いけばな嵯峨御流

華務長の部屋

いけばな嵯峨御流 華務長
華道家

辻井ミカ

Profile

辻󠄀井ミカ先生は、祖父・父の跡を継ぎ昭和43年より嵯峨御流に入門され、平成2年派遣講師となり本格的に華道家としての活動を開始される。

平成8年華道芸術学院教授に任命されたのを始め、華道評議員、華道理事、華道企画推進室副室長等の総司所役職を歴任、平成16年より平成26年3月まで弘友会司所の司所長に就任される。

そして平成26年4月1日より華道総司所華務長に就任。
現在、日本いけばな芸術協会常任理事、いけばな女流選抜作家展運営委員、大正大学客員教授を務められる。

華務長からのお知らせ

8月20日 大覚寺「宵弘法」

今月、特にお盆から昨日まで、日本各地で大きな被害や不安をもたらした記録的豪雨で、京都も昨日までは大雨続きでしたが、8月20日はようやくお日様を拝むことができました。この日18時から、恒例の「宵弘法」が執り行われました。コロナの緊急事態宣言下やむなく宵弘法へのご参拝は中止とされ、祭壇などすべてのご準備を整えられた大沢池畔において、職員の方だけが見守られる中、朗々とした声明・厳かなお読経の声が響きました。
空が薄暮の色へとうつろう頃、静かな水面に映る「嵯峨の送り火」とともに精霊をお見送り。
寂しくも美しい景色。

Summer college☆

コロナ禍を何とか乗り越えるためには、自分の身と他の人の身を共に守る行動をとらなくてはなりません。今は人の往来を止めて、感染拡大を抑えることを第一に考えましょう。
さて、8月20日から9月12日まで、京都にも緊急事態宣言が出ましたのでこの期間の総司所諸行事を中止または縮小、Summer college☆も中止となりました。

Summer college。嵯峨御流の総司所会員の方はもとより、会員以外の方もご参加いただける、年に一度の企画で、既に様々な準備が進んでいました。テーマ「かみとはすのものがたり」に込められたストーリーは、紙=神に通じる事から、世界的に著名な和紙作家堀木エリ子様のお話に始まり、蓮をいけるいけばなデモンストレーションで仏の世界を表現。デモの最後の一瓶で神仏融合の世界を表現しようと考えていました。


皆様に、此の企画の世界観に浸っていただき、楽しんでいただけることを、と想いながら、華道諸先生方や職員の方々が、汗と情熱をかけて様々な準備に奔走して下さいました。紙の原料であるミツマタ・コウゾを、生産者の元まで足を運んで入手し、大量のそれらを川で晒してアク抜きし、植物が紙=神へと変貌する大作オブジェ製作の段取り、また紙漉きのキットのワークショップのシミュレーション、蓮の種の袋詰め、などなど。。。


今回は残念でしたが、仕切り直して、このたびご縁をいただいた堀木エリ子様のお話を伺う機会を作りたいと思っています。

7月20日。近江へ妙蓮に会いに行く

妙蓮。この不思議な蓮の花は、雄しべも雌しべもなく花弁だけでてきています。滋賀県守山市に、室町時代から600年もの間大切にされている蓮。
蕾は見かけは普通の蓮と同じですが、開花すると次第に花弁の数が増えて2000枚から8000枚を越すものさえあるとのこと。双頭蓮ともいわれて、1茎2花から12花まであるそうです。
しかも、普通の蓮は4日間で咲き終わりますが、妙蓮の花は少しは花びらを落とすものの、2週間から20日間咲き続けて数千枚の花びらを散らさず茎についたままで枯れる、という不思議な蓮です。
妙蓮は、珍しいという事と、瑞兆であると喜ばれ、室町時代から将軍家へ、また将軍家を通じて天皇家に献上されてきたと、資料館の文献に書かれていました。東福門院の庭にも植えられたとの記述も拝見し、ご一緒した喜和田龍光財務部長様が、「大覚寺にもご縁のある蓮なのですね」とお話しになられていました。

8月大暑の候。大覚寺五大堂で写仏をさせていただきました。

わたくしは時折り、大覚寺 五大堂で写仏をさせて頂いています。一本の線をスッとひくのはたいそう集中力のいる事です。でも、写し終えると心が爽やかな気持ちに満たされます。
今日は阿弥陀如来様の写仏をしました。いつもながら下手なのですが、ある方の病気平癒を願って誠心誠意でお姿をなぞり、お供えさせていただきました。

華道総司所は8月16日まで夏季休暇となります。8月28日にはSummer college「かみとはすのものがたり」を開催しますので、ご参加の皆様とお目にかかれますことを楽しみにしております。

猛暑のみぎり、皆様がお健やかにお過ごしくださいますことを念じております。

7月14日。第三回「新いけばな主義」を拝見しました。

 

7月14日。神奈川県民ホールギャラリーにて、第三回「新いけばな主義」を拝見しました。

 

「阿やかれや 長刀鉾の 籤とらず」

令和3年の祇園祭は、昨年に続き、コロナ対策のため山鉾巡行など人の集まる行事は見送られるようです。でも7月は1ヶ月を通じてお祭(お祀り)の神事や行事があります。また、祇園祭が疫病退散を祈るお祭りであることから、古来より厄除けに檜扇をいける慣わしがあり、各家々や店先に飾られています。

 

あやかれや
 長刀鉾の
  籤とらず

 

山鉾が街中を浄めた後で神輿が通り過ぎる、その時、風が通りぬけたような気配を思い出しながら、今年も檜扇をいけます。

7月3日。勅使河原茜展「むすぶ」を拝見させていただきました。

勅使河原茜先生が御家元継承20周年を迎えられ、個展を開催されました。会場のホテルエミリオン京都1Fの家元教室「草月WEST」にて久々にお目にかかれて嬉しかったです。お互いに、お花の活動を停めてはいけませんよね!としばしお話をしてお慶びを申し上げました。

6月21日。大正大学 仏教学基礎コースでの授業を担当しました

講演テーマは「いけばなで自然と生命の大切さを学ぶ」です。対面授業の学生と、リモート受講の学生が半々だったこの日の授業の教室は、昨年11月に落慶された、地上4階建ての美しい新礼拝堂でした。
100分の講義の中で、弘法大師の曼荼羅の思想と、嵯峨天皇がこよなく愛した自然観を基層としている「いけばな嵯峨御流」の花態の一つである「景色いけ」を紹介しました。命の源である深山から生まれた水が、滞りなく流れ続ける。その水の流れが、生き物同士が命を支え合っている姿の多様な自然風景。「景色いけ」では、その自然風景の中に生まれる命の営みを植物に託していけ表すことを学びます。ひいては、いけばなは、自然を慈しみ尊ぶ心を育て、持続的な世界をめざすSDG’sに貢献できる一つの方法だとお話ししました。そして、嵯峨御流が2007年以来取り組んでいる美しい地球、日本、世界を守る「華道家行動宣言—自然環境保護の心を育む運動—」をご紹介しました。
嵯峨天皇の自然観と空海の曼荼羅の生命思想は、1200年ずっと嵯峨御流の全ての花態の基礎となって流れています。コロナ禍の今だからこそ一層、一輪の花からでも伝わってくる、いけばなの大きな意義を感じた次第です。

いつも、わたくしの講演の中では、いけばなを数作品、実演させていただいています。この日も、景色いけ「深山の景」「沼沢の景」、荘厳華(「そわか」の器を用いて)、瓶花、盛花をご覧いただきました。

写真の向かって右から二人目の方は、米澤嘉康准教授です。

6月21日。東京 有楽町で開催された、帝国華道院の、研究部作品展を拝見しました。

昭和6年に設立された、一般社団法帝国華道院。超流派の研究会です。今回は、テーマ花材を、ひまわり又はニューサイランとされ、今回の研究部作品展を拝見しました。

わたくしは、秋に開催される帝国華道院 いけばな大賞2021の審査員に招聘されておりますので、
心引き締めて、拝見させていただきました。

6月6日はいけばなの日

6月6日、自宅に咲いた花も交えていけてみました。
「6月6日はいけばなの日」
花があると、その周りがあたたかく感じます。

 

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