いけばな嵯峨御流

華務長の部屋

いけばな嵯峨御流 華務長
華道家

辻井ミカ

Profile

辻󠄀井ミカ先生は、祖父・父の跡を継ぎ昭和43年より嵯峨御流に入門され、平成2年派遣講師となり本格的に華道家としての活動を開始される。

平成8年華道芸術学院教授に任命されたのを始め、華道評議員、華道理事、華道企画推進室副室長等の総司所役職を歴任、平成16年より平成26年3月まで弘友会司所の司所長に就任される。

そして平成26年4月1日より華道総司所華務長に就任。
現在、日本いけばな芸術協会常任理事、大正大学客員教授を務められる。

華務長からのお知らせ

10月12日から14日。嵯峨御流「華道祭」

嵯峨御流華道祭が10月12日から14日まで、大覚寺にて開催されます。
この華展は、御始祖嵯峨天皇様への奉献花の心で、日本全国108司所と海外支部が一堂に会して挿花いたします。
今年は初めての秋の開催となり、春とは趣の違う花材でご覧頂けます。

会場:京都 嵯峨 大覚寺・華道芸術学院
日時:4月12日から14日。
   10時〜16時(最終日は15時まで)

詳細は、こちらをご覧下さいませ。
https://www.sagagoryu.gr.jp/page_id_11664/

 

嵯峨御流「華道祭」10月12日〜14日

大覚寺では、11月30日までの2ヶ月間、嵯峨天皇様の御宸翰般若心経が一般公開されています。10月1日には心経殿の扉が開かれる開扉の儀式に高円宮妃久子殿下と絢子女王殿下が御成になり、開白法会が行われました。

また、1日から8日まで、伝統儀式である「二十一座般若心経法」が10時と14時に約1時間ほど行われており、10月6日に華道嵯峨御流関係者が参拝をさせていただきました。


法要の最中に、突風と滝のような雨が降ったかと思うと、法要の終わり頃には雲が晴れみるみる青空となり、美しい庭を回廊から眺めながら、開かれた心経殿に初めて入らせていただきました。
1200年の時を経た御宸翰を間近で拝み、深く感銘を受けました。

1200年前の弘仁9年(818年)戊戌の歳に、国に蔓延した疫病から民を救うため、空海様のおすすめにより般若心経を浄書されて病気平癒を祈られたところ、病はおさまり国に平和が訪れたことから、この御写経は勅命により封印され、大覚寺に納められて、60年の戊戌の年が回ってくるたびに時の天皇様の勅命により開封されてきたものです。今年、20回目、1200年目の開封の歳にあたり、歴史上初めて一般にも公開される運びとなりました。

私共嵯峨御流の華道家は、大覚寺で華務職として嵯峨天皇様の御心を伝え続けているものです。嵯峨天皇様は平安時代に、庭の大沢池に咲く菊を手折られ、殿上の瓶に挿されました。

その菊の姿に自ずから天地人三才が備わっていたことから、「爾今花を賞ずる者は宜しく之を以って範とすべし」と仰せになられたと寺伝にあり、命の尊さと平和を願う心を花に託せよとの御心は1200年の時を大覚寺の中に伝承され続けています。

 

10月12日から14日まで、大覚寺で嵯峨御流華道祭を開催致します。
全国108司所の代表者と、地区ごとの17地区の作品、また嵯峨御流役員の作品などを嵯峨天皇様への奉献花として寺内全体にいけております。
時間は、10時から16時。
期間中も、心経殿は9時から17時まで開かれています。
華道祭の3日間は、全国の華道家が集い、永宣旨に則った称号の親授式が行われております。また大沢池の池畔には模擬店や屋台などが出て賑やかになります。

ぜひこの機会に、大覚寺・華道総司所へ越し下さいませ。
14日14:00から15:30頃まで、大沢池畔において、大柴灯護摩が行われます。

 

華道祭

https://www.sagagoryu.gr.jp/page_id_11664/

 

大柴灯護摩
https://www.sagagoryu.gr.jp/?page_id=11918

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「第51回日本いけばな芸術展」後期展 10月6日〜8日まで開催。大阪なんば高島屋7階にて。

「第51回日本いけばな芸術展」が大阪なんば高島屋7階で、10月3日〜8日まで開催されています。
公益財団法人日本いけばな芸術

 

 

協会に所属する112流派794名が、前後期に分かれて多様ないけばな作品を出品しています。

前期:3日から5日
後期 : 6日から8日
※5日・8日は入場16:30まで。閉場17:00


嵯峨御流からは、後期展に6作品が出品されましたので、私のスナップ写真でご紹介します。


前期展には、嵯峨御流から7作品が出品され、こちらのページでご紹介しています。
https://www.sagagoryu.gr.jp/post_id_13091/

 

辻󠄀井ミカ                       吉田泰巳

花材は、蝦夷松・タビビトノキの花・エケベリア

田中喜久甫                      垣花悦甫
中井元甫                       岡本和甫
高砂由利甫                      田口小枝甫
江口美和甫                      長谷川明洲
伊東美知甫                      山田幸甫

 

西村強甫                      宮本登美甫
枡中柚紀甫                     吉村美由紀
冨岡紀甫                      加野華峰
小河原優甫
重田清風

 

大覚寺の嵯峨天皇勅封般若心経戊戌開封法会が様々な報道に取り上げられています。

大覚寺では、嵯峨天皇勅封般若心経戊戌開封法会が10月1日から始まりました。60年に一度しか開かれない心経の扉は、11月30日までの2ヶ月間開かれます。
様々な報道に取り上げられていますので、一部をご紹介します。

 

①10月2日。午後7時からテレビBS朝日で、「京都ぶらり歴史探訪」に、大覚寺の伊勢総長様が出演されました。

http://www.bs-asahi.co.jp/kyoto_burari/lineup/prg_055/

 


②Yahoo!ニュース
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181001-00000042-mai-cul

 

③京都新聞10月2日朝刊に記事が掲載されました。


④門川京都市長様のFBにこのお写真と記事が掲載されています。

 

⑤ 毎日新聞10月1日夕刊


⑥NHK10月4日。京都のニュース
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kyoto/20181001/2010001922.html


⑦10月3日。朝日放送「おはよう朝日です。」おはようコール
http://kansai-joshiana.com/blog-entry-7885.html

「第51回日本いけばな芸術展」 10月8日まで大阪なんば高島屋7階にて開催中です。

「第51回日本いけばな芸術展」
10月3日から8日まで開催中。大阪なんば高島屋7階にて。公益法人日本いけばな協会所属の112流派794名の出品とあって、大変盛大で豪華な華展です。

 

開催中、イベントとして各流派のデモンストレーションが行われており、10月4日は嵯峨御流、村上巨樹先生が、わかりやすく説明をなさりながら、見事に藪山査子(やぶさんざし)の生花をいけられました。
助手は、岡﨑玉峰先生、白川恵甫先生。

「第51回日本いけばな芸術展」10月3日、オープンしました。

第51回日本いけばな芸術展が10月3日から8日の日程で開催されます。

私は後期6日から8日に出瓶します。
会場:大阪なんば高島屋
前期:3日から5日
後期 : 6日から8日

 

このブログで、前期の嵯峨御流の作品をご紹介します。

 

10月1日。大覚寺で、『戊戌開封法会』心経殿御開扉「開白法会」が行われました。

10月1日は、眩しいくらいの晴天となりました。

10時から行われた開白法会には、高円宮妃久子殿下と絢子女王殿下が御成りになり、献花献茶式を含む厳かな法要が営まれました。法要の中で伊勢俊雄宗務総長が読み上げられた願文には、1200年前に国民を苦しめた疫病と地震などの災厄から民を救うため、嵯峨天皇が弘法大師空海様のおすすめにより般若心経を浄書されたことにより国に平和が訪れたこと、その霊験あらたかなお写経は封印されて、以降60年に一度戊戌の歳に勅使によりご開封となること、またこの度のご開封により万民豊楽を祈ることなどが述べられていました。
清らかな御読経の中で心経殿の扉が開かれて、まず高円宮妃殿下と女王殿下が嵯峨天皇御宸翰般若心経を拝まれ、続いて霊宝館で後光厳天皇、後花園天皇、後奈良天皇、正親町天皇、光格天皇の般若心経を拝まれました。

 

この開白法会では、嵯峨御流執行部による献花式が行われ、また供華侍者を学校法人大覚寺学園嵯峨美術大学・短期大学の約40名の学生がつとめられました。紅白の装束を着て、二人が一対となって呼吸を合わせて動かなくてはならない所作を、学生さん達は見事に美しく動かれました。

法会は12時すぎに終わり、本日ご参集なさった全ての方々が晴れ晴れとした表情をなさっておられ、皆様の心の内から発する光というものを感じて私は深く感動致しました。
今日を迎えるまでに、台風の被害や様々な事を、御流の先生方を始め、職員の方々や関係する多くの方々が力を合わせて懸命に乗り越えて来られ、人事を尽くしてこられたからこそ、輝く光がもたらされたのだと思いました。


勅封般若心経は、本日から11月30日までの2ヶ月間、開かれています。

10月2日。午後7時からテレビBS朝日で、「京都ぶらり歴史探訪スペシャル」に、大覚寺の伊勢総長様が出演されます。

10月2日。午後7時からテレビBS朝日で、「京都ぶらり歴史探訪スペシャル」に、大覚寺の伊勢総長様が出演されます。
詳細は、ホームページをご覧下さいませ。
http://www.bs-asahi.co.jp/kyoto_burari/lineup/prg_055/

9月26日。「山口ゆめ花博」いけばな展の前期展を拝見しました。

https://www.sagagoryu.gr.jp/post_id_12941/

このブログの続きです。

広々した立派なドーム会場の中で開催されているいけばな展は、山口県いけばな作家協会によるもので、いずれの流派の作品も力作で、大変見応えのある花展です。

嵯峨御流から、前後期にわかれて18名の方々が出瓶されているとの事でしたので、何とか拝見したいと思い、生け込み日夜の18時過ぎに会場に伺いました。

 

青野直甫先生にご案内頂いて会場に到着すると、嵯峨御流の大勢の皆様が会場入口で待っていてくださり、感激しました!

ご重役の大先生をはじめとして、出瓶されている皆様、その中には初めてお会いする方、奥様や子供さんもご一緒の方、後期出瓶だけれど会いに来て下さった方など。お目にかかれてとても嬉しく思いました。

 

お一人お一人から、作品の意図を聞かせていただきながら、熱い想いを分かち合いながら拝見させていただきました。

花を愛し嵯峨の花を誇りにしていらっしゃる皆様のエネルギーが一層伝わってきて、とても楽しいひとときを過ごさせていただきました。感謝の気持ちでいっぱいです。

いよいよ「60年に一度の扉が開く」

9月4日の台風21号により被災された皆様には復旧作業で心身共大きなご負担の日々をお過ごしの事とお察し申し上げます。

大覚寺は、室戸台風の時に匹敵する甚大な被害でしたが、職員の皆様総出で、人力で出来る精一杯まで清掃、復旧、立て直しに全力を尽くされ、拝観も再開されました。
寺内は着々と10月1日に迎える「嵯峨天皇宸翰般若心経戊戌歳開封 大覚寺心経殿開扉『開白法会』」の準備に余念がありません。


寝殿、正寝殿の傷んだ障壁画も、とにかく元どおりの場所にまたおさまっています。大沢池周辺の73本の倒木はまだこれからだそうですが、お寺に伝わる華道嵯峨御流の人達も、一丸となり復旧に尽力していきます。

人々の、お寺を愛する気持ちによって、お寺が日に日に光を取り戻していく姿は、あちこちに深い傷跡があっても、何か勇気を感じる光景です。

大沢池。まだちらほらと見える名残の名古曽蓮が風に揺れて、美しいです。

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