いけばな嵯峨御流

和歌山大学 「JAPAN STUDY1」で、講義をしました

平成27年5月8日、和歌山大学「JAPAN STUDY1」の授業で、「いけばなで美しい地球を守る」というテーマで 、講演とデモンストレーションをしました。200名の受講生に、風景を守ることの大切さと、連続した水の流れが風景をつくるという考え方を話し、「景色いけ七景三勝」に表現される水の流れを実際にいけてみました。
七景(深山・森林・野辺・沼沢・池水・河川・海浜)の内、実際にいけたのは、熊野を連想する「深山」、大学構内に雑草のように生えている愛らしいタンポポを用いた「野辺」、水草ばかりで表現する「沼沢」、葉桜となった吉野桜で「河川」の四つの風景です。
景色いけは、嵯峨御流いけばなの型になっているので、この景色いけの型に当てはめれば、身近な風景や、たとえ気候帯の違う世界の風景でも、その土地を表現する植物を見立てれば、いけばなにすることができるのが特徴なのです。いけた花を、家にかざり、美しい風景を常に身近に置くことで、自然を慈しむ心が養われる・これは、伝
統文化で環境保全の心を育てるということにつながります。

※和歌山大学「JAPAN STUDY1」講座は、日本の風土や歴史・伝統的な日本文化・また現在の日本社会、 いま起きている社会問題などをさまざまな角度からとらえ、世界各国の事情と比較しながら、 国際理解を深める目的の科目で、私は、3年前から前後期1回づつの講義を担当しています。

 

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