いけばな嵯峨御流

平成28年度 華道祭 「はなまんだら」が開催されました

4月8日から10日まで大覚寺において、嵯峨御流の御始祖・嵯峨天皇様に花を献じる催し「華道祭」が開催されました。今年は、例年より1週間早めに行われたため、境内の桜も丁度爛漫と咲いて美しく、また3日とも晴天に恵まれて、多くのご来場者でにぎわいました。

花席は、嵯峨御流の伝承華や現代の生活スタイルに合わせた嵯峨御流オリジナル花器を用いての挿花、また全国109司所による作品、教授と派遣講師あわせて約70名の個人作品、ほか野外作などあわせて200作余りが展示されました。

 

2日目の9日には、心経前殿において、「親子いけばな体験」が行われ、小学生から高校生までの24名が体験をされました。いけるまえに、境内の1200年前から残る史跡名勝大沢池や重要文化財の建物の説明をうけて見学し、自分たちが見た雅びな旧嵯峨御所の風景を味わってもらいました。いけばな体験では、花は命あるものだから大切に扱う事などをおしえてもらい、子供達は楽しそうにのびのびといけていました。

このいけばな体験の様子が、10日の京都新聞朝刊に掲載されました。次のアドレスをご覧ください。

http://www.kyoto-np.co.jp/sightseeing/article/20160410000029

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3日目の10日午前中に、嵯峨天皇奉献華法会が行われ、献花は名古屋司所が担当されました。門跡猊下お導師のもと、献花の列が、大覚寺勅使門から白砂の庭へと進列を組んで道をすすみます。庭に到着すると、まず千早を着た40名余りの献花侍者が捧げ持つ祈り花が心経前殿にそなえられ、前庭にある石舞台では、2名の献花者が向かい合って一対の桜をいけあげます。その桜を前殿に供えたのち、大阪楽所による舞楽奉納。最後に般若心経が唱えられました。

雅で華やかなこの奉献華法会では、儀式を見守るすべての人々の、御始祖嵯峨天皇様への祈りと感謝の心が一対の献花に凝縮されているように感じられます。1200年前、嵯峨天皇様が、一輪の菊にも宿る三才の姿に感動され、「而今、花を賞(め)ずる者は之を範とすべし」と仰った天皇様の御心が、嵯峨御流のいけばなに連綿と受け継がれて現在に至ることに感動し、今後も花を通じて人々に平和を願う気持ちを伝え続けてまいりたいと思いました。

 

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京都市副市長 藤田裕之様がお越しくださいました。

 
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