いけばな嵯峨御流

華務長の部屋

いけばな嵯峨御流 華務長
華道家

辻井ミカ

Profile

辻󠄀井ミカ先生は、祖父・父の跡を継ぎ昭和43年より嵯峨御流に入門され、平成2年派遣講師となり本格的に華道家としての活動を開始される。

平成8年華道芸術学院教授に任命されたのを始め、華道評議員、華道理事、華道企画推進室副室長等の総司所役職を歴任、平成16年より平成26年3月まで弘友会司所の司所長に就任される。

そして平成26年4月1日より華道総司所華務長に就任。
現在、日本いけばな芸術協会常任理事、大正大学客員教授を務められる。

華務長からのお知らせ

いけばな新進作家展(後期)

8月27日から、9月1日まで開催された、いけばな新進作家展の後期の嵯峨御流作品を掲載させていただきます。

場所は大阪心斎橋大丸本館7階会場。主催は産経新聞社。

 
サイズ変更眞鍋直甫

眞鍋直甫

 
青野直甫

青野直甫

 
サイズ変更小田ひさ甫

小田ひさ甫

 
サイズ変更岩崎美恵甫

岩崎美恵甫

 
サイズ変更河合澄甫

河合澄甫

 
サイズ変更井川佳甫

井川佳甫

 
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 右から、出瓶者の眞鍋直甫先生・小田ひさ甫 先生・河合澄甫先生・岩崎美恵甫先生・青野直甫先生・辻井・見に来て下さった水谷幸甫先生・伊東美知甫先生

 
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右から、いけばな新進作家展を主催する、産経新聞大阪本社事業部 板垣利治氏。同じく元事業部(現 営業部次長)熊田昌弘氏。いけばな展では、産経新聞社に大変お世話になっています。

 

8月30日、北陸地区連絡協議会いけばな公開講座において、講演とデモンストレーションを行いました

嵯峨御流北陸地区主催のいけばな公開講座「華やかな平安文化の薫りをいける」サブテーマ~生活を彩るいけばな~が石川県女性センターで開催され、講師として、本田博甫理事と共に出向しました。

地区の4司所(北陸司所 富山司所 能登司所 富山春陽司所)から大勢の方々が参加され、とても盛会でした。

前半は、講演「いけばなで美しい地球を守る」。いけばなとは、「自然と共に手をつなぎ自然をわが心のものにしたいという、その必然的欲求」から生まれた、日本独特の文化だと話し、いけばなを家の中に自然美しい風景をいけて、人の心に自然をいとおしむ気持ちを育むことが、環境を保全する気持ちにつながるというお話をしました。

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続くデモンストレーションは、「十二律管」、「御所車」、「文人華」「懸花」2作。

金沢市内にある金子生花店のご尽力で、様々な花材を集めていただきました。その中でも、「御所車」に使った楓は少し紅葉しているように見えるもので、赤いナナカマドとの取り合わせが、はんなりして雅な雰囲気でした。

「御所車」とは宮廷乗用の牛車のことですが、この車の屋形部分を取り去り、勾欄で囲い、その中央に大籠を置き据えた花車を御所花車と呼びます。嵯峨御流では、嵯峨天皇の御所にちなんで、この御所花車を「御所車」と称し、格調高い花をいけることになっています。

「十二律管」は楓二種とユリ。

「文人華『緑天蕉雨』」芭蕉。オンシジウムと白孔雀羽根を添えて。

「懸花」は、青竹五重切に季節の花々を瓶花調にいけたもの。上から、つるうめもどき・りんどう・紫陽花の葉。2番目、姫ひまわり。3番目、檜扇。4番目、べんけいそう。5番目、紅葉した楓・鶏頭。

「茱萸嚢(しゅゆのう)」は、中国の故事に随い、平安時代から重陽の節句に飾られた、長寿と共に邪気を祓い災厄を除く飾り物。その茱萸嚢を見立てて、菊と榊をいけたもの。

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前日の下いけからずっと関わって下さった先生方のお力添えにより、大きな作品もチームワークの力で時間内に仕上がりました。地区の先生方に感謝申し上げます!

 

 
2015年8月31日 北陸新聞

この公開講座の記事が、8月31日の北國新聞に掲載されました。

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