いけばな嵯峨御流

華務長の部屋

いけばな嵯峨御流 華務長
華道家

辻井ミカ

Profile

辻󠄀井ミカ先生は、祖父・父の跡を継ぎ昭和43年より嵯峨御流に入門され、平成2年派遣講師となり本格的に華道家としての活動を開始される。

平成8年華道芸術学院教授に任命されたのを始め、華道評議員、華道理事、華道企画推進室副室長等の総司所役職を歴任、平成16年より平成26年3月まで弘友会司所の司所長に就任される。

そして平成26年4月1日より華道総司所華務長に就任。
現在、日本いけばな芸術協会常任理事、いけばな女流選抜作家展運営委員、大正大学客員教授を務められる。

華務長からのお知らせ

6月12日。堺司所創立50周年記念祝賀会でのデモンストレーション

令和4年6月12日。ホテル アゴーラ リージェンシー 大阪堺で開催された、堺司所創立50周年記念の祝賀会に於いて、お祝いのデモンストレーションを「からころも」と題して行わせていただきました。在原業平をモデルにしたと言われている、平安時代の文学作品『伊勢物語』の中から、第9段「東下り」の巻に描かれている、三河国八ツ橋の情景を主なるテーマとして、舞台上にしつらえた花衣桁と景色いけで表現しました。花材はカキツバタ一色です。

「御所車」
デモンストレーションのはじめに、ご挨拶のあとまず御所車をいけました。松に芍薬・百合などの彩りを添え雅やかな世界への誘いの意を込めて。

『伊勢物語』
在原業平一行が東の国へと都を旅立ち、ようよう三河の八ツ橋のところへ着いた時に、一面のカキツバタを目の当たりにして、その場で詠んだ歌に一同感動の涙をこぼしたというお話。
その有名な歌は、「からころも きつつなれにし つましあれば はるばるきぬる たびをしぞおもふ」かきつばたの5文字が折り句となって詠まれ、そして慣れ親しんだ妻を都へ置いてきた切なさをもしみじみと感じさせる名句です。高貴な公達を連想させるのは、カキツバタの紫の色、紫は嵯峨御流伝書にも禁色の色・高貴な色として伝承されています。

「花衣桁」
花衣桁は、元東山公のお好みと言われ、着物を掛ける衣桁を床の間に見立てて、様々に花を飾れるよう工夫されたものです。流儀によりいろいろの型があるようですが、この花衣桁は嵯峨御流に伝わっているものです。
今日の設えは、向かって左、上から下へ神境、香炉、爵に一花一葉の花。中の柱に如意を掛け、半月花器にはいけ分けの姿。中央床板に据えた志野焼水盤に大株九花五行格と横姿二花で魚道分け。向かって右の柱掛けには六角籠に、「なみだ橋」と呼ばれる蜘蛛の巣とじ葉を流したいけかた。これは、生花で伝承されている「八ツ橋のいけ方」においても主人公在原業平の心を表す部分で、趣向を表す最も大事な要素として欠かせない一株です。3枚の葉を流して先を蜘蛛の巣とじのように丸め、花の後ろには業平の冠の纓と太刀を表す二葉を入れて追い葉とします。
花衣桁の脇に景色いけ沼沢の景でいけたカキツバタは、八つ橋の情景の余韻を表しました。

高幡不動尊あじさいまつり嵯峨御流いけばな教室華展開催

東京都内日野市の高幡不動尊に嵯峨御流いけばな教室が開かれています。
その発表会を兼ねて、6月14日まで開催されている華展を、ご指導なさっておられる先生のFacebook記事から引用させていただきご紹介いたします。
山内の紫陽花や青紅葉、柳などをお寺から戴かれ、13日(月)、14日(火)の両日、あじさいまつりにお越しの方々に楽しんでいただきたいと、一般公開なさっておられます。

5月31日。大正大学 仏教学基礎コースでの授業を担当しました

仏教学基礎コース、今年もご担当は米澤嘉康先生です。私はゲスト講師として春学期に一度、秋学期には実技で一度、担当させていただいています。今年度、春学期は対面授業で、30数名の方が受講されていました。講演の途中で深山の景、沼沢の景、そわかを用いた荘厳華を実演して解説しました。(瓶花は学生がいけたもの)
秋学期は11月29日です。とても楽しみです。

女流京華会 第51回いけばな展

5月21日、22日に開催された、女流京華会 第51回いけばな展。当日、私は会場へは伺えなかったのですが、出品された嵯峨御流の先生から、お写真を見せていただきましたので、ご紹介したいと思います。
テーマ花材の泰山木を用いた6名の嵯峨御流連作作品です。

6月5日。兵庫県公館での選抜作家いけばな展を拝見しました。

兵庫県いけばな協会主催の、選抜作家いけばな展が6月4日・5日、兵庫県公館にて開催されました。「いけばなの日」に因む催しで、嵯峨御流から3名の先生方が出品されましたので、私のスナップ写真でご紹介させていただきます。

6月6日。京都いけばなプレゼンテーション2022を拝見しました。

サブタイトルは
華やいだくらし〜薔薇を楽しむ〜

京都市芸術文化協会が主催し、京都いけばな協会が協賛して2013年から毎年行われている京都いけばなプレゼンテーション(通称「いけプレ」)。今年は薔薇をテーマに、いけばなの日に因み6月4日から6日、京都芸術センターで開催されました。レトロモダンな、旧明倫小学校である会場は、バラの香りに包まれて、、、

そして、京都市芸術文化協会 事務局長 山下聡さまがピアノで”The rose”を弾いてくださり♪素敵な瞬間に出会えてとても幸せでした!
薔薇の花は、それだけでも美しく心和みますが、いけばなにいけて鑑賞する薔薇には、さらに人の想いが込められて一層見る人の心に響きます。。。

6月6日は「いけばなの日」 June 6th is Ikebana Day!

6月6日は「いけばなの日」です。
これは、公益財団法人「日本いけばな芸術協会」が申請して2年前に正式に記念日登録されたものです。
この日をきっかけにして、いけばなの魅力がさらに広がっていくと良いですね。
日本いけばな芸術協会では、今年のテーマをトルコギキョウとし、各自がトルコギキョウをいけた作品写真をSNSにアップしていただけますことを奨励されています。
ぜひ、次のハッシュタグをつけて、皆様もどんどん投稿してください。

私がInstagramとFacebookに投稿した作品は、トルコギキョウとグミの取り合わせです。
花言葉は、優美(色によっても様々ありますが)。


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万年青の花

万年青は四季それぞれの姿にいけます。
「春のいけ方」「夏のいけ方」は、花を用いて葉を多く使います。
花屋さんでは、万年青の花は入手しにくいのでお稽古などではもっぱら青い実時の「秋のいけ方」、赤い実時の「冬のいけ方」をいけることが多いと思います。
自分で育ててみると、株から花の出る位置がよくわかり、「夏のいけ方」をいけることができますね。

嵯峨御流 富山春陽司所 創立50周年記念華展

5月21日・22日の両日、富山県高岡文化ホールで開催された富山春陽司所 創立50周年記念華展に伺いました。開会式では褒章状の授与式に続き、ご来賓ご祝辞、司所長ご挨拶、テープカットが行われ、大勢のご来客で華々しく幕が開かれました。

特に司所長津田美智甫先生のご挨拶では、親先生で初代司所長林美代甫先生に思いを馳せ「お花は良いね、お花は嘘をつかないから」と林先生がおっしゃられていたことなどお話しくださり、感無量でした。
会員一同力を合わせて、これからも益々のご発展を祈ります。

 

お庭の魅力 祇王寺

京都 嵯峨野の西にある小倉山の麓には、昔から貴族の別荘が多くあり、素朴な自然美と洗練された優雅さが辺り一面に漂う、そのような気配が嵯峨野の魅力ではないでしょうか。
前回ご紹介した常寂光寺もそうですが、自然の地形を生かして、しかもよくお手入れの行き届いたお庭を拝見すると、どれほどこのお庭が愛されているかがひしひしと感じられます。また、おそらく自然にできたと思われる苔庭は、湿り気の多い土地柄ならでは、でしょうか。
ここ祇王寺には平家物語に描かれる平清盛と祇王、その祇王が悲恋の果てに出家して、祇王の妹祇女、祇王の母刀自とともに住まいしたお寺です。その後、恋敵だった白拍子仏御前も出家してきて4人の尼僧が共に暮らしたお寺です。庵には4人の像と並んで平清盛像が一列におまつりされていて物語を感じることができます。

魅力は尽きることがありませんが、今は大覚寺の塔頭寺院であり、大覚寺から歩いて約2キロ、25分ほどで行けるところにありますので、足を運んでみられてはいかがでしょう。

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