「花神往来 ~嵯峨・大覚寺の花々~」北岡清写真展 開催
いけばな嵯峨御流の月刊「嵯峨」の表紙を飾った花々の写真展が開催されます!写真家 北岡清さんが撮影されたものです。北岡さんには、毎月月刊嵯峨「智恵に学ぶ」の私のいけばなを写真を撮って頂いていますし、表紙以外にも 研究会いけばな講座など沢山のページをお世話になっています。肉眼で見るのと、写真にした時の構図はかなり違うので、葉一枚の扱いでも北岡さんから的確なアドバイスいただいて、私はいつもいろいろと教えていただいています。
会期 9月1日~29日 10時~19時(最終日は6時まで)
場所 わに平ギャラリー都千本 JR湖西線和迩駅前 平和堂和迩店2階 ☎ 077-594-5298
9月17日、18日、華道総司所において、ゼミナール「盛花」「瓶花」が開催されました。
17日は盛花で、田中喜久甫いけばな文化綜合研究所所長の担当。18日は下村久仁甫副所長による瓶花。私は、17日の朝礼で受講生の皆様にご挨拶をいたしました。ゼミナールの教室には皆様の熱気が感じられました!
いけばなインターナショナル 大阪支部例会に出席しました
9月18日、草月流の石川青葩先生のデモンストレーションでした。85歳でいらして、益々活発にクリエイトされておられます。作陶歴50年で、今日のデモンストレーションの花器は全てご自作の器です。
ご来賓 韓国総領事夫人ご臨席の元、I.I.のモットーである「花を通じての友好」を実践するこの例会には、120名ほどの会員・ゲストが参加されて華やかな催しでした。
ツーショットの写真は、草月流 石川青葩先生と。
9月12日、大阪市内「たかつガーデン」に於いて開催された家元華展を拝見させて頂きました。大阪府花道家協会会長でもいらっしゃる、家元 新居哲甫先生の作品と、副家元 新居淳甫先生の作品のお写真を、お許しを得て掲載させていただきます。
9月13日、兵庫北地区連絡協議会いけばな公開講座において、講演とデモンストレーションを行いました
爽やかな快晴の平成27年9月13日(日)、兵庫北地区連絡協議会主催「いけばな公開講座 『 華やかな平安文化の薫りをいける』」が、兵庫県立三木山森林公園音楽ホールでで開催されました。サブテーマは『響き合う風景』。兵庫北地区の5司所(播南司所 北播司所 但馬司所 西播司所 ひかみ司所 )から多くの参加者でホールは満
席となりました。地区連絡協議会運営委員長 林田桂甫先生のご挨拶に続き、講師紹介(服部孝月華道企画推進室長と私)の後、講演「いけばなで美しい地球を守る」、デモンストレーションへと進行しました。
デモンストレーションでは、一部を除きほとんどの花材を地元産のものをご用意いただいていました。おそらく流通には乗らないような、おもしろく曲がった大王松などなど、地元の先生方のご尽力ご厚意をひしひしと感じます。まず「景色いけ 河川の景」花材は躑躅・紅葉・シャガ・立ち日陰・小菊・岩。続いて「十二律管」柊南天と
百合。最後は『響き合う風景』と題した大作を、バッハのゴルトベルク協奏曲の調べに乗って、助手の先生方全員でいけていきました。花材は青竹・大王松・椿・棕櫚の葉・パンパス・鶏頭・アンスリウムなど。
フィナーレで、音楽ホールの舞台背景のカーテンが開かれると、外の森林公園の風景がガラスを通して現れ、参加者の皆様の心といけばなと初秋の三木山の風景が響きあう 素敵な瞬間となりました。
地区の役員の先生方に心から感謝申し上げます。
朝夕、虫の音が響き、秋らしくなってまいりました。9月の月刊嵯峨に掲載した作品は、文人盛です。早秋の実りの数々を、大振りの手付き籠に盛ってみました。熱帯ア
ジア原産の「くわずいも」は、食べられないお芋です。古い伝説に、弘法大師が修行で空腹に苦しんでいたとき、農夫に山芋を下さいと頼んだが、焼いた里芋を農夫が「食えない芋」と偽って、弘法大師に差し出さなかった。その芋は本当に食べられない「くわずいも」となって野生化したと言われています。このようないわれのある「くわずいも」ですが、お芋に見える部分は茎で、アロカシアの一種、成長が早く存在感のあるお芋の部分とみずみずしい葉は、いけばな花材としてとても魅力的な植物です。花屋さんでは、成長が早いくわずいもは、「出世芋」と呼んで開店祝いや事務所開きのプレゼントとして縁起物にされているとか。
月刊嵯峨9月号の門跡猊下のお言葉は「忘己利他(もうこ りた)」門跡猊下のご法話は次のとおりです。
「『忘己利他』これはわが国の天台宗の開祖である伝教大師最澄の言葉です。私たちには、他人のために何かをしてあげたい、困っている人に救いの手を差し伸べたいという気持ちがあり、それが利他行です。しかし、私たちが利他行をしても、相手がそれに感謝してくれないと失望し、時には相手に腹を立てたりします。親切にしたがた
めに相手を憎む羽目になってしまうことがよくあります。
最澄は、布施をするには、『三輪清浄の布施』でなければならないといっています。三輪とは布施を構成する三つの要素で、第一に施者の心が清浄であること、第二は受者の気持ちで、布施を受ける人がこだわりのない気持ちでいること。第三は施物で、布施で施す物が清浄であることを指します。この三輪の中で最も大事なことは、施者
の心なのです。無我の心で施しをすべきで、それが『己を忘れる』ことだと言っているのです。己を忘れたとき、相手に対して清浄な布施ができるのであり、それこそが慈悲なのです。」
花材 くわずいも 仏桑花(ハイビスカス) 鹿ケ谷南瓜 南瓜 茄子 瓜 ズッキーニ 獅子唐
8月27日から、9月1日まで開催された、いけばな新進作家展の後期の嵯峨御流作品を掲載させていただきます。
場所は大阪心斎橋大丸本館7階会場。主催は産経新聞社。
 眞鍋直甫 |  青野直甫 |
 小田ひさ甫 |  岩崎美恵甫 |
 河合澄甫 |  井川佳甫 |
 右から、出瓶者の眞鍋直甫先生・小田ひさ甫 先生・河合澄甫先生・岩崎美恵甫先生・青野直甫先生・辻井・見に来て下さった水谷幸甫先生・伊東美知甫先生 |  右から、いけばな新進作家展を主催する、産経新聞大阪本社事業部 板垣利治氏。同じく元事業部(現 営業部次長)熊田昌弘氏。いけばな展では、産経新聞社に大変お世話になっています。 |
8月30日、北陸地区連絡協議会いけばな公開講座において、講演とデモンストレーションを行いました
嵯峨御流北陸地区主催のいけばな公開講座「華やかな平安文化の薫りをいける」サブテーマ~生活を彩るいけばな~が石川県女性センターで開催され、講師として、本田博甫理事と共に出向しました。
地区の4司所(北陸司所 富山司所 能登司所 富山春陽司所)から大勢の方々が参加され、とても盛会でした。
前半は、講演「いけばなで美しい地球を守る」。いけばなとは、「自然と共に手をつなぎ自然をわが心のものにしたいという、その必然的欲求」から生まれた、日本独特の文化だと話し、いけばなを家の中に自然美しい風景をいけて、人の心に自然をいとおしむ気持ちを育むことが、環境を保全する気持ちにつながるというお話をしました。
続くデモンストレーションは、「十二律管」、「御所車」、「文人華」「懸花」2作。
金沢市内にある金子生花店のご尽力で、様々な花材を集めていただきました。その中でも、「御所車」に使った楓は少し紅葉しているように見えるもので、赤いナナカマドとの取り合わせが、はんなりして雅な雰囲気でした。
「御所車」とは宮廷乗用の牛車のことですが、この車の屋形部分を取り去り、勾欄で囲い、その中央に大籠を置き据えた花車を御所花車と呼びます。嵯峨御流では、嵯峨天皇の御所にちなんで、この御所花車を「御所車」と称し、格調高い花をいけることになっています。
「十二律管」は楓二種とユリ。
「文人華『緑天蕉雨』」芭蕉。オンシジウムと白孔雀羽根を添えて。
「懸花」は、青竹五重切に季節の花々を瓶花調にいけたもの。上から、つるうめもどき・りんどう・紫陽花の葉。2番目、姫ひまわり。3番目、檜扇。4番目、べんけいそう。5番目、紅葉した楓・鶏頭。
「茱萸嚢(しゅゆのう)」は、中国の故事に随い、平安時代から重陽の節句に飾られた、長寿と共に邪気を祓い災厄を除く飾り物。その茱萸嚢を見立てて、菊と榊をいけたもの。
前日の下いけからずっと関わって下さった先生方のお力添えにより、大きな作品もチームワークの力で時間内に仕上がりました。地区の先生方に感謝申し上げます!
 この公開講座の記事が、8月31日の北國新聞に掲載されました。 |
8月27日から、9月1日まで、前後期に分けて、いけばな新進作家展が大阪心斎橋大丸本館7階で開催されています。前期の嵯峨御流の作品を掲載させていただきます。
 |  右から、辻井・出瓶者の高砂由利甫先生・鷲尾のり子先生・後期出瓶の青野直甫先生・見にきてくださった立川紗智甫先生 |
 高砂由利甫 |  田中由美甫 |
 岸田節甫 |  鷲尾のり子 |
 藤岡ひろみ甫 |  西村美代甫 |
こ
8月21日、世界の湿地管理や生態保護に取り組んでおられる8カ国から8名の方々が、日本の環境保護について学ぶ研修にこられ、 風景をいけるいけばな「景色いけの」のデモンストレーションとワークショップを、自宅で開催致しました。