いけばなインターナショナル第13回世界大会
<花を通じての友好>
<Friendship through flowers>
をモットーに活動されている「いけばなインターナショナル」主催の、5年に一度日本で開催される世界大会が、4月25日から28日まで、国立京都国際会館で開催されました。名誉総裁高円宮妃久子殿下ご臨席のもと、メインイベントのデモンストレーションが26日、27日の両日に行われました。26日には小原流、一葉式いけばな、池坊。27日は龍生派、嵯峨御流、未生流、草月流。
嵯峨御流は、「大覚寺の四季」をテーマにした4作品。そして5作めは僧侶の声明 散華の中で荘厳華をいけました。
夏は、御殿川に蛍が飛び交う風景を、枕草子 ”夏は夜 月の頃はさらなり。闇もなお 螢の多く飛びちがひたる”を引用して描きました。
秋は、大沢池の池畔の室内から、秋の満月を臨む情景を、花衣桁を用いて表しました。
冬は、雪持ちの松をいけ、床の間に見立てた花衣桁に卯杖や桧扇を掛けてお正月飾りとしました。
春は、平安時代 嵯峨天皇の離宮「嵯峨院」の庭が今も現存する、最古の庭園池「大沢池」の桜の風景で表現しました。
最後に、声明と散華で浄められた舞台に荘厳華。荘厳華の中央に五大陸を象徴して五色の牡丹を挿し、様々な異なる文化の融合と平和の実現を願いました。
華展会場の嵯峨御流席には、華道総裁 山川龍舟門跡猊下の作品として、十二律管に松と桜をいけています。
この度の世界大会には、世界44カ国の国と地域140以上の支部に所属する6,500名の会員の中から約1100名の方が来日され、また嵯峨御流のデモンストレーションには、会員に加えてビジターとして330名あまりの方がご参加下さりデモンストレーションをご覧いただきました。また、28日には会員対象のツアーで、大覚寺へ約100名の方がお越しになっています。
デモの写真は撮れませんでしたので、この期間中のたくさんの行事の折々に撮っていただいたお写真をランダムにご紹介し、雰囲気だけお伝えできればと思います。
- 今回のために作成した、嵯峨御流のパンフレット
- 嵯峨御流総裁 山川龍舟門跡猊下 十二律管
- 大覚寺ツアー