いけばな嵯峨御流

令和5年8月20日。「嵯峨の送り火 宵弘法」

夕刻、宵弘法の準備が始まりました。大覚寺大沢池に迫り出すように設えられた祭壇、池の中央に組み上げられた舞台に送り火の用意、そして屋形船が出て灯籠が池に浮かべられて行きます。
18時から五大堂で供養法会、19時から池に迫り出した祭壇で施餓鬼法会が行われました。
法要が進むと、池の中に設えられた舞台に、船から火が灯されます。火はたちまち大きな炎となって火の粉が舞い上がり、その光は池の水面にも映り込んで、辺りは荘厳な炎の輝きに包みこまれるようでした。
法要が終わってからもしばらく送り火は小さくなりながらも灯り続けていて、灯篭は静かに漂う。人々が去ってしんとした気配に戻った夜の大覚寺には、格別の趣があります。

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