華務長の部屋

辻井ミカ

いけばな嵯峨御流 華務長 華道家 辻井ミカ

Profile

辻井ミカ先生は、祖父・父の跡を継ぎ昭和43年より嵯峨御流に入門され、平成2年派遣講師となり本格的に華道家としての活動を開始される。

平成8年華道芸術学院教授に任命されたのを始め、華道評議員、華道理事、華道企画推進室副室長等の総司所役職を歴任、平成16年より平成26年3月まで弘友会司所の司所長に就任される。

そして平成26年4月1日より華道総司所華務長に就任。
現在 京都嵯峨芸術大学評議員、日本いけばな芸術協会理事、いけばな女性作家展運営委員、大阪府花道家協会常任理事を務められる。

華務長からのお知らせ

2月24日。北海道にいます。嵯峨御流いけばな公開講座が、2月26日に札幌で開催され、デモンストレーションをします。

平成29年2月26日 嵯峨御流いけばな公開講座「華やかな平安文化の薫りをいける~大切にしたい北海道の風景~」が開催されます。

2月24日。江別のグリーンワールドさんで、蝦夷松とハルニレを切らせていただきにきました。氷点下の中、北海道司所長佐々木先生の車で花材採取と風景を見せていただいて、26日の講演会他、デモをストレーションに臨みます。

詳細

日時は、平成29年2月26日 13:00~15:30

会場は、北海道立近代美術館 講堂。

内容は、いけばなデモンストレーションと、自然環境・景観に関するレクチャー。

問い合わせは、北海道司所長 佐々木祥子様。電話090-313-6064

主催は、嵯峨御流北海道地区連絡協議会。

後援は、北海道教育委員会・札幌市・札幌市教育委員会。

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2月20日。沖縄へ!!

19日の最終便で那覇空港へ降り立つ。気温は約24度、暑くも寒くもなく快適で温室の中にいるように湿度が高い。

ホテルへ向かう車窓から目にする植物は、まるで温室の中にいるような植物ばかりなのだから当然ではあるのですが。

20日。沖縄司所長比嘉康甫先生・相談役新垣幸甫先生・副司所長比嘉絹甫先生にお世話になり、早朝から植物の生産者の方を訪問してきました。デモンストレーション植物の下見の為です。

我々にとっては、たまらない魅力的な植物や葉物が、既に街路樹や道端にも生えていて、改めて、日本は多様な気候帯の国だと実感します。。。一日中花材を見たり、4月13日の沖縄での世界大会デモンストレーションと花展花材の話にあけくれ、最終便で小雪の舞う京都へ深夜帰宅。

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2月18日。華道総司所において、「遊花一日 冬期大学」が開催されました。

年に3回、嵯峨御流総司所会員を対象に開催されている「遊花一日」特別講習会が、華道総司所内の華道芸術学院において行われました。10時半からの開講式では、黒沢全紹門跡猊下に続いて私も140名の受講生の皆様にご挨拶致しました。今回は冬期大学、講師は西村強甫学院長です。西村先生が選ばれたテーマは「景色をいける」、午前中のデモンストレーションでは、生花七曲の応用で 富士を三管・五管・寸渡いけ控流しと体後添流しで それぞれ いけ表されました。

午後の実技では、控流しまたは体後添流しの富士を、西村強甫学院長、黒田祥甫副学院長、冨岡紀甫副学院長、下村久仁甫研究所副所長の実技指導のもと、クラスを分ける事なく 入門者からベテランまでが同じテーマに挑戦されました。

この特別講習会「遊花一日」は、今年で9年目となります。元々、華道芸術学院の建物が昭和24年に建設された翌年の昭和25年に第一回夏期大学講座が開催されて以来、ずっと夏だけの特別講習会が大覚寺の中で行われていたものが、発展して、平成20年に遊花一日となり、夏期・秋期・冬期の年3回目と、なったものです。

いけばなの文化を知り、キャリアも所属司所も超越して花やテーマに無心に取り組み、三昧の境地になれるのが、「遊花一日」です。

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大覚寺宸殿前庭の左近の梅

まもなく、大覚寺宸殿前庭の紅梅の莟がひらきます。

大覚寺の重要文化財「宸殿」の前庭には、平安時代の古式に則り、左近の「梅」が植えられています。

梅は遣唐使などにより、はじめに白梅が、後に紅梅が日本にもたらされたといわれており、歳寒の三友と呼ばれ、歌にもたくさん詠まれて、万葉集の時代には花といえば梅の事を言ったようです。平安遷都の際に、御所の紫宸殿の前庭に植えられたのは、左近の梅、右近の橘でした。その後、一説には村上天皇の御代に御所の火災がきっかけとなり、御所は左近の桜に変わったといわれています。

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大覚寺明智陣屋のお玄関を飾る梅の生花。

 
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供待を飾る、臥龍梅の作品。嵯峨御流会の皆様が生けてくださったものです。

 

2017年2月17日。一光流家元継承記念展を拝見いたしました。

国宝 元興寺禅室において開催された記念花展は、一光流先代家元の梅田博宣先生の一周忌追善と、平成28年4月1日に二代目家元を継承された梅田和伸先生の家元継承記念展でした。

先代お家元が、この元興寺とのご縁が始まりだったことから、二代目お家元も継承記念花展はこのお寺でとの御意向だったと伺いました。

国宝のお堂は、柱や壁にも歴史の重みが感じられ、会場に設えられた数百枚の蓮葉から漂う蓮の芳香がお堂の隅々にまで満ち、清らかで厳かな雰囲気の中で、先代の遊び心が偲ばれる御遺作の品や、お洒落な一光流スタイルの作品の数々を拝見させていただきました。

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家元 梅田和伸先生の作品

 

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一光流二代目家元 梅田和伸先生。数百枚の蓮葉と散華の前で。

 
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先代家元 梅田博宣先生のご遺作。先生の遊び心が偲ばれる。白いマイセンの白磁皿に、ご自身が絵付けされ、陶器の梅皿を貼られた作品。

 
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新聞に掲載された、嵯峨御流の先生方の作品をご紹介します。

2017年2月10日。京都新聞夕刊。華の時代~二条城にいける<黒書院>~の紙面に、垣花悦甫副華務長の、紅白梅を使われた生花の作品が掲載されていました。

50年前マレーシア国王夫妻をお迎えする際に、恩師の助手として献花式をされた思い出のお部屋で、国王ご夫妻への想いを紅白梅に託された作品です。 

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2017年2月15日。日本女性新聞、「第42回北國花展~伝統と現代~」の記事。1月14日~17日まで金沢市で開催された展覧会において北國芸術賞を受賞された西保淳甫先生の受賞者大作作品の写真が掲載されていました。テーマは「春風」。花材は松・梅ほか。

また、写真は載っていませんが、196名の出瓶者の中から記者が注目した諸作品の紹介として、特別大作席の嵯峨御流 横田寿美保先生の「祥」(花材は暗転・杉ほか)が紹介されていました。

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2月11日。桂古流創流150周年並びに二代目新藤華盛襲名記念祝賀会に出席させていただきました。

2月11日、伊勢丹浦和店での桂古流創立150周年記念華展を拝見し、お家元ご一家の作品も拝見させて頂きました。また、夕刻から浦和ロイヤルパインズホテルにて開催された祝賀会にお招き頂きました。

副家元に、ご子息の白龍先生が就任なさるというおめでた尽くしです。

桂古流は、江戸時代の末期、桂宮家に花務職として仕えられた養真斎白龍氏によって創始されたものと伝えられ、三代目からは、浦和の地にて華道普及に努められたということです。

舞台壇上には、9世家元新藤華盛先生、会長新藤三枝先生、副家元白龍先生が並ばれ、華盛先生からご挨拶がありました。続いて、ご来賓お祝辞を、日本いけばな芸術協会理事長で一葉式いけ花家元 粕谷明弘先生、日本いけばな芸術協会副理事長 都未生流家元 大津光章先生、小原流家元 小原宏貴先生、衆議院議員 武正公一様、さいたま市長 清水勇人様の五名の方々が述べられました。柿沼トミ子埼玉県議会議員の乾杯、宴の終わり頃には、東儀秀樹氏が登場され、楽しいトークと素晴らしい演奏。

お家元とご一家のお人柄ゆえか、皆様のお祝辞はとても温かいものでした。ご来賓のご祝辞の中にあった、いけばなは人の和をつなぐもの、というメッセージは、深く心に残りました。

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沖縄の寒緋桜

沖縄では、1月から2月にかけて桜のシーズンです。

寒緋桜という品種で、濃いピンク色の花が下向きに可愛く咲くのです。沖縄の桜前線は、本島北部から南部、そして離島へと下がっていくのだそうです。一年中暖かい沖縄では、桜の花が開花する温度まで下がらないと、咲かないのですね、先に寒くなる北部から順に桜前線が南下して行きます。

この写真の桜は、昨年の1月に沖縄の先生が一番に咲き出した寒緋桜の枝を切って、わざわざ送り届けて下さったものです。すぐにいけて、昨年の月刊嵯峨に掲載させて頂きました。

今年、一般社団法人いけばなインターナショナル世界大会が沖縄で開催されます。5年に一度、日本で開催され今回は11回目となります。4月12日から16日まで、会場の沖縄コンベンションセンターで、名誉総裁高円宮妃久子殿下ご臨席の元7流派のデモンストレーションと華展が繰り広げられ、世界60か国164支部から1100名を超える会員が集まられます。詳細は、I.I.公式ホームページをご覧ください。

http://www.ikebanahq.org/convention/11th/WC2017_brochure.pdf

 

3日に分かれて行われるデモンストレーションの、トップ初日13日13時から、嵯峨御流がデモンストレーションをします。時の巡り合わせとご縁で、私が1時間のデモンストレーターをつとめせていただく事になっております。1200年嵯峨御流が大切に伝承している、嵯峨天皇様が示された、命の大切さと平和を願う心を花に託して、沖縄司所の皆様とも力を合わせ、全力で臨みます。

もしデモンストレーション見学ご希望の方は、華道総司所にお問い合わせ下さいませ。

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2月3日。大覚寺で節分会が執り行われ、参拝させて頂きました

2月3日は節分。大覚寺で10時から恒例の節分会が行われました。法会は、門跡猊下御導師の元、竹原善生教務担当執行の発音に合わせて声明の音が堂内に響き渡り、心に感動の波がわき、寒さを忘れてしまいました。大覚寺の、美しい僧侶の所作にも、見とれてしまいます。

邪気払いの豆は、大覚寺では「福は内」しか言いません。

では、節分会について、大覚寺ホームページより引用させて頂きます。

人生に幸福と平和を

節分会(星まつり)

御影堂にて執り行なわれる節分祭。 節分は字のごとく「季節の分かれる時」で、立春・立夏・立秋・立冬などを表しています。現在では立春の前日の節分がとくに重んじられていますが、今日のような形は、平安時代、12月末に宮中で行われていた追儺式という悪鬼を追い払う習俗と、庶民の間にあった神様を家に迎えて祭るためにおはらいをする習俗が合わさり、豆をまいて鬼をはらう行事として江戸時代頃に定着したと言われています。真言宗では、その年の運命をつかさどる星を供養し、祈願をささげることにより人生に幸福と平和がもたらされるとしています。 なお、法会ののち参拝者に向けて福豆がまかれます。

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福は内!

 
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門跡猊下も、福は内!

 
 
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福は内!

 
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参拝者の中から選ばれた方々や、酉年生まれの職員の方も、福は内

 
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竹原善生教務部長

 
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塚本智道僧正の御詠歌

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2月1日。華道芸術学院 専修会特Aクラスの授業を担当して。

大覚寺の中に、昭和24年に創設された華道芸術学院があります。嵯峨御流の師範を取得された方は、ご自分の所属司所(全国109司所)の研究会に参加すると同時に、華道芸術学院の専修会にも参加できます。大覚寺の中にある本所専修会以外にも全国に9箇所(東京、金沢、名古屋、和歌山、岡山、広島、香川、松山、福岡)あり、階級別に各クラスに分かれて活発な研究会をしております。

2月1日。小雪舞う嵯峨野は、寒さは厳しくともそれはまた嵯峨野ならではの風情でもあると感じる一日。この日、本所で専修会特Aクラスの授業を担当致しました。元教授、元派遣講師として、全国の師範を指導されていた先生方のクラスです。いけばなの技術はもちろん、理論も知り尽くした先生方のクラスでは、指導するというよりも、いけばなとはこのように楽しい境地になれるものなのだ、という事を理屈抜きに感じさせて頂ける雰囲気があります。

午前は理論の講義をし、参考花を見て頂きました。午後の実技では、先生方は、配られた花材の癖や極端な曲がりまでも愛おしそうにじっと眺めておられたと思うと、枝を生かし、あるいはためて癖を直し、上手く捌いて行かれます。

10時30分から15時30分まで、どなたも疲れを見せることなく、クラスの雰囲気は後半にさしかかるといよいよ活気と熱気を帯びて「節分の花」が次々と出来上がります。満面の笑顔で花をいける皆様は喜びにあふれているように見えた一日でした。

私は、授業を終えて、祖父辻井弘洲の遺語のなかに、このような一節があるのを、思い出しました。

「.花は生きている。花から話しかけられることもあれば   花と語りあうこともできる。花を生けるとは、花の持つもっとも美しい和合の姿を見いだす事である。」

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参考花 野辺の景

 
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参考花 節分の花

 

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