3月8日。東都司所創立65周年記念華展「流芳百世」
銀座の明治屋ビル7階「明治屋ホール」で開催された東都司所創立65周年記念華展。
開会にあたり、嵯峨御流理事長 堤大恵様のご挨拶と、私もお祝いの言葉を述べさせていただきました。65年前の当時、熱い想いを同じくした先生方が、嵯峨御流の花と気風を伝えようと東都司所を発足され、その流れが子から孫弟子へと脈々と受け継がれてきました。原点を忘れずに、培われた気風を大切になさり、いまこうして「流芳百世」のテーマのもとで開催された華展では、未来に繋ぐ意志を感じます。
花にはいけた人の心が宿るものです。
今後益々のご隆昌をお祈りします。
お写真を撮れなかった作品もありますが、スナップでご紹介いたします。
大覚寺 供待に、伝灯学院生の方々によるいけばな作品が飾られています
昨日3月6日から約1週間くらい、供待にいけばな作品が飾られています。これらの作品は、大覚寺で1年間の修行をなさる伝灯学院の方々によりいけられたものです、まもなくご卒業を迎えられますこと誠におめでとうございます。
毎週いけばなの授業もお受けになられた成果の発表でもあります。向かって右端の大作は合同でいけられたもの。左へ続く5作品が5名の院生様それぞれの作品です。


3月1日、2日、知恩院の三門の前にある和順会館で開催されております、都未生流のいけばな展「都の花会ー花のことづてー」を拝見し、大勢のお客様に囲まれておられた御家元 大津光章先生、副家元大津智永先生にお目にかかれてご挨拶させていただきました。

新いけばな主義 今年は横浜のみなとみらい線 新高島駅構内のBankART Stationで開催され、拝見させていただきました。作家の主義主張が塊となって、あるいは植物の蠢きに乗って会場に溢れるアツい場でした。
作者の許可を得ておりませんので、わたくしのスナップをモノトーンで凝縮した写真を掲載させていただき、雰囲気だけお伝えしたいと思います。
新いけばな主義とは
(第 3 回新いけばな展開催案内より)
[企画] 流派を超えた現代いけばな作家の公募による作品展示
[主催団体] これからのいけばなを考える会
[目的]
21 世紀の新しい感覚と拡大する国際化の流れの中で、「道」という哲学概念を反映した、これからのいけばな文化の多様性、また空間芸術としてのいけばなの未来を展観する画期的な表現を目指した大型作品展の開催。植物を素材としたダイナミックな作品群は、生命のメッセージとして鑑賞者を魅了する展示となり、人が幸福感を共有する持続可能な社会の創造へ寄与する 活動を目的とする。 2021 年という世界全体が経済的、心理的に停滞及び、傷心した年に「未来 のいけばな」のビジョンをグローバルな視野からキュレーションする姿勢で展開すると共に、 若手作家の参加により、華道界の革新的展覧会となり、古典的イメージの刷新となる。また、 動画での広告や発表も視野に入れ、コロナ禍での新たないけばな展を展開予定。
2月28日。「嵯峨小学校 花校路」を拝見しました。
嵯峨小学校の構内で展示される、6年生による花展「嵯峨小学校 花校路」を、嵯峨御流の島教授と一緒に拝見に伺いました。
嵯峨小学校では毎年、総合学習で嵯峨御流のお花を習いに大覚寺の華道芸術学院にこられています。今年も、2月20日に花をいける体験を6年生全クラス約90名が受けられました。その成果を、卒業前に、小学校の正面玄関通路に飾られて「嵯峨小学校 花校路」という花展をされるのです。花器は図工の時間にいけばな用の花器を自作で作ったものを使い、花材は新しい花を一から自分で選んで切って。花展ではそれぞれの作品につけられた手書きのテーマも見ながら、それぞれとてもしっかりいけられていて、頼もしく感じました。
嵯峨の子供達が、いける楽しさと、花に自分の想いを託し表現する事ができるいけばなに、これからも親しんでくれることを期待しています。
校長先生にご挨拶させていただき、お写真は、図工で花器制作をご指導された先生、大覚寺で子どもたちにいけばなを指導された島教授と。
2月24日。未生流(庵家)大阪支部いけばな展を拝見しました
大阪 JEC日本研修センター2階にある素敵な会場で開催された未生流(庵家)大阪支部のいけばな展を拝見に伺い、見事な格花、彩り豊かな作品の数々を堪能させていただきました。この日は大阪マラソンに三万人ほどのランナーが市内を走り、嵯峨嵐山駅の朝はこのような雪。さまざまな印象深い一日。
お写真は、
「松」 御家元。前御家元。ご重役作品。
「寄せ筒花器 梅花の置き方に白梅」大阪支部長 西川良圃先生の合作。
東博「大覚寺展」10万人突破しました!10万人目に訪れた方は!?
読売新聞インターネットニュースをご覧くださいませ。
https://www.yomiuri.co.jp/culture/tsumugu/20250221-OYT1T50142/

昨日、東京へ行きました。公益財団法人「日本いけばな芸術協会」常任理事会および定時理事会。

ナビゲーターの吉岡里帆さんがご自身のインスタグラムに大覚寺展をご覧になった感想などを書いておられますのでご覧くださいませ。吉岡里帆さんのお着物姿、とっても素敵です!
2月21日からの後期展示期間は、夜間開館が実施されます。次の日程の9日間は20時まで開館されるということです。
お仕事帰りなどでもお立ち寄りいただけますので、ぜひお誘い合わせ訪れてくださいませ。
2月
21日(金)、22日(土)、23日(日祝)、28日(金)、
3月
1日(土)、7日(金)、8日(土)、14日(金)、15日(土)
修復落慶法要が2月7日に執り行われた五社明神(ごしゃみょうじん)を拝みに、五大堂から大沢池に降りる。
五社明神には祀られているのは、
伊勢外宮 豊受皇大神
伊勢内宮 天照皇大神
八幡宮 應神天皇
春日宮 天津兒屋根命
住吉宮 底筒男命 表筒男命
中筒男命 神功皇后
離宮嵯峨院の鎮守であり、弘法大師が勧請したと伝えられています。
真新しい精麻が清々しく眩しいです。
続きに赤い欄干のある橋を渡って天神島へ。「嵯峨」碑の字は第52世門跡 草繋全宜(くさなぎぜんぎ)猊下の揮毫によるものです。鳥居をくぐって天神様を敬い拝みます。天神社の側から北へ、名古曽橋をわたると思い出すのは昨年2月6日に行われた名古曽橋の竣工式での突然一瞬の強風が吹いた事。神秘的でした。名古曽橋の中央から東を見ると庭湖石と菊ヶ島が見えます。渡りきって再び振り返ると、菊ヶ島、庭湖石、天神島が並ぶ穏やかな風景が見えます。
小径に沿って梅林へ。150本ほどの梅の間を歩ける散策路が昨年完成していて、梅の間を楽しく通り抜けられるのです。蕾がいっぱい!いつ咲き始めるのでしょうか。梅林越しの竹林、そして大玄関前に低く寄せ植えにされた松を見て、松竹梅を目にし、めでたし。