4月4日。嵯峨美術大学・大学院・嵯峨美術短期大学、大覚寺での新入生オリエンテーション

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「4月2日。嵯峨美術大学・大学院・嵯峨美術短期大学 入学宣誓式。」の続きです。

4月4日には、大覚寺に嵯峨美術大学・短期大学380名の新入生が集まり、伊勢俊雄理事長が大覚寺のお話を、そして私が嵯峨御流のお話を致しました。

~伊勢理事長のお話~
大覚寺は日本史の中に出てくるお寺、時代劇によく使われるお寺、いけばな嵯峨御流のあるお寺です。せっかく嵯峨美で学ぶなら、嵯峨御流の資格を取って卒業してほしい。全国に、107司所が、また海外の北米やヨーロッパにも支部がありベルギーは30周年を迎えました。皆さんは海外へ行くことも多いと思うので、そのような時にいけばなで日本の良さを紹介できる。いけばなで、日本の古い伝統も身につけていただきたい。
大覚寺の特徴は、お堂が通路で繋がれてる事で、これが御所の名残、京都御所もそのようになっています。(省略)


私がお話したことは、他の大学との違いと、いけばな嵯峨御流の話です。
まず一つ目。嵯峨御流は家元制ではなく、嵯峨天皇様が御始祖である事。嵯峨天皇様は、ご自分が自ら花を手折りいけられた初めの天皇で、実際にこの場所にお住まいになられ、ここは御所であったこと。庭に咲く菊の花を殿上の瓶にいけられたところ、その菊に天地人三才の姿が自ずと備わっていたとこほから、爾今花を賞づるものは之をもって範とすべしと仰ったこと。
以降代々の門主様は皇室の方がつとめておられる、格の高い門跡寺院大覚寺の大覚寺の中にあって、華務職として仕官してきたのが嵯峨御流の華道です。
二つ目。ここが大覚寺学園 だということ。嵯峨美術大学は、この歴史と由緒が背景になっている大覚寺が母体です。嵯峨天皇様は中国の文化を良く理解された上で国風文化をうちたてられた御方です。一流の人・国は他の模倣するだけではなく、その独自の文化を持たなくてはならない、このことは今も学ぶべき事です。嵯峨天皇様は、818年疫病で民が沢山なくなったとき、自ら写経を書かれて民によりそおうとされました。60年に一度定めのご開封が行われています。また、嵯峨天皇様のことでは、皇太子殿下がお誕生日の会見で象徴天皇の在り方とは、嵯峨天皇様がお写経に託された心でありそれは災害が起こったときに常に民に寄り添う心だと語られています。
三つ目。日本現存最古の庭園池である大沢池が、大宮人が観月のために池の水に月を浮かべていた1200年前の姿が、今もそのままあり続けていることです。この風景が嵯峨御流の盛花の花態のもとになっています。自然の風景が1200年以上姿を変えず存在し続けるとは、風景の源にして命の根源となる水の流れが健全に流れているから。
この水の流れを山から海までの一つのつながった系としてとらえ、七つの水の流れをいける「景色いけ 七景三勝」のいけかたが他流と違う独特の花態。動きのある、連続した水をいけ表せるため、世界のどこの気候帯、どのような風景でも、七つの型に当てはめればその特徴ある風景をいけることができます。これを身につけて、世界の人とコミュニケーションしていただきたいのです。
さらに、華道を通じて日本の花文化を掘り下げていくと、必ず日本文化の水脈を掘り当てることができます。道のつくものを身につけることで、自分のなかに、自信と誇りが備わるようになると思います。


随分自分勝手に編集してしまいましたが、入学生への2日にわたるお話をまとめてみました。
これを読み返して、学生生活の貴重な2年間または4年間を、華道を知り嵯峨御流に触れていただき、卒業時には、文化と芸術の力をもって社会に貢献する人として巣立っていただきたいと希うところです。

 

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