いけばな嵯峨御流

夏ならではの蓮。1日限りの贅沢

8月19日。

京都のお社中の方々との年に一度の夏の集いが、コロナ禍のため休会続きでしたが4年ぶりに開催されました。
宴席にて、会員の方が手塩にかけて育てられた蓮と秋草の数々を持ち寄って下さいましたので、夏ならではの蓮の荘厳華などをいけて、再会を喜び合いました。
取り合わせには、嵯峨御流荘厳華の伝書「真の巻」に描かれている紫陽花などを交え、蓮の薫香につつまれる中、酷暑も日常もしばし忘れて、1日限りの花を通じて贅沢なひとときを分かち合う事ができました。花を生ける瞬間、見つめる皆様の呼吸が静かに一つになっていくようで、えもいわれぬ豊かな気配を感じました。いけばなの世界をともに歩むお花のご縁を改めて有り難く思います。

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