いけばな嵯峨御流

華務長の部屋

いけばな嵯峨御流 華務長
華道家

辻井ミカ

Profile

辻󠄀井ミカ先生は、祖父・父の跡を継ぎ昭和43年より嵯峨御流に入門され、平成2年派遣講師となり本格的に華道家としての活動を開始される。

平成8年華道芸術学院教授に任命されたのを始め、華道評議員、華道理事、華道企画推進室副室長等の総司所役職を歴任、平成16年より平成26年3月まで弘友会司所の司所長に就任される。

そして平成26年4月1日より華道総司所華務長に就任。
現在 嵯峨美術大学評議員、日本いけばな芸術協会理事、大阪府花道家協会常任理事、いけばな女流選抜作家展運営委員、大正大学客員教授を務められる。

華務長からのお知らせ

贔屓(ひいき)とマムシの対峙

4月22日にいけたムサシアブミを、いけかえました。
大覚寺の一角の坪庭に、昔屋根に飾られていた古い「贔屓」が置かれています(石の横)。贔屓するとは、誰かに肩入れするというような意味ですが、その語源は中国の伝説上の生物で、このように亀の姿をしています。

意味はWikipediaをご覧下さい。
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/贔屓

藪から頭をもたげたマムシの頭に見たてたのは、ムサシアブミの花です。

花材 ムサシアブミ サツマスギ

 

一日一華。4月24日。

お寺の「食堂」は「じきどう」と読みます。
大覚寺では、お昼時にはこの食堂で、僧侶の方々、職員さんだけではなく、華道の先生方はじめ専修会や講座受講生の皆様も一緒にお食事をいただきます。

今日は、階段を降りたところのスペースに、花をいけました。食欲増進の「黄」色を主体にして。
コロナの緊急事態宣言のもと、家にいても、つい気落ちしてしまいがちですが、生き生きした花と色の効果は、想像以上に人に活力を与えてくれます。わたくしも、今の時期は、元気の出る花を取り合わせたいけばなをいろいろ考えてみようと思います。

 

一日一華。4月23日。

今日は、よいお天気。

大覚寺の中庭に、見事にシャクナゲが咲いていましたので、そのシャクナゲを借景にしてシャクヤクの生花をいけました。

シャクナゲは石楠花と書き、ツツジ科の植物。もともとヒマラヤなどの高山に生育していたもので、「花の女王」と呼ばれます。
シャクヤクは牡丹と同じボタン科の多年草で、芍薬と表記されます。牡丹は「花王」と呼ばれ芍薬は「花の宰相」と呼ばれています。

シャクナゲとシャクヤク。姸を競う構図になりました。

 

一日一華。4月22日。

大覚寺 孔雀の間に花をお供えしました。
庭に咲いたムサシアブミとヒラドツツジ、それにお花屋さんで買ったシャクヤクを取り合わせています。

ムサシアブミは、サトイモ科テンナンショウ属の植物で、花(仏炎苞)の形が鎧(あぶみ)に似ていることからついた名前です。
地味な花ですが、よく観察するととてもユニークな姿をしていて、見飽きることがありません。仏炎苞というのは、サトイモ科の植物に見られる、肉穂花序(にくすいかじょ・花がさく部分)を包む大きな苞のこと。カラーやアンスリウムもサトイモ科なので、あの色鮮やかな部分が仏炎苞なのです。
そして、白のツツジには、初夏を思わせる爽やかな風のイメージを託しました。

さて、嵯峨御流ではインスタグラムで「#いけばなリレー」を始めました。ハッシュタグいけばなリレーをつけて、皆様もご参加下さい。
コロナで”Stay Home”。でも自然や花に心を向けて、花を生け、活力を取り戻しましょう!

 

一日一華。4月21日。

今日から、一日一華を目標に、毎日花を生けようと思います。花は、どんな場所にも、光と明るさをもたらしてくれます。

4月21日。大覚寺及び嵯峨御流華道総司所は、緊急事態宣言のもと5月6日まで閉庁しています。でも、寺中では数名の方々がお仕事や毎日のお勤めをなさっておられます。頑張ってくださる方々に少しでもホッとしていただきたくて、今日は職員玄関に花をいけました。

21日は弘法大師空海さまがご入定された縁日であり、御影供法要が、寺内のみで行われていました。


花材 イタヤカエデ 百合 カラー
花器 嵯峨好 桐竹紋花瓶 銘「鳳玉」山崎光洋作

 

 

The red sky at sunset in Hirosawa pond.

4月20日。広沢池にうつる夕陽に、不思議な力を感じて、夢中で撮ったもの。taken with iPhone

 

月刊嵯峨4月号。嵐山花霞の心象風景をいける

嵯峨御流の機関誌「嵯峨」4月号で、嵐山にある福田美術館をご紹介しました。福田美術館の庭は嵐山を借景として、近景にモダンな庭が配置されていて感興を覚えました。それに刺激を受け、私の花は、嵐山が全山桜に染まる風景を連想していけたものです。
保津峡から大堰川となり渡月橋を流れる辺りは、右岸は嵐山、左岸の堤は小倉山からなだらかに平地になります。さらに渡月橋から先の、嵯峨美術大学の辺りからは河原は一面ススキや菜花などに覆われます。作品では、諏訪蘇山作の器に、左岸の河原を見越して、花が咲きながら山を駆け上がるように感じる嵐山の心象風景をいけています。

撮影は、2月20日に行いました。その日の朝、実際に河原へ降りてススキを採取し、嵐山を見ながら桜を連想して。。。
https://www.sagagoryu.gr.jp/post_id_18642/

お家に花を

新型コロナウィルス感染拡大防止で、”Stay home”お家に居る時間が長くなりました。家族みんながストレスなく過ごせるように、花をいけてみませんか。花を置くスペースがない場合や和室の家でも、吊り花などいかがでしょう。
お家に花を!花から明るい気が広がることと思います。

写真は、我家の和室のコーナーに木の棒を渡して、その木に御題「望」花器を吊り、オンシジウム、チューリップ、胡蝶蘭をいけたもの。黄色は、人に活力を与えてくれる、ポジティブな色です。

「泰鳳」花器が誕生しました!

御即位を記念して、また令和改元記念として、生み出された花器「泰鳳」。

高御座の屋形と同じ八角の姿で、「八方」すなわちあらゆる方角に末広がりの発展を願うという思いを表しています。正面には菊花御紋章、背面には一対の鳳凰の間に嵯峨御所に伝わる桐竹紋様が描かれています。

こちらの動画でご紹介していますのでご覧下さい。

アメリカ ワシントンD.C.の桜だより

嵯峨御流 海外支部の方からメールをいただきました。その手紙には、このように書かれていました。
「美しい自然の風景を嵯峨御流のホームページにアップしてくださり有難うございます。ご存知の通り、私達は家に居るよう命令されていますので、今年はワシントンD.C.の桜を見に行くことができません。写真を通してしか桜を楽しむことができませんでした。また、平穏な日常になることを願っています。」
そして、ワシントンの桜だよりのホームページをお知らせ下さいましたので、ご紹介します。
世界的な新型コロナウィルス感染症拡大被害が一日も早く収束へ向かいますよう、祈るばかりです。
cherryblossomwatch.com

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