いけばな嵯峨御流

和歌山大学「Japan Study」の授業で、講義をしました。

日本の伝統文化を学ぶ、リレー授業で、華道の講義を担当しました。受講生は昨年よりさらに増えて、今年も限定200名だそうです。

私の講演テーマは、「いけばなで環境を守る」。水の連続した流れによって生まれる、風景をいけるいけ方「景色いけ 七景」を紹介しました。講義の中で、七景のうち4つの景を実演。

水の源流を表現する「深山の景」。貝塚伊吹やナツハゼ、ヒメユリを用いて。「野辺の景」は、大水盤を使い受講生の中から数名の方にいけてもらいました。はじめは、恐る恐る近づいてきた人も、水盤のどこに挿すかという指示だけで、講師は何も触らなくても、皆さんでステキな野辺の景がいけ上がりました。

次に、大学のキャンパスに自然に生えている草を採取してもらって、小さな「野辺の景をいけてみました。三作目は、沼沢の景。「景色いけ」では、風景を、自然界の中の連続した水の流れによって生まれるものととらえており、その原点である大沢池(庭湖)は1200年姿を変えず存在しています。「景色いけ」は守りたい風景や取り戻したい心象風景、いけばなの型により後世に残し伝える事ができるものです。私たち華道家は、人々の誇りや想いのこもった風景を大切に残していくためにも、いけばなで美しい風景をいけて共感を広げていくことで、自然に関心を持ち環境を守る意識を、人々に広める一助となりうるのではないでしょうか。

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