いけばな嵯峨御流

1月25日。 いけばなインターナショナル(国際本部)新年会

ホテルニューオータニ東京で四年ぶりに開催された、いけばなインターナショナル新年会にお招きを受け、出席させていただきました。
名誉総裁高円宮妃久子殿下をお迎えして、国内外の支部からの約400名ほどの参会者とともにまず能登半島地震で亡くなられた方々のために黙祷を捧げた後、高円宮妃殿下から日本語・英語の両方でお言葉をいただきました。
 
まず能登半島地震で被災された方々へのお見舞いとお命を落とされた方へのご冥福を祈られ、伝統工芸にも被害があったことなどお話し下さいました。そしてI.I.の創立について、1956年に、戦後間もなくの困難な時代にアメリカと日本の架け橋となるように設立されたものであること、そもそもいけばなは亡くなられた方へ花をいけて手向け、その花を愛でて心の安らぎを得るそのような形で出てきたものであり、それゆえに困難な時にこそお花がとても大事だということをわたくしたちに教えてくれるものである、と。
さらに、困難な時期であるからこそ多くの方と繋がり合える大事な要素がI.I.にはある、今世界で起こっている戦争など苦しみに耐える人とも花を通じて繋がることができるのではないか、祈りを込めて花をいけることがI.I.の使命ではないかなど。
名誉総裁の貴重なお言葉の数々を、わたくし共はそれぞれの心にしっかりと刻みました。
 
I.I.はいま、令和7年4月25日から28日に京都で開催されるI.I.世界大会第13回世界大会にむけ、様々な準備がすでに始まっています。京都国際会館で、嵯峨御流もデモンストレーションを担当いたします。また、I.I.国際本部の役員国内外の支部の支部長や副支部長、役員を務められている嵯峨御流の先生方も少なくありません。
多くの方々のご尽力で世界の約7000人のいけばな愛好家に向けて世界大会でいけばなからのメッセージが発信される令和7年、楽しみです。

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