いけばな嵯峨御流

東四国地区連絡協議会いけばな公開講座においてデモンストレーションを行いました。

平成27年2月8日(日)、高松国際ホテルにおいて開催された公開講座、会場の瀬戸の間は、香川司所・徳島司所・池田司所・鳴門司所・高知司所からの350名の参加者で埋め尽くされ、熱気に包まれていました。

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まず、30分の講演「いけばなで美しい地球を守る」。続いてのデモンストレーションは、私と田中喜久甫理事が担当し、「吉羊(きっしょう)をいける」のテーマで行いました。
幅約10mの舞台上でのデモンストレーションは、高さ3m50cmのスチールパイプのラック7本をベースに、大作2作をいけました。
それぞれ、「天=彩雲」「地=流れ」というイメージで、「天」の作品は垂れ桑にレンギョウやミモザなどの黄金色の花を主として用い、光輝く瑞雲を表現しました。
また、「地」の作品は、白のルトジのマッスを流れと見て、グロリオサなどの赤、アスパラガスの緑を添えました。
舞台中央に、梅主体の大作荘厳華をいけ、曼荼羅の世界観を表現。

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最後に、先月発表されたばかりの、荘厳華の新型花器「そわか」「空瓶(くうびょう)」を用いて、小さくていけやすい、現代の生活空間に似合う荘厳華をご紹介しました。

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ところで、
大作を作るときに大切なことは、チームワークだと思うのです。
全体を見ながら指揮する人、花材を持つ人、はしごにのぼり支える人、実際に工具を駆使して留める人、雑巾を持つ人も全ての人が同じ気持ちをもって臨まなければ成功しません。
まるでオーケストラのように、指揮者と演奏者の心が通い合ってこそ美しいメロディーが奏でられるように。。。
大作制作は、出来上がりのイメージを伝えるためのコミュニケーションをはかる事から始まります。
今回の舞台では、各作品の後ろに、6尺の高さの梯子を据え、その上に東四国地区の先生方が乗って、
前からいける花の軸を受け取り、次々と鮮やかに留めつけていってくださったのですが、その姿も”華”になっていて素敵でした。

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東四国地区連絡協議会のお世話役の皆様、有難うございました。

今回、使いましたスチールパイプのラック7本には、専用の懸け器(同素材)が15個あります。
どんなところにも、ひっ掛けるだけでOK、かなりの重さの植物をいけても左右にぶれたりせず大変便利です。
スチールのラックの高さは3m50cmで、上から50cmのところで2分割できます。
華展などでお使いになればとても便利で効果があると思います。

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