華務長の部屋

辻井ミカ

いけばな嵯峨御流 華務長 華道家 辻井ミカ

Profile

辻井ミカ先生は、祖父・父の跡を継ぎ昭和43年より嵯峨御流に入門され、平成2年派遣講師となり本格的に華道家としての活動を開始される。

平成8年華道芸術学院教授に任命されたのを始め、華道評議員、華道理事、華道企画推進室副室長等の総司所役職を歴任、平成16年より平成26年3月まで弘友会司所の司所長に就任される。

そして平成26年4月1日より華道総司所華務長に就任。
現在 嵯峨美術大学評議員、日本いけばな芸術協会理事、大阪府花道家協会常任理事、いけばな女性作家展運営委員、大正大学客員教授を務められる。

華務長からのお知らせ

6月5日。東京 巣鴨にある大正大学で、仏教学科基礎ゼミナールの授業を担当しました。

6月5日、大正大学仏教学科で授業を担当させていただきました。毎年春学期・秋学期一回ずつゲスト講師として招聘を受け、今年で5年目になります。登録受講生は25名です。まず、自己紹介を兼ねてお話を致しました。

「大覚寺は1200年の歴史があり、もと嵯峨天皇の御所だったところ。その御所で発祥したのが嵯峨御流です。当初はまだ嵯峨御流という名前ではありません。後になって名前が誕生しました。日本の公的な記録の中では、類聚国史という書物の中に、嵯峨天皇がお花をいけられたという記録が残っております。嵯峨御流は、密教的な思想体系をもった華道です」という嵯峨御流の紹介の後、私の講義に移りました。

講演テーマは、「いけばなで命と自然の大切さを学ぶ」です。大覚寺大沢池が1200年前の姿を今もとどめている日本現存最古の庭園池であることや、その大沢池の風景を原点として、山から海までの風景を7つの特色ある水の流れに分け、それらの水が連続して流れることで風景が生まれるという発想が花態となっている、嵯峨御流「景色いけ」について、実演を交えて約1時間お話ししました。嵯峨御流のすべての花態に曼荼羅の宇宙観が現れていますが、景色いけにおいては、命の根源である水の流れの連続性が風景を生み出すという発想で、山から海までの「七景」をつなぐと、一つの大景観が表現できるというところが、嵯峨御流の独自性です。景色いけが出来た昭和6年頃の日本の時代背景なども説明しながら「景色いけ・七景の水の取り方」の中から「深山の景」「沼沢の景」をデモンストレーションで紹介し、「いけばな」は生命感の表現であると説明しました。

最後に、荘厳華を「そわか」を用いていけました。密教の六大思想というものが反映された花型である荘厳華は、それぞれの役枝に六大を形にして表現しています。曼荼羅の宇宙観である六大無礙の思想を、森羅万象の「地・水・火・風・空」の5つの役枝と、精神性を表す「識」の6つの要素の調和美で表現すると説明して、授業は終了しました。皆さん、熱心に聞いてくださり、嬉しく思いました。

基礎ゼミナール担当教授の神達先生、仏教学部長 林田康順先生、秋学期担当教授の米澤先生、助手の池田そのみさんが授業を見守っていてくださいました。秋学期は、荘厳華「そわか」の実技をする予定ですので、楽しみです。

本日は、派遣講師の石田啓甫先生に助手をしていただきました。視察とご挨拶のため、大本山大覚寺から伊勢俊雄宗務総長、草津栄晋部長、華道課職員の方々も、お越しになりました。

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書家 瀬原加奈子様の字

成城石井が90周年を記念して、出羽桜酒造とのコラボで【成醸おもひ】という去年の金賞受賞のお酒をつめた日本酒が6月1日全国の成城石井店舗に並んでいま
す。お酒ラベル揮毫は、若くて凛々しい、女流書家 篆刻家 瀬原 加奈子様。

嵯峨御流が毎年 大阪うめだ阪急百貨店のコンコース側ウィンドウ七面にいけているお正月迎春大作の、題字を書いて下さっている方です。

ウィンドウの題字もあわせてご覧ください。いけばなの作品コンセプトに合わせて書いて下さっていますので。

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6月6日は「いけばなの日」

伝統芸能の世界では、6歳の6月6日にお稽古を始めると上達するといわれております。近畿のいけばな協会では、これを踏まえて6月6日を「いけばなの日」として、いけばな文化について考え、発信する日としています。

 地域ごとにいろいろな行事などを実施され、いけばなの普及に努めておられます。その中で、イベントのご案内を頂いた協会のみのご紹介となりますがが、いずれも入場無料催しですので、お時間おありでしたら是非ご覧ください。
※兵庫県いけばな協会は5月末頃にいけばな体験を開催されました。

 

京都いけばな協会  6月3日、4日
「京都いけばなプレゼンテーション2017<自然と造形>」 京都芸術センター

 

大阪府花道家協会 6月11日から13日
「いけばな大阪特別展」  西梅田 ブリーゼブリーゼ1階

 

奈良県華道会 6月3日~5日
『にぎわいの花咲かそう』 奈良町にぎわいの家にて。

 

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5月28日 「嵯峨祭」。魂に活気が吹き込まれる、祭りの感動。

室町時代から嵯峨の地に伝わる「嵯峨祭」は、毎年5月の第四日曜日が還幸祭で、今年は5月28日に行われました。愛宕神社と野々宮神社の二神二基の御神輿が大勢の威勢の良い若衆に担がれて10時にお旅所を出発し、まず清凉寺釈迦堂、そして12時に大覚寺へ到着。大覚寺勅使門の前で、神官様からお祓いを受け、続いて大覚寺門跡猊下がご加持と般若心経を唱えられる、神仏習合の形で浄めの儀が執り行われます。そのあと、嵯峨野一帯  嵐山までの町内を、御神輿が練り歩きます。先頭を行くのは五基の10mもの長さの鉾。鉾の先につけられた牡丹、麒麟、沢瀉、菊、龍の雅な金具には「かん」が付いていて、鉾の持ち手が独特のステップを踏みながら「かん」を鳴らしながら歩く所作も見所の一つです。

ところで、お祭りに関わる方々が着ている法被には、お揃いの「山々紋」が描かれています。これは、「嵯峨」の漢字のやまへんを重ねたもので、法被の紋は大覚寺の寺章「山々紋」を桜で囲んだもの。桜で囲まれたこの紋は、嵯峨小学校の校章でもあります。


そして、素晴らしいのは、嵯峨の子供達が、小さな二基の子供神輿を担いで、大人と同じように町内を練り歩く事。地元の祭りは、地元の子供達が担っていってほしいと思います。そして子供達に、地域の誇りであり450年もの昔から続く祭りは、自分たちが継いでいくのだという自覚が芽生えることを祈っています。

子供神輿の先頭を歩かれるのは、大覚寺の檀信徒総代でいらっしゃる井上與一郎先生。嵯峨小学校の中村貴子校長先生も、山々紋の法被を着て子供達に付き添われていました。愛宕神社の御神輿は男子が、野々宮神社の御神輿はは女子が担いでいて、元気な子供達の姿を見ていると勇気が一杯湧いてきました。

私も、この地域に生まれ育ち、毎年このお祭りに親しんで参りましたので、勅使門での仏事と神事をどうしても拝ませて頂きたく、わずかな時間でしたが立ち会わせて頂きました。

 

過去の嵯峨祭に関するブログ

http://www.sagagoryu.gr.jp/2016/04/?cat=57

http://www.sagagoryu.gr.jp/post_id_1642/

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5月20日。二葉流家元 堀口昌洸先生のお別れの会に参列させて頂きました。

シェラトン都ホテル大阪上本町において行われた、お別れの会に参列させて頂きました。

大勢の方々による白い花の献花に囲まれたお家元のご生前の遺影からは、優しいお人柄が偲ばれます。ご冥福をお祈り致します。

5月28日。いけばなインターナショナル大阪支部 フェスティバルに作品を出瓶しました。

大阪国際交流センターで開催されたいけばなインターナショナル大阪支部第26回フェスティバルで、会員による花展が開催され、出瓶会員の中で嵯峨御流の作品をご紹介します。

当日は留学生対象のワークショップ、エンターテイメント等も行われ、盛会でした。また、各国領事館の花も展示され、インドの花を挿花担当致しました。

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辻井ミカ

 
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髙砂由利甫

 
 
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伊東美知甫

 
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インド

 
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海崎幸甫

 
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留学生対象のワークショップ

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I.I.京都支部花展に出瓶された、嵯峨御流の会員の作品をご紹介します。

5月27日、28日にI.I.京都支部花展が京都市国際交流会館で開催されました。ご案内を頂いていたのですが伺えず残念でした。I.I.メンバーの中で、嵯峨御流の皆様の作品のみを、ご紹介致します。

お写真は、会員の方から提供して頂きました。

1.垣花悦甫、堀井節甫、上村和甫

垣花悦甫、堀井節甫、上村和甫

 
2.田口小枝甫

田口小枝甫

 
 
3.増渕多恵甫

増渕多恵甫

 
4.川原廣甫

川原廣甫

 
5.中西千里甫、井尻順甫、前久保里女甫

中西千里甫、井尻順甫、前久保里女甫

 
6.梅津道甫

梅津道甫

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山田幸甫

 
8.倉橋郁甫、中尾光月、田伏澄甫

倉橋郁甫、中尾光月、田伏澄甫

 
 
9.宮野貴甫、秀平彩華、島満甫

宮野貴甫、秀平彩華、島満甫

 
10.浪花馨

浪花馨

 
11.端美年子

端美年子

 

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5月19日。神田外語グループ会長 神田外語大学創立者 佐野隆治様を偲ぶ会に参列させて頂きました。

本年3月18日に82才でご逝去された、神田外語グループ会長   佐野隆治様を偲ぶ会が、東京の如水会館で行われました。遺影に献花をさせていただいてご冥福をお祈り申し上げ、会場では現理事長佐野元泰様にご挨拶させていただくことができました。

神田外語大学では、日本の文化の学びを通じて国際理解を深めるという目的で、嵯峨御流のいけばなを在校生や留学生にお教えする機会を頂いています。また、昨年からは神田外語大学の学生さんが大覚寺へこられて、いけばなや歴史を学ぶ体験をされています。交流のご縁を重ねるうちに、神田外語大学の信念である、「言葉は世界をつなぐ平和の礎」というお言葉通り、言葉の学びを通じて世界平和に貢献する人材育成に努めておられることが素晴らしい!と思いました。学生が真の学びを得るためには本物に触れなくてはならない、というお考えのもと、例えば学内には諸外国から取り寄せた本場の調度品を置かれたり、アジアン食堂「食神」という名前の本場のアジア料理を出すレストランを運営されています。神田外語学院を創立された佐野隆治様は、第二次世界大戦後に、「二度と戦争を起こさないためには、外国の人たちと心を通わせられる若者を育てなければならない。」という決意で昭和32年に神田外語大学の前身である英会話学校を設立され、その熱い信念のもと神田外語グループは常に進化し続けておられます。ご逝去の直後 平成29年3月30日、イギリスの高等教育専門誌「THE(Tmes Higher Education)」が作成された「THE 世界大学ランキング日本版2017」において、総合で46位、全国私立大学の中では11位にランクインされたそうです。素晴らしい創始者の熱い想いを受け継がれる学生が、世界平和の実現にむけ自らの力を発揮して行かれる中に、嵯峨天皇様の平和を願う心と、命の大切さを花に託すいけばな嵯峨御流が、人材育成に貢献していることを誇りに思います。

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5月19日。東京上野 寛永寺で、有栖川宮慈性親王様のお墓参りをさせて頂きました。

今年4月9日の華道祭にて、大覚寺最後の宮門跡様であられた有栖川宮慈性入道親王さまの150回御忌法会が営まれました。150回御忌法会の成満ご奉告のため、黒沢全紹門跡猊下、伊勢俊雄宗務総長、草津栄晋総務部長ともに上野寛永寺に同行させていただきました。慈性入道親王は10歳で大覚寺の第44世門跡と蓮華光院門跡に就かれ、密教興隆と大覚寺の護持発展につくされました。ところが、弘仁2年9月、実弟である江戸・輪王寺の第13世公紹入道親王が31歳で夭逝され、後継問題が起こり、大覚寺門跡であられた慈性入道親王に白羽の矢がたてられたという事です。慈性入道親王は10年ほどで愛する大覚寺に帰山することを誓われて、江戸へお立ちになられたということです。しかし、諸事情が重なり、やっと慶応3年10月15日の大政奉還を機にようやく大覚寺へお帰りになる事が認められた直後の11月24日に急逝、行年55才で薨去されたのです。現在、上野寛永寺輪王殿にある宮墓地にある慈性入道親王様のお墓は、今も大覚寺の方を向いて建てられている、ということです。>

 大覚寺HPより、勅使門のお話しもご覧ください。

 https://www.daikakuji.or.jp/about/story_chokushimon/

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第50回日本いけばな芸術展が東京日本橋高島屋で開催され、第4次展(5月16日・17日)に出瓶致しました。

<公益財団法人日本いけばな芸術協会のHPより一部引用させて頂きます>

日本いけばな芸術協会は、全国のいけばな流派の大同団結により1966年に創立され、50周年の記念すべき年を迎えられました。

5月10日から17日まで、50周年を記念して東京日本橋高島屋で開催される華展は、「半世紀の夢を咲かせて」をテーマに、198流派1062名の代表作家による作品展示の他、50年の歩み写真パネル展示や子供いけばな体験が行われました。

初日10日には、名誉総裁常陸宮妃華子殿下によるテープカットで幕があき、13日には天皇皇后両陛下の行幸啓を賜わり、盛大な記念展が展開されました。

https://www.takashimaya.co.jp/tokyo/special_event/ikebana.html

 

嵯峨御流から20名の会員が1次から4次に分かれて出瓶しました。

第4次展の私の作品をご紹介させて頂きます。花材は板屋楓、竹の子、タビビトノキの花、百合です。

いけこみの日の15日の朝に、嵯峨のタケノコを切ってもらって東京へ運びました。

タケノコの勢い、新緑の緑滴る板屋楓に、初夏の生命感を感じて頂けましたら幸いです。

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