いけばな嵯峨御流

大阪地区連絡協議会主催のいけばな公開講座を開催

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大阪地区連絡協議会主催のいけばな公開講座「華やかな平安文化の薫りをいける」が8月3日に開催されました。
講演テーマは「嵯峨天皇が愛された嵯峨野の風景と景色いけ」。
景色いけ七景三勝の解説と、嵯峨天皇のまつわる嵯峨野の風景についてお話をしたあと、光岡道寛理事とともに「広沢・大沢の池の風景」「嵯峨野の竹林の風景」をいけました。

風景は、人と自然の関わり合いによって作りあげていくものです。長い歴史の中で、人々に愛されてきた嵯峨野の風景の背景にある人々の思いに改めて心を馳せてみたいと思い、現地を訪れて美しい風景を実際に見て、その感動をいけばな作品に託しました。

この舞台の花は、多くの方々の汗と心の結晶です。光岡先生・お花屋さん・大覚寺職員の方々・大阪地区の先生方のご協力で、前日早朝から葦や蓮の採集をして水揚げをしたり、大覚寺の竹林で竹を切り出して水揚げと養い、そして綺麗に磨いていただいて、このように舞台で晴れやかにいけさせて頂きました。

最後に、「新しい生活空間への提案」として、懸花を2作。
一つは、(向かって右)9月9日重陽の節句に因んで、「茱萸袋」に菊を。
もう一つは、(向かって左)「木の花包み」室町時代から伝わる「折型」の文化を紹介しました。
少しのヒントで、生活を豊かにできるということも、いけばなの素敵なところですね。0803大阪地区講座写真 葦取りIMG_0653 image0009.jpg

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