いけばな嵯峨御流

一日一華。5月4日「みどりの日」。~マツの緑を守る~

5月4日はみどりの日です。華道芸術学院前の花供養塔の南庭に10年余り前に植樹された<マツクイムシに抵抗性のある「抵抗性マツ」>について少しお話しします。

 

 このマツは、植樹されて以来10年余りの間にすくすくと大きく育ちました。

 植樹式は、華道芸術学院教授100名余りが見守る中、当時の理事長黒髪寛延僧正と華務長長谷川喜洲先生、嵯峨御流の指導者である教授の代表者によって2009年6月25日に行われました。当時日本中が、マツクイムシによる深刻なマツ枯れ被害に悩んでいた時期で、大覚寺では最高十数本が一度に枯れた年もありました。

 神仏の拠り代ともされてきた松・そして風光明媚な嵯峨野さらには京都の風景にとって命である松・それを今、人の手で守らなくてはならない!こうした思いで、伝統文化に携わる私共いけばな嵯峨御流の教授一同は、京都府が研究開発された、<マツクイムシに抵抗性のある「抵抗性マツ」>を植樹し、松の風景を守るという意識を形にあらわしていく第一歩としたのです。このマツの健やかな成長を見守りつつ、嵯峨野そして京都ひいては日本の風土が美しい松の緑で覆われた風景を取り戻すことのきっかけとなることを願いました。

 

Stay homeで自粛を続ける日々、嵯峨御流に出入りの花屋さんがわざわざ色とりどりの花を届けに来て下さいました。その気持ちに感動・心が熱くなりました。

今年4月の華道祭が行われていたら、一面桜色に彩られていたこの庭が皆様を楽しませてくださったのですが、、、コロナを収束させて、来年は2年分の華道祭を華々しく行いたいものですね。

 

百合・シャクヤク・ラクスパー。

 

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