令和8年 御題「明」にちなむ御題花を発表しました。9月25日。
嵯峨御流では毎年、天皇様が催される歌会始の御題に因んだ作品と花器を創作して、新年に全国の門人の皆さまと共に御題花をいけています。
令和8年の御題「明」に因む御題花と御題花器の発表会を開催しました。
御題花としては、古代の「明」の字が日月から成ることから発想し、アンスリウムを日月と見立てたシンメトリーの構成にしました。
万葉集 巻1 柿本人麻呂
「東の野にかぎろひの立つ見えて
かへり見すれば 月かたぶきぬ」
この歌の情景にも想いを馳せて。
令和8年は大覚寺が寺号勅許1150年を迎えられますので、黎明の年となるよう祈念して、濃き紫色の四角の器を創作いたしました。御題花器は高さ20センチ、幅・奥行きとも15センチと小柄ながら様々に使え、しかも安定した器です。