いけばな嵯峨御流

3月13日。弘法大師御誕生1250年記念慶讃祝賀会会場に挿花させていただきました。

真言宗各派総大本山会の「弘法大師御誕生1250年慶讃祝賀会」がホテルグランヴィアで盛大に開催されました。その晴れの場に、ご依頼をいただき御所車に挿花させていただきました。

挿花しましたのは華道四役の青野直甫先生 村上巨樹先生 谷田緑甫先生 わたくしと、華道課の職員の皆様や御用達のはな古伝さんに手伝っていただきました。4mの花席を設えて下さいましたので少々大きな作品となり、脚立を使ってのチームワーク作業のおかげで2時間余りで完成できました。

ご祝宴が開会されまして、一絃須磨琴の奉納演奏に続き、嵯峨御流からご挨拶申し上げる時間を頂いていましたので、四役並んで、お慶びの言葉と、いけた作品に込めた想いを述べさせていただきました。

まず、常盤に変わらず清く栄える松を主役として弥栄を願う気持ちを込めて中央に据えました。松を背景に、春の山々の風景を黄色の彩であらわしています。花材は迎春花の別名を持つ黄梅そして連翹。
白い垂桑は大空を流れる雲、松を揺らす風の音や春の気配を感じていただきたいと思いました。
御所車の欄干の辺りには、嵯峨天皇とのご勝縁を寿ぎ、菊の花をいれております。

ページトップへ