いけばな嵯峨御流

華道祭、有難うございました

「4月11日、華道祭を無事終えることができました。」
嵯峨御流 華道祭 4月11日に終了いたしました。ご来場くださいました皆様、華道祭に関心を持って嵯峨御流ホームページやFacebookなどをご覧くださいました皆様、そしてお世話になりました多くの方々、特に開催に向けてさまざまな苦労、特にコロナへの万全の対策を考えてくださった職員の皆様に、心から感謝申し上げます。

 

「華席のこと」
今回の華席は、コロナ対策のために、全国107司所が集まることは避け、大覚寺および華道芸術学院に展示された、全国107司所・海外司所・華道役職者・名誉職者の作品は全て、華道の先生方(教授・派遣講師・主任/特任/特命教授)によっていけられました。そして、作品は先生方によって毎朝丁寧に手入れされて、最終日まで凛と咲き、微塵の乱れもなく美しい姿で嵯峨天皇様への報恩を表しているように誇らしげに感じました。

 

「親授式」
華道総裁であられる門跡猊下から永宣旨をいただかれる式典、また、称号/特別階級/正教授親授式での皆様の晴れやかなお顔お姿を見て、感無量でした。僧侶の皆様もマスク着用での御読経、我々はなるべくどこにいても「無言」を心がけ、三密を避けたつもりです。


「華供養塔・嵯峨天皇奉献華法会 ・第21世門主併修後嵯峨法皇750回御忌法会 併修」
3日間とも快晴で、11日に行われた嵯峨天皇奉献華式は京都地区の7司所が担当してくださいました。
装束姿の献花出仕者の皆様の姿が凛々しく、門跡猊下筆頭に約30名が列となって明智門から出発し、華供養塔献花の後、勅使門から白砂の庭に入り、舞楽台を経て心経前殿に入堂して、法会となり、その中で献華並びに献茶の儀が執り行われました。厳かで、心に響く献華献茶の儀、この光景を、遠巻きに皆様方が心を合わせて見守って下さいました。


「伝統の灯」
ご来場者は例年のことを思うととても少なく、大きなお堂にも人影はまばら、な様子でしたが、
今回の華道祭、2年ぶりに、規模縮小しながらも何とか開催できました事、伝統の灯をつなぐことができたことは、ひとえに関わる皆々様の心が寄り合って慎重を心がけて下さったおかげだと思い感謝の念で一杯です。
花を見て花から勇気を頂くという想いは、誰もが感じることではないでしょうか。花をいけるとは、尊い心を呼び起こしてくれるものだとつくづく感じた次第です。
嵯峨天皇様の大御心を、各人がそれぞれの心にしっかりと持って、自分が関わる社会においても生かしていけるよう、わたくしも精進して参る所存です。

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