10月8日(金)、奈良県文化会館で開催された、奈良県華道会設立90年記念 第65回奈良県華道展覧会を拝見しました。会場では、会長 松村翠英先生、運営委員 吉村晴芳山先生・梅田和伸先生にお迎えいただき、楽しく歓談させていただきました。
嵯峨御流からは、前後期合わせて5名の先生方が出瓶されています。
この日は前期展で、嵯峨御流の3名の先生方の作品スナップ写真を取らせて頂きました。残念ながら後期は拝見できずお名前だけご紹介します。
前期 三谷利恵甫 岡田幸甫 田中桂甫
後期 榮嶋享甫 境 将甫
「Japan Study1」という伝統文化を学ぶ課目でのリレー授業です。受講生は年々増えていて、抽選で限定200名なのだそうです。この日も教室は満員でした。
私の講演テーマは、「いけばなで環境を守る」。伝統文化いけばなの花型で、水の連続した流れによって生まれる風景をいけるいけ方「景色いけ 七景」を紹介しました。
七景のうち、3つの景を実演。「深山の景」は、水の源流を表現するもので、貝塚伊吹や満天星躑躅を持参しました。「野辺の景」は、大学のキャンパスに自然に生えている草を採取してもらって、いけてみました。
「海浜の景」写真は撮りませんでしたが、日本の典型的な白砂青松をいけました。
「景色いけ」では、風景を、自然界の中の連続した水の流れによって生まれるものととらえており、その原点である大沢池(庭湖)は1200年姿を変えず存在しています。「景色いけ」は守りたい風景や取り戻したい心象風景、いけばなの型により後世に残し伝える事ができるものです。私たち華道家は、人々の誇りや想いのこもった風景を大切に残していくためにも、いけばなで美しい風景をいけて共感を広げていくことで、自然に関心を持ち環境を守る意識を、人々に広める一助となりうるのではないでしょうか。
9月29日、埼玉大学教育学部付属中学校の学生5名が、嵯峨御流いけばなを体験されました
同中学校は、修学旅行先の京都で、班別学習を実施され、5名の学生がいけばな嵯峨御流を体験するため華道芸術学院に来られました。
私は、西村強甫学院長とともに、学生に歓迎の挨拶を致しました。授業は黒田祥甫先生が担当され、盛花の実技を指導して下さいました。今回のように、学生が進んで日本独特の伝統文化体験を希望されるのはとても嬉しいことです。
10月4日、世界の湿地管理や生態保護に取り組んでおられる、9カ国から10名の国家公務員及び地方公務員の方々が、日本の環境保護について学ぶ研修にこられ、 風景をいけるいけばな「景色いけの」のデモンストレーションとワークショップを、自宅で開催致しました。ワークショップでは、ススキ・鶏頭・コスモス・リンドウ・ひかげのかずらを用いて、想い花景色いけをいけて頂きました。全員が全く違う風景作品となり、それらの違いをお互いに話ししながら大いに盛り上がりました。
「第48回日本いけばな芸術展」を拝見しました。10月7日、東京・日本橋高島屋にて 。
「第48回日本いけばな芸術展」194流派1058名の代表作家による展覧会が10月7日から14日までの8日間を4期に分けて開催されます。、今回のテーマは「いのち輝く、千の美」。
嵯峨御流から4期に分かれて、次の18名の方が出瓶されます。(花席番号順に)ぜひご覧ください。
7日・8日 井出嘉津(13) 篠原節甫(87) 向井節甫(101) 小林幸甫(145)
工藤れい甫(215)
9日・10日 伊藤智昌(87) 長瀬節甫(101) 平林昇甫(145) 増田美代甫(168)
11日・12日 大用裕甫(87) 田辺宏洲(145) 植木てる甫・川村三鈴・柳井泉甫(159)
13日・14日 和田嘉甫(87) 野呂章彺(101) 萩原淳甫(145) 奥秋富甫(192)
初日の今日、10月7日に拝見して参りましたので、私が撮った嵯峨御流作品写真を掲載させていただきます。
2015年10月6日(水)、神戸大丸で開催された、兵庫県いけばな協会主催のいけばな展を拝見して参りました。
テーマは“感じる秋。花に映す”。
神戸ビエンナーレと同時期に開催されているこの大丸での花展も、とても盛会でした。
阪神淡路大震災から20年目の今年、復興へむけての今までのご苦労を改めて感じながら、力作の数々を拝見いたしました。
嵯峨御流の前期・後期の作品、スナップ写真ですが掲載させていただきます。
 加野華峰 |  白川恵甫 |
 那須真澄 |  廣田千代甫 山形美智甫 |
 中村のぶ甫 |  末道良甫 |
 吉田泰巳 |  藤原スミ甫 昆陽隆甫 大西 茜 |
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なお、時間の都合で神戸ビエンナーレ2015「いけばな未来展」の嵯峨御流花席は5会場のうち2会場しか拝見できませんでしたが、写真を掲載いたします。
10月4日、京都市内にある大本山本能寺文化会館で行われた、松本博康先生・松本博成先生が主催される華道本能寺松実会の華展を拝見いたしました。
松本博成先生の作品は楓の生花。松本博康先生は行李柳の生花です。
10月4日、世界の湿地管理や生態保護に取り組んでおられる、9カ国から10名の国家公務員及び地方公務員の方々が、日本の環境保護について学ぶ研修にこられ、 風景をいけるいけばな「景色いけの」のデモンストレーションとワークショップを、自宅で開催致しました。ワークショップでは、ススキ・鶏頭・コスモス・リンドウ・ひかげのかずらを用いて、想い花景色いけをいけて頂きました。全員が全く違う風景作品となり、それらの違いをお互いに話ししながら大いに盛り上がりました。
9月29日、広島から大覚寺へお写経と写経奉納式の為お越しになられた、中国教区寺族婦人会の皆様とお目にかかり、少しの間お話しをさせていただくことができました。
奥様方は、嵯峨御流いけばな愛好会を作って 楽しんでいらっしゃるとの事。先日は明王院様に於いて華展を開催されたそうです。
1枚のお写真を見せて頂きましたが、ゆったりとしたお寺の空間に配された作品は、お寺という場も含めた全体が作品といえる魅力的な華展だと思いました。これからも、いろいろな可能性にチャレンジして頂きたいと思います。
神戸ビエンナーレで 京都嵯峨芸術大学院卒業生の超大作絵画作品を拝見しました。奇想天外という植物がモチーフになっています
現在開催中の神戸ビエンナーレ、ペインティングアートコンペティション部門で准大賞をとられた日月美輪(ヒヅキ ミワ)さんの作品「永遠(とわ)」を拝見してきました。奇想天外という植物をモチーフにして幅10m、高さ3mの絵画を描かれました。日月さんは、この作品を制作する段階で、8月の熱い最中、華道芸術学院の教室を借りて 巨大な画面に挑んでおられた姿を見ていましたので、彼女の努力の成果を拝見するのを楽しみにしていたのです。実物に接し、圧倒的な大きさと確かな構図に感動しました。日月さんの作品コンセプトには、「たった2枚の葉を1000年、2000年という長い生涯延ばし続ける植物「奇想天外」の強い生命力を日本画材で描いた作品。」と書かれていました。
※日月 美輪さん 2014年 京都嵯峨芸術大学大学院 造形絵画分野 修了
※神戸ビエンナーレ公式HP
http://www.kobe-biennale.jp/compe/paint/000446.html