いけばな嵯峨御流

大覚寺宮墓地 お盆供養

8月7日(金)

大覚寺宮墓地は、大覚寺の北方にある陵墓です。旧嵯峨御所大覚寺に関わられた後水尾天皇の皇子性真親王をはじめとした皇子皇女のお墓が祀られています。

後二條天皇皇孫 弘覚王墓 

後二條天皇皇孫 深守親王墓

後亀山天皇皇子 寛尊親王墓 

後伏見天皇皇曾孫 寛教親王墓  

後宇多天皇皇子 性勝親王墓

正親町天皇皇孫 空性親王墓

後陽成天皇皇子 尊性親王墓

霊元天皇皇子 性応親王墓

後水尾天皇皇子 性真親王墓

今日8月7日、大覚寺宮墓地に隣接する一般墓地にお墓がある方々に対して、お盆供養の法要が大覚寺内 五大堂で行われました。法要に先立って、教務部寶山僧正様が、お盆に関する様々なお話をなさいました。

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お盆=盂蘭盆、語源はウランバナ(直訳すれば 逆さ吊り という恐ろしい意味になる)。釈迦十大弟子の目蓮は自分の亡き母親が天界で幸せに暮らしているかどうかを自分の神通力を発揮してのぞいてみたところ、餓鬼道地獄で逆さ吊りになっていたことが見えた。その事を目連が釈迦に相談し、釈迦は「夏の夏安居(げあんご)(※インドでは夏は雨期となる。夏安居は僧侶が室内にこもって修行すること)が終わったあと、すべての僧侶とすべての御霊に施しをすればよい」と教えられそのとおりにした。すべての御霊に食べものを施すことを施餓鬼といい、これがお盆の行事の始まりでるとのこと。日本では、奈良時代に伝来した仏教の盂蘭盆と、もともとあった神道の中元祭(先祖供養の行事)が合体して旧暦7月15日(地域によっては8月15日)日本のお盆の行事になったということです。

最後に、ご先祖様は、自分から20代前にさかのぼれば100万人にもなる、というお話を聞きました。

法要が終わり、五大堂から外へ出ると猛暑・大沢池の蓮花の涼やかな姿が救いです。

放生池の北側には夏に花咲く「土用藤」も咲いています。

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お盆休みは、猛暑になりそうですね、世界的に今までにない厳しい暑さとなりそうです。

京都新聞によると、イラクでは気温が50度を突破し、パキスタンでは熱波による死者が千人、インドでは2千人を超えたそうです。
オーストリアでは記録上、過去約250年で「最も暑い7月」と認定され、また、イタリアやドイツのアルプスの山々では、氷河が異常な速さで解けているとか。皆様どうかお気をつけてください。

16日まで華道総司所はお盆休みに入り、このブログも16日まではお休みとなります。また17日からブログ再開致します。

 

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