3月16日、いけばなインターナショナル東京支部創立60周年記念華展に出瓶
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東京 表参道にある、青山ダイヤモンドホールに於いて開催された記念華展で、私は流代表花席(1800×900)に「野辺の景」をいけました。花材は、枝垂柳・浦島草・桜草・菜の花・貝母・蕗の薹・撫子など。
また、I.I.東京支部会員で嵯峨御流の6名の方も出瓶されましたので、作品写真をご覧ください。3名の方は御題「人」花器を使って下さいました。他の3名の方は桜の連作です。
1時半からのワークショップは、各国大使夫人方をはじめとして先着30名の方々に対して行われました。全員に、まずいけばなについての10分程のレクチャーを私が担当させていただきましたが、I.I.は公用語が英語、習う方もほぼ全員が外国語圏の方々です。続いて、三流派に分かれての実技。嵯峨御流のテーブルには10名の方を7名のメンバーが、ほぼマンツーマンで御指導。その中には、先日大覚寺にご来訪下さった、ラトビア共和国大使夫人と、ウルグァイ大使夫人もおられ、大覚寺は素晴らしかった!大好きですとお話しして下さり嬉しく思いました。
ワークショップでは、皆様大変熱心に、またとても上手においけになり、花には、言葉や国境を越えて人と人をつなぐ力があると思いました。I.I.のモットーである<花を通じての友好>を実感したひとときでした。
3月13日、「嵯峨御流京都北地区連絡協議会 いけばな公開講座」において講演とデモンストレーションを致しました
平成28年3月13日(日)、京都北地区連絡協議会主催「いけばな公開講座『華やかな平安文化の薫りをいける』 」が、京都府綾部市の綾部市中央公民館において開催されました。
サブテーマは、「お雛さま・丹波のひなまつり」。京都北地区の7司所(丹波司所 橋立司所 舞鶴司所 丹円司所 福知山司所 久美浜司所 綾部司所)から230名もの方が、遠方からは貸切バスで参加して下さいました。
丹波にはうっすら雪の降るところもあった寒い日ですが、中央公会堂のホールは皆様の熱気で、暑いくらいです。
京都北地区連絡協議会運営委員長 岡本和甫先生のご挨拶の後、まず私の講演「美しい地球を守る・嵯峨御流景色いけ七景三勝」をお話しさせていただきました。
続くデモンストレーションは、田中喜久甫いけばな文化綜合研究所所長と共に。
舞台上には、大きな雛壇の設え。幅奥行きとも1800mm、高さは背丈よりも高い雛壇を、地区の先生方が手づくりで作って下さいました。
デモンストレーションでは、まず「嵐峡の景」、続いて「十二律管」。「十二律管」は、嵐山の風景のもとに なっている、桜と松で構成し、「嵐峡の景」との連作としました。
続いて、地区の皆様が持ち寄られた御題「人」花器を用いて、花でひな飾りを表現しました。
開会式での岡本委員長のご挨拶の中で「京都北地区の春は遅くきます、それで旧暦でお雛様を飾ります。丁度今日の3月13日はぴったりだなと想いました」と仰ったように、ちょうど季節にふさわしいテーマとなりました。
最上段は「そわか」を用いて男雛・女雛。2段目は「御題『人』花器」を用いて三人官女。
五人囃子は、五人の奏でる音を十二律管で連想していただくことにして、3段目には右大臣・左大臣を「御題『人』花器」に。お殿様の日傘や御履き物を持つ仕丁は、同じ3段目に、総司所好み十二律管 「奏」を用いて。
最後に、舞台右端に御所車をいけて、完成といたしました。
前日の準備には、寒い中を地区役員の先生方が遅くまでお付き合いくださり、とても有難く思いました。舞台は、大勢の人が心を合わせて作り上げるものです。いける人、支える人、運ぶ人、などなど。関わる人の和の力・これが舞台の成功を導きます。今回の舞台は、舞台を支える方、そして230名の会場の皆様も一体となれた、温かい心が通い合うような雰囲気でとても嬉しく思いました。
「いけばなインターナショナル東京支部創立60周年記念 会員によるいけばな展」に出瓶します。
一般社団法人いけばなインターナショナル(通称 I.I.)は、生け花の精神と芸術性に深い感銘を受けた米国人エレン・ゴードン・アレン夫人(Mrs. Ellen Gordon Allen)により、「花を通じての友好」をモットーに、1956年に東京に設立された国際的な文化団体です。国籍も所属流派も多様な会員が、当初20数名で発足した組織が、今日では、全世界50数ヵ国および地域に161支部が設立され、会員数7600名を数えるまでに発展いたしました。日本国内には、札幌、仙台、東京、埼玉、鎌倉、信濃、名古屋、大阪、神戸、京都、広島、福岡、沖縄の13支部があり、登録会員は2000名に達しています。
会の運営は、会員のボランティア活動を主体とし、国際法律事務所の助言、国際会計事務所の監査を受けて健全に行われています。(以上、I.I.ホームページより引用)
名誉総裁は高円宮妃久子殿下でいらっしゃいます。「Ikebana」が世界共通の言葉になってきたことは、I.I.の御功績だと思います。嵯峨御流も、創立時より関わらせて頂いております。
今回60周年を迎えられる東京支部は、TFC(Tokyo Founding Chapter)と称し、各国大使夫人や名誉会員を含む700名をこえる会員が、活動しておられます。
創立60周年記念華展は東京都内の青山ダイヤモンドホールB1Fにおいて、3月16日(水)11時~19時30分までの間、1日だけ開催されます。11時にオープニングセレモニー、終日バザー「White Elephant Sale」があるそうです。私も、この度出瓶致します。入場無料催しですので、お近くへお越しの際にはお立寄り下さいませ。

3月6日。嵯峨御流華道芸術学院 「 自然塾 」修了式に出席
嵯峨御流では、全国109司所に所属する師範以上の方を対象に、華道芸術学院で学べる制度があります。
暖かく快晴の3月6日、大覚寺内に建てられている華道芸術学院に於いて、毎月1回日曜日に開催されている「自然塾Bクラス2年間・Cクラス2年間」の修了式に出席いたしました。卒業証書・本所講師及び本所副講師資格の授与式と、4年間の皆勤賞・精勤賞贈呈も行いました。
自然塾B・Cは、1日に2花態の実技と伝書講義を受けるので、かなり充実した内容になっています。習う方もややハードでしょうが、講師の先生方にとっても、授業の準備や段取りは大変エネルギーが要る事なのです。
しかし、講師は常に温かく懇切に忍耐強くご指導下さり、こうして皆様が満足された表情で卒業式を迎えられました。卒業された方は、このまま日曜日に行われている自然塾Aクラスに進むか、他の曜日の専修会へ進級していかれます。 全国10地区に、華道芸術学院地区専修会が、設置されています。嵯峨御流の師範以上の資格を持っておられる方は、まず所属司所へお尋ね下さい。
この日の卒業式の写真がとれませんでしたので、3月6日の大覚寺の風景を掲載させて頂きます。
大沢池をバックに五大堂観月台に立つ、刀剣乱舞の「膝丸」は女子にモテモテ!今日も大勢のファンが並んで写真を取っていました。
「いけばな女流選抜作家展」に出瓶しました。ジュニアいけばな展併催も併催されています。
大阪心斎橋大丸北館14階イベントホールに於いて、3月3日(木)から8日(火)迄開催の産経新聞者主催「いけばな女流選抜作家展 」後期展に出瓶しました。
嵯峨御流、前後期の作品スナップ写真を、ジュニア出瓶作品も併せて掲載させて頂きます。
5番席の大きさは2100mm✖️1200mm
14番席の大きさは直径3000mmの半円形です。
 前期5番:本田博甫・吉村睦甫・永田陽甫・村上眞智甫・中村昌甫 |  前期14番:山田宏甫・槇 信甫・辰巳順甫・森山幸甫・奥野敏甫 (この写真は阿部朋也様撮影) |
 後期5番:辻井ミカ・中井元甫・中山妙洲 |  後期14番:伊東美知甫・津国瑞甫・小川貞甫・加藤雅甫・三宅奈津甫 |
 ジュニア展後期:伊東千夏 |  ジュニア展後期:蒲田尚菜乃 |
 ジュニア展後期:田井智海 |  ジュニア展後期:岩尾綾甫 |
 ジュニア展後期:原 京香 |  ジュニア展後期:松岡莉子 |
 ジュニア展前期:高砂 ひかる |  ジュニア展前期:武司望夢 |
 ジュニア展前期:汐月章乃 |  ジュニア展前期:山田百花 |
京都市右京区にある嵯峨小学校6年生は、この1年の間に2度大覚寺でいけばなの実習をして、今年の3月卒業式に際して一人一人が想いを込めた「いけばな」を小学校の廊下に展示します。子どもたちが、嵯峨の宝物である地元の美しい環境から豊かな感性が培われていった、その成果をいけばなに託して表現する「嵯峨小学校花校路」、3月1日から4日まで9時~16時30分(最終日は15時まで)
一般の方も見て頂けるそうですので、お近くへ来られた際はぜひお立ち寄りくださいませ。
花に想いを託して、見る人と感動を分かち合えるいけばなの魅力を、子供達が身に着けてくれることは、将来この子供たちが出会う様々な人や場面にきっと役立ってくれると思います。私たちがいきている世界は、人と人が作り出すものですから、根本となる人がお互いに理解し合い愛情をもって接することができれば日常の些細な事は許しあい、大きな争いごとは小さくなり、人が助け合えればどんな問題も解決へと進むと思うからです。
いけばなは、人と人のすぐそばにあって、愛や喜びをもたらしてくれるもの。花を通じて、人々がやさしい心になれるような世界を作っていってほしいと思います。
 EPSON MFP image |  6年生がいけたお花を5年生が見学 |
この一年に、嵯峨の歴史や自然に触れる度に歌に詠んだものを、かるたにして展示されていました。
いけばなを体験した感想が沢山あり、全てをご紹介することは出来ませんが。
2月28日、未生流笹岡大阪支部華展を拝見しました。
大阪市中央公会堂(国指定重要文化財)において開催された支部展では、80名余りのお社中や新師範の作品が展示されていました。壮麗なネオルネッサンス様式の建築に、和のいけばなと、家元笹岡隆甫先生をはじめ支部会員の皆様の和服姿が良く似合い、素敵な華展を拝見させていただきました。
2月28日、嵯峨御流大阪遠州司所 研究発表華展を拝見しました
嵯峨御流大阪遠州司所が、大阪市内のキャッスルホテル「錦城閣」に於いて、研究発表華展を催されました。会場は、淀川に面した大きな窓がとても解放感のある和室です。
会場構成は、淀川の借景をうまく取り込み、室内に於いた「五管筒富士」が水の源流を思わせ、そこから七曲を経て、淀川を背景にしてレイアウトされた「景色いけ七景三勝」へと至る展開は、水の流れのストーリーを感じる様な展示の仕方で素晴らしいと思いました。
先輩後輩が和気藹々の明るい雰囲気を大切に、これからも益々の司所の発展をお祈りします!
公益財団法人 日本フラワーデザイナー協会 主催「日本フラワーデザイン大賞2016」が、京都市内の、みやこメッセに於いて開催されました。 私は審査員として招聘を受け、2月26日の審査会に出席。10部門370作品を9名の審査員が5時間を要しての厳正審査でした。技術や色彩等々に加えて、<オリジナリティー>は大切な要素となります。多くの作品を拝見して、日本のフラワーデザインもいけばなも、日本の花文化ととらえれば、その創作の源には自然のうつろいを繊細にとらえる日本人のDNAがしっかり流れているのではないか、そのように感じ自分自身いろいろ考えさせられました。
受賞作品以外に、外部審査員4名それぞれから特別賞が選ばれ、わたくしも「辻井ミカ賞」を選ばせて頂きました。(これら受賞作品は、NFDから発行される冊子に掲載されるそうです)。27日10時15分から行われた表彰式式典では、ご臨席の山下晃正京都府副知事様、藤田裕之副市長様にご挨拶させていただくことができました。
続いて、秋篠宮紀子様と眞子様が御巡覧なさいました。
ところで、このコンペのポスターは、若いデザイナー育成の為、美術系の大学生からの公募となっているそうです。今回は、京都造形芸術大学・京都嵯峨芸術大学・京都教育大学の3校からの公募で、1位2位3位とも京都嵯峨芸術大学生が受賞!!
1位の向井葉月さんは、今回のコンペのテーマ「花の季(とき)」を砂時計で表現されていて美しく印象的なポスターです。表彰式では3人の学生はそれぞれ表彰を受け、1位の向井さんは感謝の言葉を述べられていました。受賞風景を私が撮ったものを掲載し、ご紹介させていただきます。皆さんの今後の制作活動にも、大いに期待しております。
 日本フラワーデザイン大賞2016 ポスター |  辻井ミカ賞 表彰状をお渡ししました |
 公募で入選したイラスト。 左から、1位向井葉月さん。中 2位中根千穂さん。 右 新川 華さん。 |  向井葉月さん受賞風景 |
 ポスターのコンセプト | |
嵯峨御流ベルギー支部の活動。日本とベルギーの修交150周年を記念して
2016年は日本・ベルギー修交150年です。その記念事業の一つでオープニング・セレモニーの一環でもある雅楽の演奏会において、嵯峨御流ベルギー支部が、日本から都築知加教授の応援を得て、挿花をされました。演奏会は1月23日、 会場はパレ・デ・ボザール。VIPが大勢来られる演奏会会場の、迎え花として、 花火をイメージした大作。そして壁の左右の棚に嵯峨御流の景色いけをいけられたそうです。ベルギー支部から、そのいけこみ風景などの写真が送られてきましたので、再度ご紹介させて頂きます。
https://www.sagagoryu.gr.jp/post_id_4686/ も併せてご覧ください