いけばな嵯峨御流

3月14日。 華道芸術学院 本所特Aクラスの野外研修です。

38名の先生方と、京都市内で研修を致しました。皆さまのご人徳のおかげでしょう、素晴らしい快晴の日となり、見るもの聞くもの全てがきらきらと輝いて見えました。
まず、午前中は松栄堂さんでお香のお話と香袋制作体験です。沈香や伽羅の香りに包まれ、ご自分のお好みの香袋を携えて、清らかな気持ちになりました。
お食事は八坂神社の元境内地にある「いもぼう」さん。写真のお多福 の瓦はこのいもぼうさんのお屋根に上がっていたものを撮らせていただきました。午後は、城南宮さんのお庭で梅のお花見です。
八坂さんでも、道中でも、皆様の関心ごとはやはりお花です。木々の新芽や、馥郁とかおる花の香りに心をよせて、「幸せですね!」のお言葉が通い合います。
私は、お花見をしながら、知人のドイツ人の言葉を思い出しました。日本の人は小さな幸せを見つけるのがとてもお上手ですね、と仰っていました。
日々幸せに包まれる術を知っている日本人、素敵です。

 

 

野外研修②

 

最後に、城南宮は、私ども京都に住まいする者にとりましても、方除けの神様として、お引越しや車のお祓いなど、大変身近に感じるお宮です。
さらに、城南宮の御神紋は太陽と月と星を組み合わせた「三光の御神紋」ということから、いけばなで木瓜や薊などの棘のある植物を生花にいける時の心得として、三光の枝を備える、ということが伝書に書かれています。城南宮ではこの御紋は、祭神 神功皇后の御座船の旗印に由来するそうで、昼夜の隔てなく遍く輝きわたる城南宮の方除の御神徳を象徴していると解説書にかかれていました。

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