いけばな嵯峨御流

一月、大覚寺の迎春花

1月大覚寺。お正月を祝ういけばなが、諸堂や供待など寺内の随所に年末から一月中旬まで飾られていました。年末の忙しい時期にもかかわらず挿花に携わってくださいました嵯峨御流の先生方のおかげで、いきいきとした花が堂内に新年の喜びを伝えていました。

1月5日には、新年拝賀式晴表式が、本来の形式に戻り大覚寺内御影堂で行われました。御影堂の凛とした厳粛な気配の中、大覚寺や華道総司所の役職者など数十名が参集し、献花式で始まり、門跡猊下からのお口祝い、大覚寺・華道・嵯峨美術大学代表による賀詞言上、と儀式は粛々と行われました。自分自身も法要に参列する中で今年一年の精進を誓いコロナの終息を祈りました。


さて、宮内庁では、1月15日に開かれる予定だった歌会始が、コロナ禍を鑑みて延期となることがホームページで発表されています。来年の御題の発表も延期ということですので、今は日本国民が皆で我慢する時だと心して、この災いを克服するために私共も日々謙虚に過ごして参らねば、と思います。


さて、本日は1月21日。松の内が過ぎましたので門松や七五三の若松などは取り外されましたが、供待の迎春花、特に梅の花は今二分咲きで、これからが見頃となります。明日からは、日ごとに膨らみを増す宸殿前の「左近の紅梅」がいつ開花するかが楽しみに待たれます。

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