いけばな嵯峨御流

4月7日。結婚式に「桃夭」の詩を想う。

4月7日。結婚式にお招きを受けました。代々深いご縁を頂いておりますので、この度のお招きを嬉しく思いました。

そして、今日は大安日にして、旧暦の3月3日雛節句の日。お母様は精緻なお人形をお創りになる人形作家でいらっしゃいますので、上巳の節句の日にお式を挙げられる事は素晴らしいご縁だと思いました。
東京農大ご出身で、お花のご縁で知り合われたお二人は、これから下関の「下関花維新の会」の一員となられ、花卉園芸生産農家として、花づくりに携わられるとの事。
平和のシンボルでもある花を作る素晴らしいお仕事を通じ、お二人の未来に大きな花が咲きますように、心から願いました。


この日、新婦は桃の花のように麗しく輝いておられました。中国で祝婚歌として詠まれた、『詩経』の「桃夭」の詩にうたわれているように。

 

「桃夭」
桃之夭夭 灼灼其華
之子于帰 宜其室家
桃之夭夭 有蕡其実
之子于帰 宜其家室
桃之夭夭 其葉蓁蓁
之子于帰 宜其家人
(詩経)


とうよう
桃のようようたる
しゃくしゃくたるその華
このこ ゆき 嫁ぐ
その室家に宜しからん

桃のようようたる
ふんたるあり その実
このこ ゆき 嫁ぐ
その家室に宜しからん

桃のようようたる
その葉しんしんたり
このこ ゆき 嫁ぐ
その家人に宜しからん

 

現代語訳
https://ja.m.wikibooks.org/wiki/高等学校古文/漢詩/桃夭

(を引用させていただきました。)
桃(の花)は若々しいよ、  
燃えるように盛んに咲くその花よ。
(その花のように若く美しい)この娘は今お嫁に行きます。  
きっとその家の人とうまくいくでしょう。
桃(の実)は若々しいよ、   
はち切れるようなその実よ。
この娘は今お嫁に行きます。  
きっとその家の人とうまくいくでしょう。
桃(の葉)は若々しいよ、  
盛んに茂るその葉よ。
この娘は今お嫁に行きます。  
きっとその家の人とうまくいくでしょう。

乾杯のご挨拶の様子。

(披露宴の閉会時に、映像がスクリーンに映し出されていましたので、自分で自分を撮影)

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