いけばな嵯峨御流

華務長の部屋

いけばな嵯峨御流 華務長
華道家

辻井ミカ

Profile

辻󠄀井ミカ先生は、祖父・父の跡を継ぎ昭和43年より嵯峨御流に入門され、平成2年派遣講師となり本格的に華道家としての活動を開始される。

平成8年華道芸術学院教授に任命されたのを始め、華道評議員、華道理事、華道企画推進室副室長等の総司所役職を歴任、平成16年より平成26年3月まで弘友会司所の司所長に就任される。

そして平成26年4月1日より華道総司所華務長に就任。
現在、日本いけばな芸術協会常任理事、大正大学客員教授を務められる。

華務長からのお知らせ

9月9日 重陽の節句

毎年、嵐山法輪寺様で重陽を祝う法会が行われ、茱萸袋を授かることができます。毎年、この茱萸袋の芳しい香りがお部屋に満ちるのを楽しみにしているのです。
重陽のお話しで、NHK BS「美の壺 -千年咲きほこる菊-」に少しの時間ですが大覚寺 望雲亭にて、重陽の菊をいけて出演させていただいております。
ご覧くださいませ。
 
BS 9月24日(火)17:30-17:59
 
再放送(BSプレミアム4K)
BSP4K 9月23日(月)13:00-13:29
BSP4K 9月25日(水)前8:00-8:29
BSP4K 9月28日(土)前6:45-7:14

大覚寺 観月の夕べ 9月16日

観月の夕べは、9月15日(日)~9月17日(火・中秋)で、毎日 19時から満月法会とご法話があります。
16日今宵だけ、ご法話に続いて佐藤和哉様が宝塔前において篠笛を演奏されました。
幻想的な笛の音と水面の月にうっとり。。。

月天に祈る

9月15日「大覚寺観月の夕べ」初日。薄い雲がかかるものの夜空を明るく照らす月と、その月を映す鏡の様な水面の大沢池。平安時代の大宮人は盃にも月を浮かべて楽しまれたのだそうです。

19時月天に祈る法会が始まり、声明と読経の厳かな響きに満たされます。宝塔のほうへ歩いていくと、放生池にかかる柳の大樹を見越す月もまた美しい。

大覚寺 観月の夕べ

9月15日から17日(中秋)の3夜、大覚寺大沢池で観月の夕べが催されます。昨年に続き今年も16日の夜に、池の水面に響く佐藤和哉様の篠笛を楽しみにいたしております。
 
大覚寺の観月は、平安時代嵯峨天皇が貴族とともに楽しまれたように、今も静かに池に映じた月を愛でるものです。
 
大沢池は平安時代、元嵯峨天皇の離宮し 嵯峨御所の庭池にして、現存最古の庭園池、天皇のお庭に入る、そのような風情の残る場所

大覚寺 霊明殿

大覚寺 霊明殿。ここは拝観順路ではないお堂です。艶のある朱塗りの美しい霊明殿には阿弥陀如来様がおまつりされています。お堂の後ろ側には華道嵯峨御流 全国司所の霊名簿が安置されていて、毎日お祈りが捧げられている場所です。
このような美しい場所で、今は亡き先輩諸先生方のお名前が残されていくのはとても有難い事です。
 
写真の「はなびら」は大覚寺の布教リーフレットのバックナンバーです。わたくしが以前、流誌「嵯峨」用に霊明殿の扉を借景に撮らせていただいた作品を表紙に取り上げていただいたものです。

東博「神護寺」展

高雄曼荼羅を拝見できたのはこれで2度目、貴重な機会でした。紫綾地に金銀泥で描かれた縦横4メートルもの両部界曼荼羅の内、後期展示は金剛界曼荼羅。そして、ご本尊の薬師三尊をあらゆる角度から拝ませていただきました。
東博 平成館2階を埋めつくす書物、絵、仏像、等の中で1箇所この場所だけは写真撮影OKとのこと。神護寺の楼門におわすニ天王。

和のあかり×百段階段2024 ~妖美なおとぎばなし~

文化財を舞台に表現する空間アート
和のあかり×百段階段2024
~妖美なおとぎばなし~
が、東京の目黒雅叙園で2ヶ月半の間開催されており、「草丘の間」は「鯉の滝登り」がテーマでした。一葉式いけ花家元 粕谷尚弘先生が出品されていて凄い迫力です。草丘の間の釣り電灯も作品に取り込まれ、見る角度によって、滝を登る勢いの鯉の両眼に感じられて圧巻!

未生流中山文甫会 会長 中山高甫先生の二人展

9月2日。神戸三宮の、さんちかホールで開催された、いけばなと写真の二人展を拝見しました。
未生流中山文甫会会長中山高甫先生、写真家の森井禎紹先生が、2023年に兵庫県文化賞を受賞されたことによる記念コラボ展との事でした。
コラボ作品のいくつかを写真に撮らせていただきました、祭りをテーマにされた写真、そのテーマに見事に合ういけばな。息のあった作品に心がときめきました。

https://www.hyogo-photo.com/news/notice/20240829.html

花器「Profile」

8月26日。嵯峨御流華道総司所「ものづくり講座」(講師:嵯峨美術大学の楠林 拓先生)を受講して、楠林先生デザインの型にジェスモナイトを流し込み製作した掛花器。
この器に「Profile」と銘を付けて愛用している。

8月25日。常寂光寺様にて

常寂光寺様にて、父 博州の十三回忌を偲ぶ親しい方々との心温まる集まりに際し、皆様と語らいながら宴席で花をいける。
左。「一枯一栄」をテーマに、父が愛していた染付網目大皿には蓮、葉皿に枯れ蓮と芽のついている蓮根。
中。父が好んでよくいけた鶏頭を中心に秋草と種々、実付き七竈の紅葉、顔面土器に。
右。紫苑の生花。内に鯉の絵付アンティーク鉢
紫苑は思い草である故に。
書院から見えるお庭は別世界のような美しさ。

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