いけばな嵯峨御流

嵯峨美術大学・嵯峨美術短期大学 学園祭 「学生華道展」

2023年度学園祭「学生華道展」を10月21日に拝見しました。
嵯峨御流のいけばなを、IからⅧまで半年づつ段階を経て履修できる華道の授業で、Ⅳまで履修して資格を取れば師範の許状と指導しても良いという証の指南札を取得でき、Ⅷまで履修されると、希望者には正教授が授与されて、全国107司所のいずれかに所属の上で弟子をとることも許される資格が頂けます。
 
学生それぞれの専門研究分野とともに、いけばなを身につけられることは将来おおいに役立つと思います。
 
ことしの華展も熱気に溢れていました。1回生から4回生まで、クラスごとの展示を拝見するうち、きっちりと気合をいれてお稽古に励まれたのだなということがヒシと伝わってくるのです。いけばな作品は、観る者に、いけた人の思いを語り伝えてくれます。
 
嵯峨御流独自の、風景を水の連続性と人の関わり合いにより生まれるものととらえて山から海までの日本の豊かな自然大景観を7つの特徴ある水の取り方に分けていける「景色いけ」が7景すべて展示されていました。
 
自然の風景の大切さを学びの中で感じながら、世界どこの景色でも自然の風景をいけられる技術を身につけて、今後社会に出られてもさまざまな形で活用し、ご自分の芸術分野といけばなで社会貢献につながることを考えられる、そのような利他の心をこの大学で学んで卒業していただきたいと思います。
 

2023年度 嵐芸祭(@sgbgakusai_2023) / X (twitter.com)

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