いけばな嵯峨御流

7月31日 Summer College☆

和紙作家、堀木エリ子さんの講演と紙漉き体験、そしていけばなデモンストレーションと蓮の話、と盛り沢山のプログラムで行われたSummer College☆
事前申し込みの100名の定員は満席で、前日に開催された生花コンペの作品展示なども見学でき、受講生の皆様は充実した1日を過ごされたようでした。
東京など遠方から参加された方もおられ、「紙漉き体験も楽しくて、デモストレーション、講義も大変勉強になりました!蓮づくしのお弁当も美味しかったです。」と喜びのお声を聞き嬉しく思います。
また、このような機会を積極的に受けてくださったからこそ、モチベーションがさらにあがり「9月からの研究会もがんばります!」とのお声も聞けました。

写真は7月31日の大覚寺境内と、華道芸術学院1階玄関の、和紙の原料である三椏のオブジェの前にいけられた河骨の「奉書いけ」(嵯峨御流奥伝)です。伝書には、「三宝の上に奉書紙を角折りにして中央に水の字を書き挿ける。花留は七宝その他の留具を用い、碁石留め又は小石留めにする。」
とあります。奉書いけについては、また今後総司所企画講座で取り上げると思いますので、ぜひご参加下さい。

いけばなデモンストレーションは、和紙の原料となる植物を用いたいけばなや、豊かな水の連続した流れにより生まれる日本の風景などをいけあらわし、日本の風土があってこそ生まれた日本の伝統文化を未来に繋いでいく嵯峨御流の取り組み「シン日本をいける」にも話が及びました。舞台上の「守、破、離」のバックは、書家の瀬原加奈子先生の作品です。
(月刊『嵯峨』2019年5月号の対談に掲載されています)

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