1月26日。親和司所創立70周年記念華展「㒯」を拝見しました。
ホテル日航大阪 孔雀の間において、親和司所の記念華展が華やかに開催されました。
この日一日だけの華展のために一年以上前から準備を進められ、練りに練られた構成と立派な花材。ちょうど見頃の花々に迎えられ豊かで幸せな気持ちにさせていただきました。そしてお迎えくださる司所長、役員、司所員の皆様の誇りに満ちた華やかな笑顔に、司所の未来が明るいことを強く感じた次第です。
10時に開会式が執り行われ、司所長のご挨拶と来賓祝辞に続きテープカットで幕が開き、17時閉会までに、大変多くのご来場者で賑わったそうです。
1月26日。名古屋司所新年会でデモンストレーションをいたしました
名鉄グランドホテルで開催された名古屋司所新年会。大覚寺総務部長 岡村光真僧正様から新師範への許状授与式に続き、今年の新歌会始の御題「夢」をテーマにお話とデモンストレーションをいたしました。
作品「宝船」
花材は青竹、蛇の目松、紅梅、蘭(シンビジウム)、海うちわ
講演では、
1月22日の歌会始での御歌を改めてご紹介させていただきました。
天皇陛下御製
「旅先に出会ひし子らは語りたる目見(まみ)輝かせ未来の夢を」
皇后雅子様
「三十年(みそとせ)へて君と訪(と)ひたる英国の学び舎(や)に思ふかの日々の夢」
1月23・24日は、伝灯学院生の方が寒行として托鉢に出られる日です。出発の時刻になると、大覚寺明智門に内局はじめ職員の方が大勢、合掌してお見送りなさいます。
ちょうど、嵯峨御流沖縄司所の先生から、お庭に春一番に咲いた沖縄寒緋桜が総司所へ贈られていましたものを、職員の方がお玄関におおらかにいけてくださっていた桜を、皆様で愛でて喜びあいました。大覚寺境内の勅使門の外側の庭にも一本の沖縄寒緋桜が植えられていてますが、まだ開花のニュースは聞こえません。
季節は大寒。
でも桜を見ると暖かい風が吹いてくるような幸せな気持ちになります。






東福門院和子(まさこ)の女御御所を飾る襖絵は狩野山楽の代表作の一つ。今回初めて東京へ持ち出されての展示となります。この展示室は一室360度すべて障壁画に包まれるように並べてあり、中央にはゆったり座れるスペースもあり、さらに写真撮影も可能なのです。
また、大覚寺にいかれても普段は非公開の御冠の間を特別に実寸大に再現された部屋も展示されています。
その隣には桐竹の嵯峨蒔絵の本物が、一部飾られています。写真には写せませんので実際博物館に行かれてご覧ください。
また、写真はありませんが膝丸と髭切丸の兄弟刀が史上初!並べて展示してあります。清和源氏を代々守ってきた刀、それはそれは美しい。
いよいよ、東京国立博物館 平成館において、大覚寺展が始まりました!
1月20日には高円宮妃久子殿下ご臨席のもと開会式が行われ、妃殿下のテープカットで開幕しました。妃殿下のお召物は、能登地震への思いを込めて加賀友禅の、そして大覚寺展への思いを込めて障壁画のような柄に鳥も描かれていてとても雅で御心のこもったものでした。
内覧会に先立って、京都出身で本展PR大使の吉岡里帆さんが記者の取材会に来られていました。音声ガイドも吉岡里帆さんの声です。
一階ロビーに、お迎え花として御所車を、いけて飾りました。東京に拠点を置く7司所の方々とご一緒に。御所車には障壁画の趣に、松と金を背景に、牡丹をいけ、さらに上方には天皇の象徴とされ嵯峨蒔絵にもなっている桐竹鳳凰のモチーフを桐の枝、青竹、そしてタビビトノキの花を金色に染めて鳳凰を見立てて表現しました。
お迎え花は20日にお惜しまれつつ撤花いたしましたが、東博の建物内に水を使ういけばなが展示されたのはこれが初めてとの事。大変光栄な機会を関東の嵯峨御流の先生方と共に経験させていただきました事が嬉しく有難く思いました。
3月16日まで、見どころ満載の展示を何度も拝見しに伺うつもりです。特に、一室360度障壁画に包まれた圧巻の展示は大覚寺でも拝見できない構図です。しかもゆったりと座れて牡丹の間は写真撮影もOKとの事。
吉岡里帆さんはTVで、「わたくしの推しはうさぎの絵」と仰っていました。
天皇家所蔵の嵯峨天皇の肖像画は早い時期に行かないと拝見できませんので。ぜひお運びくださいませ。
嵯峨御流 新年拝賀式が1月5日、ホテルグランヴィア京都 源氏の間で開催され、午前中の晴表式では門人により嵯峨天皇様への献花式が行われました。献花式は全国106司所の中から17名の若手による供花に続き、全国師範を代表する献花者による献花の儀にて、一対の若松が所作も美しく清々しくいけあがり、新年をお祝いしました。
次に大覚寺門跡山川龍舟猊下への賀詞奏上は、真言宗大覚寺派代表・華道嵯峨御流・大覚寺学園嵯峨美術大学嵯峨美術短期大学から。
新年のご挨拶は、山川龍舟門跡猊下の御垂示。大覚寺執行長 堤大恵僧正から新内局のご紹介も兼ねて。晴裏式の祝宴は華道諸役や全国司所の中で称号をお持ちの方、大覚寺御用達、等 約300名が参会しとても和やかで賑やかな楽しい宴でございました。

泉屋博古館東京では1月25日から3月16日まで、「花器のある風景」と題して、花器をテーマにした展覧会が催されます。併せて、華道家 大郷理明先生の花器コレクションが同時に展示されます。わたくしは、数年前に大郷先生のコレクションを京都の泉屋博古館で拝見し、その折大郷先生ともお話をさせていただいたことがありました。先生の「いけばなの未来に少しでも貢献できればとの思い」で、貴重な御品をこの度泉屋博古館にご寄贈の運びとなられたとのことです。
皆様ご承知のように東博での「大覚寺」展が1月21日から3月16日まで開催されますので、併せてご覧になられたらいかがでしょうか。

巳歳限定デスヨ、と書家の瀬原加奈子様が下さった宝船。
今宵は枕の下に、御書き下ろしのこの宝船を敷いて良い夢を見よう!
