いけばな嵯峨御流

8月の花 月刊「嵯峨」8月号

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月刊嵯峨、8月号の門跡様のお言葉は、「一雨潤千山」

一粒の雨が山々を潤す、この禅語はほんの少しの事で目の前のことが大きく変わるという意味ですね。
自分が発した、小さな優しさや思いやりが相手の心に響いて、相手の人が温かい心になったり、愛情を感じたり、勇気がでる。そうすると、うけとった相手は心が温かくなって、隣人に優しい言葉や思いやる心を形にして伝えようという気持ちになる。こうして、愛や勇気が笑顔とともに広がっていくことは、素晴らしいことだと思います。

花をいけるということは、こういうことではないでしょうか。
今月の花は、雲に見たてた苔躑躅の後ろから、白蓮をいけました。雲上の白蓮は、心に咲く華というイメージです。

皆様、まだまだ暑い日が続きそうですが、ご自愛くださいませ。

 

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