後期3作品をご紹介します。ジュニアも7名出品しました。
後期は6日から8日まで。8日は16時閉場。6日と7日は19時閉場となります。
あべのハルカス近鉄百貨店本館8階 近鉄アート館にて。

3月4日。東山花灯路 嵯峨御流作品を拝見しました。

東山 青蓮院前にいけられた、嵯峨御流の作品を拝見してまいりました。夜、明かりに照らされた作品は格別迫力があり、しばし見とれて佇みましたら、命の息吹と、生きる喜びを声高らかに称えているようにも感じられます。
前期は8日まで。

https://www.sagagoryu.gr.jp/post_id_23185/

https://hanatouro.kyoto.travel/index.html

いけばな女流選抜作家展 嵯峨御流作品

私も22番花席に合作出品しております、いけばな女性選抜作家展の、嵯峨御流3月3日から5日の前期3作品をご紹介します。
ジュニアも7名出品しました。

後期は6日から8日まで。出品者も作品も変わり3作品とジュニア7名です。
5日と8日は16時閉場。6日と7日は19時閉場となります。

前期3作品

 

ジュニア7作品

タイトルあべのハルカス近鉄本店”Happy yellow”の作品を展示、3月8日まで。

「いけばな女流選抜作家展 併催ジュニア展」が3月3日から8日まで、大阪あべのハルカス近鉄本館8階近鉄アート館にて開催され、嵯峨御流は3席が前後期作品を変えて出品致します。
また、ジュニアは前期7名、後期7名が出品します。

その期間にあわせて、国際女性デー(3月8日)に因み、あべのハルカス近鉄本店2階タワー館との間のスペースに、女流展運営委員合同で、ミモザなど”Happy yellow”幸せの黄色を主調にした大作が展示されています。
女流展へお越しの際にはぜひ2階へもお立ち寄りください。2階の作品は2月28日から3月8日までのデパート開催時間中はいつでもご覧になれます。
女流展運営委員の諸流派の先生方と一緒に、私も27日の閉店後20:30からいけこみをいたしました。

宇治司所創立70周年記念作品展を拝見しました

2月26日・27日の両日、宇治川に面した料亭「辰巳屋」さんで開催された宇治司所創立70周年記念作品展を拝見しました。
いずれも力作で、挿花者の熱い想いが伝わってきます。特に、地元宇治ならではの、宇治川に面した会場の窓からのぞむ風景を借景にした「河川の景」は趣向に富んでいて、「宇治橋三の間」を見立てた青竹を櫓に組んだ設えの側には「宇治橋の釣瓶」が。宇治に因む縁が広がり、楽しく見入りました。さらに、河川の景の両側には「景色いけ」深山の景から海浜の景にいたる七景が全ていけられていて、水の流れの連続性を一目で見ることができました。
品格ある作品、また会員の皆様の和やかな雰囲気の中に活気が満ち溢れて、70周年をお迎えになる喜びと共にさらに未来へ歴史をつなぐ意志を感じた作品展でした。

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